スピン系とディスタンス系の違いを解説!
ゴルフは自分で使うボールを選べる珍しいスポーツだ。
しかしゴルフボールは様々な種類がある。
飛距離が伸びる!スピンが入る!といった性能を謳うボールも様々だ。
さらに値段も違うから余計に悩んでしまう。
何となくゴルフボールを選んでいる方も多いのではないだろうか。
声を大にして言おう。
「ボール選びはゴルフで超重要項目だ!」
世の中にあるゴルフボールは「スピン系」「ディスタンス系」に分類できる。
しかし「スピン系」と「ディスタンス系」をちゃんと理解していない人が多い。
そう強く語るのがクラブフィッターたけちゃんだ。
今回は「スピン系」と「ディスタンス系」の違いを解説するぞ!
ゴルフボール選びに悩んでいる方は最後まで必見の内容だ!
スピン系は飛ばない?
そんなスピン系ボールだが、こんなイメージを持っている方も多い。
スピン系って事は「スピン」に特化してるって事だよね?
「ディスタンス系」に比べて飛距離は出ないってイメージだけど。
「近年のスピン系は飛距離性能も非常に高い」
いきなり答えを言ったが、スピン系だから飛ばない。
実はそういう訳でないのだ。ここを勘違いしてはダメだ!
言葉のイメージは絶大だ。
「スピン系」はスピンに特化したゴルフボールだ。
飛距離は「ディスタンス系」の方が優位性があると思うのは当然だ。
しかしクラブフィッターたけちゃんが言うように、スピン系と言っても
飛距離が出ない訳ではない。
スピン系とディスタンス系の試打比較データも掲載するので、
最後まで読んで欲しい。
繰り返しでしつこいが「スピン系の飛距離性能は非常に高い」
これをしっかり頭に入れて欲しい。
スピン系とディスタンス系の根本的な違い
これはハッキリと「ボール構造の違い」なのだ。
ボールは中心部に「コア」があり、そのコアを複数のカバーで覆う事で作られる。
ディスタンス系はコアを覆う層が1つ。これを2ピースと呼ぶ。
スピン系はコアを覆う層が2つ以上。つまり3ピース以上のボールとなる。
スピン系とかディスタンス系って特性の違いだけだと思ってた。
そもそもボールの作りが違うんだね。
2ピースのディスタンス系。
3ピース以上のスピン系。
ボールの構造自体がそもそも違うぞ。
▼関連記事
スピン系が高い理由
スピン系のボールは高いイメージがある。
実際にディスタンス系に比べてスピン系のボールは高い。
広告費なども理由にはなるが、先ほどの「層」が一番の理由だ。
単純明快ではあるが、2ピースと3ピース。
どちらが製造コストが掛かるかは明らかだ。
層が増えることのメリット
どうして層を増やす必要があるの?
どうせ買うなら安いボールの方が良いな。
層を増やすことでコアだけでなく、コアを包む層が潰れる。
層が潰れることで細かいボール設計が可能になる。
潰れる層が増えることで、細かいボール設計が可能ってこと?
その通り!
どこの層が潰れることでボールの性能設計をしている。
層が多い事で、ボールに様々な性能を与える事が出来る。
ドライバーは飛距離が出て、アイアンは止まる。
こういう性能を実現する為には「層を増やす」
つまり「スピン系」という事だな。
スピン系は「スピン性能だけに特化」していると誤解している人も多い。
実際はそうではなく、ボールの構造がそもそも違うのだ。
スピン系とディスタンス系。
どちらもそれぞれに特性があり、どちらも魅力的なボールである。
スピン系とディスタンス系試打データ
お待たせしました!スピン系とディスタンス系の試打データをご覧頂こう!
今回はホンマのボールを使って試打比較を行う。
どちらも多くのゴルファーに愛用されている大人気ボールだ!
・TW-X(スピン系)
・D-1(ディスタンス系)
試打を行うのはクラブフィッターたけちゃんと、女性代表のゆみちゃんだ!
ドライバーの飛距離性能
クラブフィッターたけちゃんのキャリーの値
・222YDS(スピン系:TW-X)
・221YDS(ディスタンス系:D-1)
キャリーの値に関してはほぼ同じ数値となった。
ディスタンス系はスピン量を減らすことで、飛距離を伸ばす特性があるが、
スピン系のボールもスピン量は少ない傾向にある。
ランの差が出た事で総飛距離は、ディスタンス系がやや伸びたが、
キャリーの値を見るに、スピン系の飛距離性能は高いと言える。
ゆみちゃんのキャリーの値
・150YDS(スピン系:TW-X)
・146YDS(ディスタンス系:D-1)
ゆみちゃんも同様にキャリーの値はスピン系の方が高い結果となった。
もちろんディスタンス系も高い飛距離性能がある事が分かるが、
同時にスピン系の飛距離性能も高い事が分かる。
つまり、飛距離性能に関してはスピン系もディスタンス系も
どちらも高い性能を持つことが分かる。
7番アイアン試打データ
まずはスピン量を見て頂こう。
クラブフィッターたけちゃんのスピン量の値
・5900RPM(スピン系:TW-X)
・5285RPM(ディスタンス系:D-1)
アイアンに関しても飛距離を出そうと思えばスピン量を減らすべきだ。
しかしスピン系の方が飛距離は出ているが、スピン量も多い。
なんでスピン系のボールは、飛距離が伸びてスピン量も多いの?
