ウェッジ専用シャフトのメリットとは?
ウェッジはフルショット、アプローチ、バンカーショットなど様々な状況で使用する。
しかし、ドライバーほどシャフトにこだわっていないというゴルファーも多いのでは?
そもそもウェッジ専用のシャフトがある事も知らない。もしくは知っているけど何が違うのか知らない方も多い。
今回はモーダスウェッジを試打し、ウェッジ専用シャフトの特徴、メリットについてクラブフィッターたけちゃんにズバババ!っと解説してもらった。
貴重な振動数データも公開するぞ。
恋もゴルフもアプローチが苦手。失礼。アプローチで悩む方は必見の内容だ!
使用シャフトとヘッド
今回の試打検証で使用するウェッジ専用シャフトは、以下の2本となる。
・MODUS WEDGE105(ウェッジ専用シャフト)
・MODUS WEDGE115(ウェッジ専用シャフト)
そして、一般的にアイアンで使用されるモーダスのシャフトを比較対象として使用する。
.MODUS TOUR 105(S)
.MODUS TOUR 120(X)
今回の試打では、クラブフィッターたけちゃんが働くゴルフショップイシイのオリジナルウェッジ「サティスファクション」を使用している。
同一ヘッドで違うのはシャフトだけの試打検証となる。
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振動数データ
それでは振動数データを公開する。
ウェッジ専用シャフトとアイアンで使用されるシャフトの振動数比較は貴重だ!
MODUS WEDGE105 | MODUS TOUR 105(S) | MODUS WEDGE115 | MODUS TOUR 120(X) | |
---|---|---|---|---|
振動数 | 336CPM | 350CPM | 351CPM | 352CPM |
ここで気になるのは、なぜMODUS TOUR 105はSシャフトなのに、MODUS TOUR 120はXシャフトなのか。
MODUS TOUR 120はMODUSの中でもかなり柔らかいシャフトなんだ。
確かにMODUS TOUR105(S)とMODUS TOUR 120(X)の振動数は”ほぼ同じ”だよね。
・重くて柔らかい(重柔)MODUS TOUR 120。
・軽くて硬い(軽硬)MODUS TOUR 105。
こういう想定で今回は試打検証を行うぞ。
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。
ウェッジ専用シャフトの試打
それでは実際にウェッジ専用シャフトの試打を行う。
試打を行うのは我らがクラブフィッターたけちゃんだ。
HS45~46m/s、身長175cm、男性、35歳(独身)フェードヒッターのたけちゃんだ。
自分でたけちゃん言わせるここのライターには悪意を感じるな。
ウェッジ専用シャフトは”スピンが増える!”
まず言える事はウェッジ専用シャフトは”スピンが増える”結果となった。
これこそがウェッジ専用シャフトの特徴と言える。
ヘッドは同じなのに、なんでウェッジ専用シャフトにするだけでスピンが増えるの?
モーダスウェッジは”手元を緩めた設計”になっている。
フェースにボールが乗る時間が長くなって、スピンが増える訳だ。
打ち出し角度にも変化がある”ウェッジ専用シャフト”
スピン量が増えるのがウェッジ専用シャフトであるが、実は”打ち出し角度”にも変化がある。
日本シャフトの公式サイトでも弾道のイメージ画像があるが、“打ち出しは低く、スピンで球が上がる”のが特徴である。
ほうほう。試打データを見てみるっちゃ。
モーダスウェッジ105の打ち出し角度が39.5°
モーダスツアー105(S)の打ち出し角度が37.0°
あら・・・。打ち出しが低いのがウェッジ専用シャフトのはずだけど・・・。
あっ・・・いや・・・その・・・。
それじゃ、もう一つ見てみるっちゃ。
モーダスウェッジ115の打ち出し角度が38.6°
モーダスツアー120(X)の打ち出し角度が37.9°
あらま。。。ウェッジ専用シャフトの方が打ち上げ角度が・・・高いっちゃな・・・・。
すまん・・・。完全にこれは打ち手の問題だな・・・。
間違いなくMODUS TOURよりもスピン量が増えるのはウェッジ専用シャフトである。
たけちゃんを擁護する訳ではないが、当然相反する結果が出ることもあるが、打ち慣れる頃には結果は変わるだろう。
もちろんこの記事を読んでいる貴殿は、ウェッジ専用シャフトを試してみて、その違いをまずは感じて頂きたい。
落下角度でグリーンに止める!
