スピーダーNX BLACKは常識を超えた先中調子
国内女子ツアーでの高い使用率なのが『スピーダーNX』シリーズだ！
そんなNXシリーズの第三弾となる『スピーダーNX BLACK』が2023年9月7日に登場した！
キックポイントはシリーズ初となる先中調子。
先中調子ではあるが、今までの常識を超えた先中調子だ。
今回は貴重な振動数データと試打データを公開するぞ！
クラブフィッターたけちゃんによる解説は必見だ！
スピーダーNX BLACKの振動数
それではまずスピーダーNX BLACKの振動数データをご覧頂こう。
今回は以下の3本の振動数を計測する。
・スピーダーNX BLACK 50-S
・スピーダーNX BLACK 60-S
・スピーダーNX BLACK 40-R2
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。
振動数はマイルド？
| NX BLACK 40R2 | NX BLACK 50S | NX BLACK 60S | NX GREEN60S | NX60S | |
|---|---|---|---|---|---|
| 振動数 | 220CPM | 253CPM | 255CPM | 256CPM | 259CPM |
スピーダーNX BLACKの振動数は、今までのシリーズと比べても振動数が特別高い訳ではない。
他のカスタムシャフトと比べても特別硬い訳でもなく、平均的な振動数と言える。
むしろ「やや軟らかい」とも言える。
硬くないが「そう感じさせないトルク」
スピーダーNX BLACKの振動数を見て頂いたが、振動数データ的には「ハードなシャフト」ではない。
しかし、クラブフィッターたけちゃんは以下の様に語る。
振動数データ的以上にしっかりしていると感じる。
それは「トルク」がそう感じさせているんだろう。
スピーダーNXシリーズは「VTC（VARIABLE TORQUE CORE）」がキーテクノロジーとなる。
先端から中間の捩り剛性を高めている。
このトルクによって、振動数だけでは分からないフィーリングとなっている。
今までトルクはそこまでフィッティングでも重要視されてこなかった。
NXシリーズの登場によって、時代が変わる可能性もあるぞ。
スピーダーNXシリーズは振動数だけでなく、トルクという概念が重要になる。
クラブフィッターたけちゃんは、トルクの感じ方は「人それぞれ」という。
気になる方は、信頼できるフィッターのフィッティングを受けることを強くお勧めする！
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トルクとは一体なに？
突然「トルク」という言葉が出てきて、何がなんだかさっぱり分からない方もいるだろう。
簡単ではあるが、トルクについて解説する。
トルクはシャフトがどれだけねじれやすいかを示したもので、2.0～7.0程度の数値で表わす。
ねじれというのは軸方向の回転であり、一定の力を加えたときの回転角度で、
数字が大きいほどシャフトがねじれやすく、小さいほどねじれにくくなる。
トルクは球のつかまりに影響を与えると言われ、
トルクが大きいとフェースローテーションしやすくなるのでつかまりやすくなる。
反対にトルクが小さいと逆に引っかけにくくなるのだ。
常識を超えた先中調子
今回のスピーダーNX BLACKのキックポイントは「先中調子」だ。
先中調子は一般的に以下の様な特徴がある。
「つかまる・高弾道・飛距離性能が高い」
先中調子のシャフトはヘッドが走りやすい性質がある為、ヘッドスピードが上がりやすい。
つまり飛距離性能が高い傾向がある。
対して以下の様なデメリットもある。
「当たり負けをする・弾道が不安定」
ヘッドが機敏に動きやすい反面、弾道が不安定になる傾向もある。
VTCでデメリットを払拭した！？
先の話にも出てきた「VTC（VARIABLE TORQUE CORE）」
フジクラシャフトが持つ莫大なデータを基に、シャフトの一部分だけトルクを絞る技術の事だ。
中間から先端にかけての捩り剛性をアップしている。
