前作を超えたのか?PING G430を試打評価
G400、そしてG425の後継モデルとして「G430」が2022年11月リリースされた。
PINGは「前作を超えるものが出来なければ、新作は出さない」というポリシーがある。
新作が出たという事は、今作のG430は前作を超えたという事なのか。
今回はG430MAXとLSTの2モデルを、クラブフィッターたけちゃんが試打を行い、その実力に迫る!
ドライバー選びに悩んでいるゴルファー、PINGのドライバーが気になる人、必見の内容だ!
前作のテクノロジーをドライバーに採用?
今回は前作G425のテクノロジーをG430に採用している事が、1つのポイントだ。
どういう事か。
前作G425ドライバーも非常に評価の高いドライバーであったが、クラブフィッターたけちゃん曰く。
![たけちゃん](https://zubagolf.com/wp-content/uploads/2019/04/kp000-min160.png)
実はG425のフェアウェイウッドやユーティリティを、かなり打って。いや。売ってきた。
ドライバーの評価も高いがフェアウェイウッド・ユーティリティの評価はかなり高いモデルだった。
前作G425のフェアウェイウッド・ユーティリティは非常に高評価であった。
スピンシステンシー・テクノロジーを採用
G425で高評価だったフェアウェイウッド・ユーティリティに採用されていたのが
「スピンシステンシー・テクノロジー」だ。
新バルジ&ロール設計を行い、上下の打点ブレ時の飛距離ロスを抑える効果が期待出来る。
![たけちゃん](https://zubagolf.com/wp-content/uploads/2019/04/kp000-min160.png)
バルジはドライバーの左右の丸みの事を言うぞ。
そして、ロールというのは、縦方向の丸みの事を言うぞ。
「スピンシステンシー・テクノロジー」を採用する事で、
打点ズレによるミスヒットでも「スピン量が極端に増えない」という。
![ズバゴル](https://zubagolf.com/wp-content/uploads/2019/04/ズバババ!STAF01.png)
それってさ、「芯が広くなった。」って事なの?
![たけちゃん](https://zubagolf.com/wp-content/uploads/2019/04/kp000-min160.png)
実はそういう事ではないぞ。
ミスヒットしても「スピン量が増えない」という事だ。
スピン量が増えない事で結果的に飛距離ロスが少ないという事だ
フェースは超極薄の反発フェース
飛びへの性能追求も、抜かりはない。
前作のG425に比べてG430は、フェースの厚さが【中心部】6%薄く【周辺部】で9%薄い。
徹底してG430でも、「飛びへの追及」が見受けられる。
意外と重要?音の変化
今作のG430は前作に比べて、ハッキリと変わった点が「サウンド」だ。
クラウンからソールまでの形状を改良し、ヘッド内部の最も振動が発生する箇所にリブを配置している。
結果、打点がブレても快音を生み出すヘッドへと進化している。
クラブフィッターたけちゃんは、多くのゴルファーにG425を試打で勧めている。
その中で試打をしたゴルファーの中には。
「性能は申し分ないけど、音がちょっと・・・。」
そう思うゴルファーが多かったのも事実だ。
もちろん音は個人の好みに左右される部分もある。
しかし、今までちょっとPINGのドライバー音が気になるゴルファーがいたら、
是非一度試して欲しい
試打データ
それでは気になる試打データを公開する。
今回はG430MAXを使って試打を行うが、2種類の純正シャフトで試打を行う。
実は今回のG430。純正シャフトが非常に興味深い仕上がりとなっている。
この2本を使って試打を行う。
・PING TOUR 2.0 CHROME(269CPM)
・PING TOUR 2.0 BLACK(271CPM)
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。
純正シャフトがハード?
