白いテンセイを打つべきゴルファーとは?
2019年。逆輸入シャフトとして話題となった三菱ケミカルの「TENSEI CK PRO ORANGE」
そのTENSEIシリーズから、日本国内発売2本目となる「TENSEIプロホワイト1K」が2021年3月に発売となった。
TENSEIシリーズは、オレンジ、ブルー、レッド、そして今回紹介するホワイトの4シリーズが海外では発売されている。
その中でも、ローリー・マキロイが長年愛用しているのが、6年前に発表された「TENSEI CK Pro White」だ。
試打検証を行うTENSEIプロホワイト1Kは、TENSEI CK Pro Whiteの日本国内進化版モデルのシャフトだ。
今回は、同じく逆輸入シャフトの人気モデル「VENTUS Black」との比較を行う。
ハードなモデルと言われる両モデルをクラブフィッターたけちゃんが徹底解説!
振動数データ、試打データから見える両シャフトの違いは必見だ!
TENSEIプロホワイト1Kの1Kとは?
今回のTENSEIプロホワイト1Kの特徴を説明する前に、まずは6年前に発表された「TENSEI CK Pro White」について触れる。
まず大前提として“ホワイト”の特徴は「強靭な先端剛性でヘッドを安定させる」シャフトだ。
そして、TENSEIシャフトを理解する上で注目なのは「CK」という名称。
TENSEI CK Pro Whiteの「CK」とは、衝撃安定性に優れる「ケブラー繊維」の略称である。
このケブラー繊維(CK)を手元側に使用していたのがTENSEI CKシリーズだが、ケブラー繊維は厚みがある。
今回“ホワイト”の手元側に採用されたのが「1Kクロス」だ。
この1KクロスはCKに比べて、薄くしなやかで緻密な素材となっている。
1Kクロスを使用する事で設計自由度が増し、ホワイト系の特徴である先端剛性を維持しつつ、手元のしなやかさを実現している。
長年の三菱ケミカルの研究の結果、6年の歳月を経て国内販売が実現した。
なるほど・・・。じゃあ、PROってどういう意味なの?
TENSEI CKとTENSEI CK PROシリーズが海外では展開されている。よりハードヒッター向けがPROと理解してくれ。
TENSEI(シリーズ名)CK(素材名)PRO(ハードな仕様)Whiteって事ね。
ん?じゃあさ、今回のTENSEIプロホワイト1Kってさ、その命名法則に従うなら「TENSEI 1K プロホワイト」じゃないの?
それは知らん。
TENSEIプロホワイト1Kの振動数データ
ハードヒッター向けのシャフトと言われるTENSEIプロホワイト1Kだが、実際の振動数はどうなのか。
今回はTENSEIプロホワイト1Kの60Sの振動数データを公開する。
比較対象としてVENTUS Blackの6Sの振動数データとの比較をする。
なお、どちらも45インチとする。
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。
データからも分かるハードなシャフト
TENSEIプロホワイト1K | VENTUS Black | |
---|---|---|
振動数 | 266CPM | 267CPM |
カスタムシャフトの60g台となると、260CPM前後の振動数が多いが、両シャフトは260CPM後半の値が出ている。
予想はしていたが、「硬いシャフト」と言える。
国内のカスタムシャフトより半フレックスは硬いだろう。
フレックス選定には注意が必要だ。
海外モデルのTENSEI CK PRO WhiteはTENSEIプロホワイト1Kよりも硬いシャフトだ。
国内向けに、少し柔らかく、手元のしなやかさを増したのがTENSEIプロホワイト1Kなのだ。
フレックスを間違えると「ただの棒」
今回のTENSEIプロホワイト1Kは50Rから80TXまでの幅広いラインナップとなっている。
しかし先の振動数データを見て分かる通り、【非常に硬いシャフト】と言える。