そして、もう一つポイントがある。それは落下角度だ。
ウェッジ専用であるモーダスウェッジは、低い打ち出しからスピンで球が上がる。
しっかりスピンを入れて、高い落下角度でグリーン上で球を止める事が出来るのだ。
ウェッジは様々な状況下で使用する事が考えられる。
低く打ち出してスピンを効かせたい場合もある。高さを出して落下させる事で止めることもある。
ウェッジ専用シャフトは様々な状況を想定されて設計されている事が分かる。
ウェッジに求められる機能に特化している
しかし、いくらスピンが入りやすいと言っても、いくらでもスピンが入る訳では当然ない。
スピンをしっかり入れたいと考えるならば、ウェッジのヘッド、ボールでしっかりスピンを増やす事ができる。
クラブフィッターたけちゃんは、ウェッジ専用シャフトで増えるスピン量は500〜1000RPMくらいだろうと言う。
とは言え、さらなるスピンを求める、アプローチの向上を目指すゴルファーにとっては、心強い味方になり得る。
ウェッジ専用シャフトは、ウェッジに求められる機能に特化したシャフトと言える。
話が反れてしまったが、ここで注意がある。
スピン量が増えるのはデータを見ても分かることだが、だからと言ってアイアン用のシャフトのスピン量が足りない訳ではない。
通常営業のグリーンであれば、6000RPM出ればグリーン上でボールは止まる。5000RPM後半でも止まる可能性は高い。
念押しとなるが、さらなるスピンを求めるゴルファーはウェッジ専用シャフトは一考してみては如何だろうか。
▼日本シャフトHP(モーダスウェッジのページ)
ウェッジ専用シャフトの注意点は”重さと硬さ”
ウェッジ専用シャフトを選ぶ際に、クラブフィッターたけちゃんは「重さと硬さ」には注意が必要と言う。
多くのゴルファーはPWまではアイアン用のシャフトを使用しているケースがほとんどだ。
しかしウェッジ専用シャフトは、通常のアイアン用シャフトとは重量も硬さも微妙に変化している。
モーダスウェッジは手元側を緩めにしている分、重く感じる人もいるかもしれない。
しかし、その分フェースにボールが長く乗っているのを感じられる、中・上級者の方には試してほしい。
つまり、あまり考えないで選んでしまうと、PWからウェッジの流れが非常にバランスが悪くなってしまうのだ。
しっかりと自分が使用しているアイアンのシャフトの重量・硬さを把握した上で、ウェッジ専用シャフトを検討したい。
ウェッジ専用シャフトを考えてるけど、アイアンからの流れを考えるのか・・・。僕ちん、よく分からないっちゃ。
その為のクラブフィッターだ!分からない事は恥ずかしがらずに、信頼の出来る工房やショップに聞いてみよう。
シャフト選びは何となく。で選んではイケナイぞ!
無難に重量、硬さのフローを揃えるなら、PWの下もアイアンと同じシャフトを使用するべきだろう。
ウェッジ専用シャフトを使用するのであれば、しっかり工房やフィッターの方と相談しながら決めよう!
モーダスウェッジユーザーの口コミ/評判
実際にモーダスウェッジを使用しているユーザーはどう思っているのか。
アマチュアゴルファーの生の声は非常に貴重だ!
モーダスウェッジ105を使用。バンカーも出るし、アプローチのミスショットも減った。早くリシャフトすれば良かった。
良くも悪くも感度の高いシャフト。しなり強めの方はオススメ。ただし初心者向けではなく、相当な練習量が確保出来る方ならオススメ。
DG S200からモーダスウェッジ105へリシャフト。軽くなっているはずだが、違和感は全くない。素直なシャフト。
インパクトからボールを押している感じ。低くい打ち出しだが、球が途中から上がるのでキャリーのイメージも出しやすい。手放せない一本。
やはり、手元の緩さを感じる口コミが非常に多かった。
ランニングアプローチや、高さを出してアプローチ、バンカーも楽に出るといった、アプローチ全般の性能の高さを感じる口コミが多かった。
ただし、やはり重量に関しては、ショップの方をしっかり相談をした方が良いというコメントも見受けられた。
分かっていると言う方でも、確認の為に信頼の出来る工房やショップに相談をしてみよう。
引用:YouTubeチャンネル ズバババ!GOLF コメント欄
【Q&A】クラブフィッターたけちゃんに聞く!
