前作を超えたのか?PING G430を試打評価
G400、そしてG425の後継モデルとして「G430」が2022年11月リリースされた。
PINGは「前作を超えるものが出来なければ、新作は出さない」というポリシーがある。
新作が出たという事は、今作のG430は前作を超えたという事なのか。
今回はG430MAXとLSTの2モデルを、クラブフィッターたけちゃんが試打を行い、その実力に迫る!
ドライバー選びに悩んでいるゴルファー、PINGのドライバーが気になる人、必見の内容だ!
前作のテクノロジーをドライバーに採用?
今回は前作G425のテクノロジーをG430に採用している事が、1つのポイントだ。
どういう事か。
前作G425ドライバーも非常に評価の高いドライバーであったが、クラブフィッターたけちゃん曰く。
実はG425のフェアウェイウッドやユーティリティを、かなり打って。いや。売ってきた。
ドライバーの評価も高いがフェアウェイウッド・ユーティリティの評価はかなり高いモデルだった。
前作G425のフェアウェイウッド・ユーティリティは非常に高評価であった。
スピンシステンシー・テクノロジーを採用
G425で高評価だったフェアウェイウッド・ユーティリティに採用されていたのが
「スピンシステンシー・テクノロジー」だ。
新バルジ&ロール設計を行い、上下の打点ブレ時の飛距離ロスを抑える効果が期待出来る。
バルジはドライバーの左右の丸みの事を言うぞ。
そして、ロールというのは、縦方向の丸みの事を言うぞ。
「スピンシステンシー・テクノロジー」を採用する事で、
打点ズレによるミスヒットでも「スピン量が極端に増えない」という。
それってさ、「芯が広くなった。」って事なの?
実はそういう事ではないぞ。
ミスヒットしても「スピン量が増えない」という事だ。
スピン量が増えない事で結果的に飛距離ロスが少ないという事だ
フェースは超極薄の反発フェース
飛びへの性能追求も、抜かりはない。
前作のG425に比べてG430は、フェースの厚さが【中心部】6%薄く【周辺部】で9%薄い。
徹底してG430でも、「飛びへの追及」が見受けられる。
意外と重要?音の変化
今作のG430は前作に比べて、ハッキリと変わった点が「サウンド」だ。
クラウンからソールまでの形状を改良し、ヘッド内部の最も振動が発生する箇所にリブを配置している。
結果、打点がブレても快音を生み出すヘッドへと進化している。
クラブフィッターたけちゃんは、多くのゴルファーにG425を試打で勧めている。
その中で試打をしたゴルファーの中には。
「性能は申し分ないけど、音がちょっと・・・。」
そう思うゴルファーが多かったのも事実だ。
もちろん音は個人の好みに左右される部分もある。
しかし、今までちょっとPINGのドライバー音が気になるゴルファーがいたら、
是非一度試して欲しい
試打データ
それでは気になる試打データを公開する。
今回はG430MAXを使って試打を行うが、2種類の純正シャフトで試打を行う。
実は今回のG430。純正シャフトが非常に興味深い仕上がりとなっている。
この2本を使って試打を行う。
・PING TOUR 2.0 CHROME(269CPM)
・PING TOUR 2.0 BLACK(271CPM)
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。
純正シャフトがハード?
試打を行ったクラブフィッターたけちゃんの、率直な感想を聞いてみた。
今までより、ちょっと捕まるヘッドという印象だが、シャフトもそうさせているのかもしれない。
振動数データを見て頂きたいが、PING TOUR 2.0 CHROMEが(269CPM)。
そしてPING TOUR 2.0 BLACK(271CPM)と、どちらも非常にハードな設定となっている。
クラブフィッターたけちゃんのヘッドスピードで言うと、適性振動数は262〜263CPMだ。
つまり、どちらのシャフトも硬いシャフトと言える。
しなり戻りが速い為、やや捕まった弾道となった。
しかしやはりハードなスペックである事には変わりなく、ややトップに入ってしまっている。
※ヘッドの下部に当たってしまっている。
ヘッドのポテンシャルは高い
普段から3000rpm後半と、スピン量が多いクラブフィッターたけちゃん。
2本のシャフトで試打を行い、どちらもフェース下部に当たっている。
通常、フェース下部に当たるとスピン量は増加するのがセオリーだ。
しかし、それでもスピン量は、クラブフィッターたけちゃんの通常値。むしろ少ないくらいになっている。
今回はこの2本での試打を行ったが、スピン量は減っている事は間違いない。
適正な振動数、そして自分にぴったりのシャフトを使う事で、さらにヘッドのポテンシャルを引き出せる
カスタムよりも硬い純正シャフト!?
PING TOURの名が付いたシャフトは以前からあったが、今回の2種類の純正シャフトは、後継モデルと言える。
PING TOUR 2.0 CHROMEも269CPMと、非常にハードなスペックとなっている。
※参考値:SPEEDER NX 60S(257CPM)
そしてさらにハードなスペックとなっているのがPING TOUR 2.0 BLACK(271CPM)だ。
※参考値:TENSEI Pro Orange 1K 60S(266CPM)
カスタムモデルよりも硬い純正シャフトと言っても、過言ではない。
振動数だけでなく、トルクも絞っており、かなりのハードヒッター向けと言える。
クラブフィッターたけちゃんは、以下の様に言う。
ハードヒッターの中でも、球の吹け上がりを抑えたいゴルファーにはおススメのシャフトだ。
もしかしたら、プロもそのまま純正シャフトを使うのでは?
そう思わせる程に、しっかりしたシャフトだ。
しかし!!安心してほしい!
純正シャフトには「ALTA J CB BLACK」もラインナップされている。
こちらのシャフトはアベレージゴルファーでも扱いやすいシャフトに仕上がっている。
ヘッド重量
最後にはなるが、G430MAXとG425MAXのヘッド重量を比べる。
・G430MAX(202.2g)
・G425MAX(204.2g)
※スリーブ込み重量
G430MAXは2g程軽量化に成功している。
しかし、国産モデルのヘッドは200g以下が多い事を考えても、G430MAXは重量級ヘッドと言える。
ある程度ヘッドスピードがあるゴルファー向けのヘッドと言える。
シニアゴルファー、女性ゴルファーが使う場合は要注意と言える。
【動画】スライスしないティーの原理をフィッターが解説!本当にスライスしないのか?
まとめ
いかがだっただろうか。
今回はG430を紹介した。
前作を超えるモデルが出来ないと、新作を出さないPING。
そんなPINGが出した新モデルとあれば、非常に興味が尽きない。
ヘッドの性能はもちろんだが、やはり注目ポイントは純正シャフトだ。
かなりハードなスペックをリリースした意味とは。
これから多くのプロ、アマチュアゴルファーが使っていく中で、その意味、存在意義も分かるのだろう。
「今まで純正シャフト使ってたから、とりあえず今まで通りでいいや。」
では、非常にハードなドライバーになってしまう可能性がある。
必ず試打を行い、信頼できるフィッターにフィッティングしてもらい、最高のG430MAXを選んでほしい。
当記事のライター辻和也
ズバババゴルフ専属ゴルフライターのプロドラマーつじです。
「最新が最良ではない。」
っと分かっていても、やっぱり最新モデルって気になるもの。
楽器って毎年の様に最新モデル!どかーん!って出る訳ではないので、ちょっぴり羨ましいのです。
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