クラブフィッターたけちゃんはこう言う。
フレックス選定を間違えると「ただの棒」だ。
金額も55,000円(定価)と高い買い物だ。フレックス選定は注意が必要だ。
TENSEIプロホワイト1Kの試打データ
お待たせしました。それではTENSEIプロホワイト1Kの試打データを公開する。
今回はVENTUS Blackとの比較データとなる。
試打を行うのは、我らがクラブフィッターたけちゃんだ。
試打データ
数値以上に、TENSEIプロホワイト1Kはとにかく左へのミスが少ないシャフトだ。
TENSEIプロホワイト1Kは、かなり”つかまえて”打ったが、軽く左へ打ち出してそのまま真っ直ぐ飛んだな。
試打を行なったクラブフィッターたけちゃんが、TENSEIプロホワイト1Kの特徴をさらに紹介する。
TENSEIプロホワイト1Kに近しいシャフト
TENSEIプロホワイト1Kは完全なる手元調子だ。
三菱ケミカルは、ほとんどのシャフトが手元調子と言われる。
その中でクラブフィッターたけちゃんは「Diamana D-LIMITED」が近いシャフトと言う。
では同じ手元調子ではあるが、一体何が違うのか。
それは「しなり戻り」にある。以下にまとめてみる。
・Diamana D-LIMITED:しなり戻りが速い。
・TENSEIプロホワイト1K:しなり戻りが遅く、左い行きにくい。
TENSEIプロホワイト1Kは左を嫌がるゴルファーにとっては、安心してストレスなく振れるシャフトと言える。
しかし、気をつけないといけないのは、”しなり戻りが遅い”という事。
当然振り遅れれば、右へのプッシュ・スライスなどのミスが起きると言う事だ。
振動数は硬いのだが、ゆったりとヘッドが戻ってくる感じ。左を嫌うゴルファーにはオススメだ。
逆にしなり戻りが速いフィーリングが欲しいゴルファーは、Diamana D-LIMITEDという選択になる。
同じ手元調子のシャフトであっても同じという訳ではない。シャフトの面白さだろう。
TENSEI CK PRO Orangeとの違い
それでは同じTENSEIのCK PRO Orangeと、TENSEIプロホワイト1Kとの違いはなにか。
それは「カウンターバランス」だ。
シャフトの手元側に重量配分を行う事でカウンターバランスを実現し、長尺でも使いやすいのがOrangeだ。
TENSEIプロホワイト1Kは「カウンターバランス」ではない。
なので、TENSEIプロホワイト1Kを長尺にするのは不向きだ。
▼関連記事
TENSEIプロホワイト1KとVENTUS Black
手元調子で、ハードヒッター向けで、左へのミスが少ない両シャフト。
文字にする特徴はTENSEIプロホワイト1KもVENTUS Blackも同じだ。
では、どんな違いがあるのか。クラブフィッターたけちゃんは言う。
VENTUS Blackはカタログ表記上は手元調子であるが、実際に振ってみると手元は「硬い」
TENSEIプロホワイト1Kとほぼ同じ振動数であるが、手元が柔らかいTENSEIプロホワイト1Kのほうが”まったり感”はある。
ほぼ同じ振動数で、左へのミスに強いが”振り感”が異なると言う事だ。
しっかり手元でしなり感が欲しいゴルファーはTENSEIプロホワイト1Kを試打してみて欲しい。
是非VENTUS Blackの記事も読んで頂き、より深くVENTUS BlackとTENSEIプロホワイト1Kとの違いを理解して欲しい。
▼関連記事
必ず試打は行うこと!
何度もお伝えしているが、TENSEIプロホワイト1Kは国内のカスタムシャフトに比べてると半フレックスは硬い。
いくら手元側が緩いとは言え、そもそもの振動数は硬いので最低でも試打、出来ればフィッティングは受けて欲しい!
TENSEIプロホワイト1Kユーザーの口コミ/評判
実際にTENSEIプロホワイト1Kを使用しているユーザーはどう思っているのか。
アマチュアゴルファーの生の声は非常に貴重だ!