試打を行ったクラブフィッターたけちゃんの、率直な感想を聞いてみた。
![たけちゃん](https://zubagolf.com/wp-content/uploads/2019/04/kp000-min160.png)
今までより、ちょっと捕まるヘッドという印象だが、シャフトもそうさせているのかもしれない。
振動数データを見て頂きたいが、PING TOUR 2.0 CHROMEが(269CPM)。
そしてPING TOUR 2.0 BLACK(271CPM)と、どちらも非常にハードな設定となっている。
クラブフィッターたけちゃんのヘッドスピードで言うと、適性振動数は262〜263CPMだ。
つまり、どちらのシャフトも硬いシャフトと言える。
しなり戻りが速い為、やや捕まった弾道となった。
しかしやはりハードなスペックである事には変わりなく、ややトップに入ってしまっている。
※ヘッドの下部に当たってしまっている。
ヘッドのポテンシャルは高い
普段から3000rpm後半と、スピン量が多いクラブフィッターたけちゃん。
2本のシャフトで試打を行い、どちらもフェース下部に当たっている。
通常、フェース下部に当たるとスピン量は増加するのがセオリーだ。
しかし、それでもスピン量は、クラブフィッターたけちゃんの通常値。むしろ少ないくらいになっている。
今回はこの2本での試打を行ったが、スピン量は減っている事は間違いない。
適正な振動数、そして自分にぴったりのシャフトを使う事で、さらにヘッドのポテンシャルを引き出せる
カスタムよりも硬い純正シャフト!?
PING TOURの名が付いたシャフトは以前からあったが、今回の2種類の純正シャフトは、後継モデルと言える。
PING TOUR 2.0 CHROMEも269CPMと、非常にハードなスペックとなっている。
※参考値:SPEEDER NX 60S(257CPM)
そしてさらにハードなスペックとなっているのがPING TOUR 2.0 BLACK(271CPM)だ。
※参考値:TENSEI Pro Orange 1K 60S(266CPM)
カスタムモデルよりも硬い純正シャフトと言っても、過言ではない。
振動数だけでなく、トルクも絞っており、かなりのハードヒッター向けと言える。
クラブフィッターたけちゃんは、以下の様に言う。
ハードヒッターの中でも、球の吹け上がりを抑えたいゴルファーにはおススメのシャフトだ。
もしかしたら、プロもそのまま純正シャフトを使うのでは?
そう思わせる程に、しっかりしたシャフトだ。
しかし!!安心してほしい!
純正シャフトには「ALTA J CB BLACK」もラインナップされている。
こちらのシャフトはアベレージゴルファーでも扱いやすいシャフトに仕上がっている。
ヘッド重量
最後にはなるが、G430MAXとG425MAXのヘッド重量を比べる。
・G430MAX(202.2g)
・G425MAX(204.2g)
※スリーブ込み重量
G430MAXは2g程軽量化に成功している。
しかし、国産モデルのヘッドは200g以下が多い事を考えても、G430MAXは重量級ヘッドと言える。
ある程度ヘッドスピードがあるゴルファー向けのヘッドと言える。
シニアゴルファー、女性ゴルファーが使う場合は要注意と言える。
【動画】スライスしないティーの原理をフィッターが解説!本当にスライスしないのか?
まとめ
いかがだっただろうか。
今回はG430を紹介した。
前作を超えるモデルが出来ないと、新作を出さないPING。
そんなPINGが出した新モデルとあれば、非常に興味が尽きない。
ヘッドの性能はもちろんだが、やはり注目ポイントは純正シャフトだ。
かなりハードなスペックをリリースした意味とは。
これから多くのプロ、アマチュアゴルファーが使っていく中で、その意味、存在意義も分かるのだろう。
「今まで純正シャフト使ってたから、とりあえず今まで通りでいいや。」
では、非常にハードなドライバーになってしまう可能性がある。
必ず試打を行い、信頼できるフィッターにフィッティングしてもらい、最高のG430MAXを選んでほしい。
当記事のライター辻和也
ズバババゴルフ専属ゴルフライターのプロドラマーつじです。
「最新が最良ではない。」
っと分かっていても、やっぱり最新モデルって気になるもの。
楽器って毎年の様に最新モデル!どかーん!って出る訳ではないので、ちょっぴり羨ましいのです。
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