クラブフィッターたけちゃんにモーダスウェッジについてズバババ!っと聞いてみたぞ!
ウェッジ専用シャフトを試すべきゴルファーとは?
たけちゃん、今回もヨロピコ〜。早速だけど、ウェッジ専用シャフトを使用すべきゴルファーってどんな人?
今のフィッティング理論ってウェッジのシャフトでもPWと同じシャフトが良い。
しかし、ウェッジのシャフトは重い方が良いというゴルファーも多いよな。
僕ちんもやっぱりウェッジのシャフトは重めの方がシックリくるんだよなー。
重くしたとしても10gまでだな。今回の試打検証で使用したシャフトの重さについて。
モーダスウェッジ115のカット前の重量は122グラム。
モーダスツアー120(X)のカット前の重量は122グラムなんだよ。
2gしか変わらないんだ!そういえば、振動数もほとんど同じだったよね?
よく振動数を覚えてたな。
つまり、しっかり今使っているシャフトの重量、振動数の数値を理解していれば、自分がイメージした通りのシャフト選定ができると言う訳だ。
そこまでの数値をちゃんと理解する事で、ウェッジ専用シャフトの性能が発揮されるって事だね!
たけちゃん、今回もサンキュー!!
【動画】モーダスウェッジ105/115試打比較&振動数|ウェッジシャフトのメリット
まとめ
いかがだっただろうか。
今回は日本シャフトのウェッジ専用シャフトのモーダス105/115の試打検証を行なった。
やはりウェッジに求められるショットに最適化設計をしたシャフトだけあって、スピン性能、打ち出し角、落下角度にその性能が発揮された。
それ以上にウェッジショットの感覚を大事にしたいゴルファー(アマチュアも含む)にとって、手元の柔らかさからくる、しなり感はインパクトのイメージが素直に出る。
様々な状況下で使用するウェッジだけに、数値も大事ではあるが、自分の感覚は生命線と言えるだろう。
しかし、ウェッジ専用シャフトをただリシャフトすれば良い訳ではない。
クラブフィッターたけちゃんは何度も言っているが、現在使っているアイアンシャフトとの流れが非常に重要になる。
現在のフィッティング理論ではウェッジのシャフトはPWと同じシャフトが良しとされている。重くしても10gまでだ。
しっかり自分が使っているシャフトの重量帯を理解し、ウェッジ専用シャフトの重量も把握するのは難しい。
このサイトでは何度もお伝えしているが、まずは情報収集をしたら、工房やショップに行きフィッターの方と相談しよう。
一人で考えずに、専門家のアドバイスを聞くことで、きっと貴殿が望むウェッジが完成するはずだ!
是非、次回のラウンドではバッチしフィッティングして決めたウェッジ専用シャフトで、ピンそばのアプローチを決めよう!
恋のアプローチの失敗については、当サイトでは一切の責任を負いかねます。
当記事のライター辻和也氏
ズバババゴルフ専属ゴルフライターのプロドラマーつじです。
胸を張ってウェッジが苦手です!!(胸を張るな・・・!)
単純に練習量が不足してるんですよね・・・練習します・・・。
しかしながら、ウェッジというクラブがなんかこう・・・好きなんですよね。
アイアンもロフト表記すべきだ!って意見もありますが、ウェッジだけ50!いや、52度だ!
なんてロフト表記で言う事に、ゴルフを始めた頃から、かっけーなー。なんて思ってました。
なんだか気になるウェッジがあると、買ってしまうんですよね。
しかし、今回のウェッジ専用シャフト。いいですねー。やっぱり、新しいシャフトにすると練習意欲も湧きますよね。
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