これこそが「潰れる層の違い」だな。
潰れる層の違いで、ボールの性能に影響を与えるんだ。
スピン系のボールは潰れる層が複数ある。
潰れる層によってボールの性能が出るようにボール設計がされている。
ドライバーではあまり差が出なかったが、スピン系とディスタンス系の違いが
次第に出てきたと言える。
ゆみちゃんのスピン量の値
・3965RPM(スピン系:TW-X)
・3815RPM(ディスタンス系:D-1)
しかしゆみちゃんのスピン量はほとんど差が出ていない。
この事をクラブフィッターたけちゃんは以下の様に語る。
層が潰れるためには「ヘッドスピード」が必要だ。
要するに「層が潰れないと性能が出ない」と言える。
ゆみちゃんの7番アイアンの性能差が出なかったのは、ヘッドスピードが原因と言えるな。
ウェッジの試打データ
ウェッジでのアプローチ(50ヤード狙い)はハッキリと差が出た。
アプローチスピンの性能は、一番外側のカバーが影響を与える。
先ほどの7番アイアンはある程度層を潰す必要があるが、
ウェッジでのアプローチはカバーの性能が如実に出る。
ウェッジでのアプローチ性能はヘッドスピードの影響を受けないので、
ゆみちゃんもスピン系の方がハッキリと差が出ている事が分かる。
スピン系とディスタンス系の違い
ここまで試打データをご覧頂いたら、お分かりいただけると思う。
スピン系は飛ばないは違うのだ!
スピン系はウェッジでのスピン性能。
もっと言えばアイアン〜ウェッジでのアプローチ性能に大きな差が出ると言える。
どちらが良いと言うと「ボールに何を求めるか」だろう。
飛んで止まるボールを求めるなら「スピン系」だろう。
しかしディスタンス系に比べるとやや高価だ。
飛距離が出て求めやすい価格が良い!そうなると「ディスタンス系」だろう。
ボール選びは、あなたの「ゴルフスタイル」を決定する物ともいえる。
それだけボール選びは非常に重要な事が分かるだろう。
ディスタンス系に関する誤解
ディスタンス系はお求めやすい価格もあって、初心者におすすめではある。
しかしクラブフィッターたけちゃんは以下の様に語る。
ディスタンス系はスピン量が少ないから、曲がりにくいと言われる。
ゆみちゃんくらいのヘッドスピード(35m/s前後)だと、
スピン系もディスタンス系もスピン量はあまり変わらない。
つまり、ディスタンス系だから曲がらないという訳ではない!
【動画】スピン系は飛ばないと思ったら大間違い!?ボール選びの誤解を徹底解説!
まとめ
いかがだっただろうか。
今回はスピン系とディスタンス系の違いを解説してきた。
スピン系は飛ばないと勘違いしている方は多いと言う。
しかし実際はそうではなく、飛距離性能は非常に高い事が分かる。
最後にクラブフィッターたけちゃんは以下の様に語る。
どちらのボールもそれぞれに魅力がある。
しかし使うボールは固定するべきだ。
今日はスピン、明日はディスタンスと変えるのではなく、
1年間は同じボールを使い続けてほしい。
ボールを選ぶ時は、様々なボールを打つと思うが、
日替わりボールの様に使うとアプローチの距離感が定まらない。
ゴルフボールはスコアに直結する。
だからこそしっかりと考えてボールは選んでほしい。
本記事がボール選びに悩んでいる方の助けになることを祈って筆を置く。
▼おすすめ記事
本記事のライター
ズバババ!GOLF専属ライターのつじです。
ボール選びですよね。私はZ-STAR XVを使っています。
もう完全にミーハーです・・・笑
あの松山英樹プロが使っているとなれば、私も使いたい!
その一心でした。。。笑
おすすめ!人気ゴルフアイテム記事5選
2021決定版!おすすめゴルフシューズ
★★★★★
人気ゴルフ練習器具ランキング
★★★★★
超絶おもしろヘッドカバー20選
★★★★★
おすすめゴルフマーカー30選
★★★★☆
人気パターグリップ|スーパーストローク
★★★★☆