50Sなら振れるゴルファーも多いかも。是非試打をオススメします!
VENTUS Blackは硬く感じたが、TENSEIプロホワイト1Kは捕まえても左に行かないからドライバーが怖くなくなった。
50Sなら振れるゴルファーも多いかも。是非試打をオススメします!
スイングテンポの速い人はヘッドが戻りきらずにインパクトしてしまうかも。
CK PRO Orangeよりも手元は柔らかく感じる。
引用:YouTubeチャンネル ズバババ!GOLF コメント欄
【Q&A】クラブフィッターたけちゃんに聞く!
クラブフィッターたけちゃんにTENSEIプロホワイト1Kについてズバババ!っと聞いてみたぞ!
TENSEIプロホワイト1Kを試すべきゴルファー
たけちゃん、今回もよろピコ。クラブフィッター目線でTENSEIプロホワイト1Kを試すべきゴルファーを教えて。もうポチる準備は出来てるのであーる。
47m/s?!めっちゃハードだな・・・。興奮してきたな。
ほいじゃ、47m/s以上のヘッドスピードが出せる人ならオススメできるって事?
捕まえても左が怖くないが、裏を返せば右プッシュも出やすいシャフトという事だ。
TENSEIプロホワイト1Kに合うヘッド
ええっと・・・。テンセイ・・プロホワイト・・・シーケーに合うヘッド・・・
ああぁ!!なんか覚えられないぞ・・・!TENSEIプロホワイト1Kに合うヘッドってなに?
198g以上の大型ヘッドだろうな。っで、あまり長尺にするのも向かないぞ。
今回もサンキュー!たけちゃん、またよろしくねー!
【動画】TENSEIプロホワイト1K試打検証!振動数・調子・推奨ヘッドスピード
まとめ
いかがだっただろうか。
今回は逆輸入シャフトの代名詞的存在のTENSEIシリーズ国内2本目となる「TENSEIプロホワイト1K」の試打検証を行なった。
新素材となる「1Kクロス」を手元側に採用し、しなやかな手元の剛性を実現している。
しなやかに粘り、タイミングが取りやすいシャフトに仕上がっており、ホワイトの特徴でもある先端剛性の高さは維持している。
同じ逆輸入シャフトのVENTUS Blackは手元が硬いので、それぞれの違いがハッキリと出ていると言える。
しかし、振動数計測から分かる様に、TENSEIプロホワイト1Kは硬いシャフトである。
いつも同じフレックスだからと、試打、フィッティングを行わずに購入すると「非常に硬いシャフト」になってしまう。
クラブフィッターたけちゃんが言う様に、推奨ヘッドスピードは47m/sとハードなシャフトではある。
ハードヒッターで、左へのミスを減らしたいゴルファーにとっては、試打・フィッティングをオススメするシャフトだ。
当記事のライター辻和也氏
ズバババゴルフ専属ゴルフライターのプロドラマーつじです。
ドラムの機材を選ぶ時。
自分が出したい音のイメージが「簡単に」出る楽器を選びます。
簡単というのは、難しい表現なのですが、10回叩いて10回は同じ結果が出る事です。
しかし、ゴルフはどうしても挑戦したいー!っという欲求に駆られますw
今回のTENSEIプロホワイト1Kも、とにかくこう・・コスメがカッコいい!
たったそれだけで試打をしてみたくなる。これって「オトコノコのサガ」ってヤツですかねw
私は手元が硬くて、先端も硬いシャフトとの相性が良い傾向がありますが、それでも打ちたくなる。
今度イシイに行ったら、こっそり打ってみようかな・・・w
おすすめ!人気ゴルフアイテム記事5選
2021決定版!おすすめゴルフシューズ
★★★★★
人気ゴルフ練習器具ランキング
★★★★★
超絶おもしろヘッドカバー20選
★★★★★
おすすめゴルフマーカー30選
★★★★☆
人気パターグリップ|スーパーストローク
★★★★☆