これによりヘッド挙動が緩やかにし、操作性と安定性を向上。
さらに先端部の曲げ剛性を高めたことで、インパクト時のブレを抑制。
当たり負けせず、左右のバラつきを軽減することを実現している。
このVTCを採用する事で先中調子のメリットを活かしつつ、デメリットをカバーする事が出来るのだ。
試打データ
スピーダーNX BLACKの説明をしてきた所で、試打データをご覧頂こう。
今回はクラブフィッターたけちゃんと、女性ゴルファー代表としてゆみちゃんにも試打して頂く。
弾道の安定性が秀逸！
まず先にいうと、クラブフィッターたけちゃんは先中調子のシャフトは苦手だ。
スピーダーNX BLACKの50Sはつかまり過ぎてしまった。
しかし、60Sは普段通りのフェードとなった。
先中調子のシャフトは苦手だが、
自分が使っている重量帯の60Sは安定した弾道となったな。
単純に調子だけで考えればクラブフィッターたけちゃんは
スピーダーNX BLACKは合わないシャフトと言える。
しかしながらトルクの効果により、従来の調子だけで判断は難しい結果となった。
対して先中調子のシャフトが得意であるゆみちゃんは、以下の様に語る。
私は先中調子のシャフトが好きだから、気持ちよく振れたよ！
硬いって感じも特になかったかな。
このように先中調子のシャフトが得意なゴルファーは、とても良いフィーリングが得られる。
従来の考えであれば、調子が合わないのであれば結果もいまいちな内容となる。
しかしNXシリーズで採用されている「VTC」は、そんな常識を変えようとしている。
フジクラシャフトは先中調子シャフトの開発に歴史があり、完成度が非常に高いと評判だ。
スピーダーNX BLACKは、先中調子シャフトの代表格になり得るシャフトになる！
コスメでも常識を変える先中調子
先中調子のシャフトはコスメに明るい色が使われることが多い。
しかしどうだろう。スピーダーNX BLACKは名前通り「力強い黒」を採用している。
今までの概念を覆す”新時代の先中調子”という意味を込めている。
シャフト設計だけでなく、コスメにもシャフトの常識を覆す覚悟を感じる。
フジクラシャフトのシャフト開発の本気度を強く感じる！
トルクの感じ方は人それぞれだ。
先中調子のシャフトは苦手と決めつけず、まず試打をしてほしい。
まだトルクに関してはデータが足りないと、クラブフィッターたけちゃんは語る。
先中調子のシャフトが好きなゴルファーはもちろんのこと、苦手と思っているゴルファーも一度試打をしてみてほしい。
スピーダーNX BLACKはシャフトの新時代を象徴する1本になるかもしれないぞ！
【動画】全ゴルファーに試打してほしい！スピーダーNX BLACKは新時代のシャフトである理由
まとめ
いかがだっただろうか。
今回はスピーダーNX BLACKを紹介した。
トルクという概念でシャフトの常識を変えた「スピーダーNX」
スピーダーNX BLACKはシリーズの三作目となるが、
今作もシャフトの常識を変える1本になりそうだ。
以下にスピーダーNX BLACKについてまとめる。
・先中調子だが、先端部から中間部にかけトルクを締めヘッド挙動を安定
・飛距離と安定性を両立することに成功
・コスメは力強い黒を採用
先中調子のシャフトが好きなゴルファーはもちろんのこと、苦手と思っているゴルファーも一度試打をしてみてほしい。
その際は必ず信頼出来るフィッターのフィッティングを受けよう！
1人で考えるのではなく、フィッティングを受けることで自分でも知らなかったことが発見できるのだ。
本記事がドライバー選びに悩んでいる貴殿の助けになることを祈って、筆を置く。
本記事のライター
ズバババゴルフ専属ライターのつじです。
つじ。黒が好きなんです。なんか黒ってだけで欲しくなってしまう。。
自分の好きな色だと、欲しくなってしまいますよね。
そう言えばたけ氏って何色が好きなんだろう？
LINEで聞いてみた。
「俺色に染まってくれる人」が好きだな。
既読スルーしといた。
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