【国内モデル】TENSEI CK Pro Orange徹底検証
2019年、話題になったシャフトと言えば「TENSEI CK Pro Orange」を挙げるゴルファーは多いだろう。
タイガー・ウッズやローリー・マキロイなどのPGA選手も使用したTENSEIシリーズ。
USPGAで非常に流行したTENSEIを、国内向けに逆輸入したのが「TENSEI CK Pro Orange」だ。
有名プレイヤーが使用したとあって、その注目度は非常に高い。
今回はTENSEI CK Pro Orangeの振動数計測や試打データを基にTENSEI CK Pro Orangeの特徴に迫る。
そして、TENSEI CK Pro Orangeの選び方や、試すべきゴルファー像をクラブフィッターの観点から導き出す。
TENSEI CK Pro Orangeを使いたい方・気になる方は必見だ。
TENSEI CK Pro Orangeの振動数
50R | 50S | 60S | 569S |
---|---|---|---|
252CPM | 261CPM | 261CPM | 251CPM |
53.5g | 57.0g | 63.5g | 56.0g |
上記がTENSEI CK Pro Orangeの50R・50S・60Sの振動数とシャフト重量だ。
比較対象としてSPEEDER EVOLUTION Ⅵ 569Sの振動数計測も実施した。
【注意】TENSEIの50g台はかなり硬い
先の振動数のデータで注目して頂きたいのは、TENSEI CK Pro Orange 50RとSPEEDER EVOLUTION Ⅵ 569Sの振動数がほぼ同じ点だ。
さらに50Sの振動数は261CPMとなっている。50g台で261CPMはかなり硬いシャフトだ。
対して60Sの振動数は50Sと同じ261CPMとなっているが、60g台で261CPMはそこまで硬いシャフトではない。
50g台のTENSEI CK Pro Orangeは、同重量帯のシャフトに比べるとかなり硬い結果になっている。
普段50Sのシャフトを使用しているからといって、安易にTENSEI CK Pro Orange50Sを選んでしまうと、かなり硬いシャフトを使用する可能性がある。
▼TENSEIの詳細
手元調子のTENSEI CK Pro Orange
TENSEI CK Pro Orangeは完全なる手元調子のシャフトだ。
ハードヒッターで、引っ掛けを嫌がるゴルファーには大きな武器になる可能性がある。
USPGA選手が好んで使用したのも頷けるだろう。
今回試打をしたクラブフィッターたけちゃんはフェードヒッターだが、手元調子のTENSEI CK Pro Orangeは正直な事を言うと合わないシャフトだ。
スライサーや球が捕まらない方は、TENSEI CK Pro Orangeは合わない可能性が高いと言えよう。
かならず試打、フィッティングを受けて欲しい。
カウンターバランスで振り抜きの良さを実現
USPGA選手が使用している事から、ハードヒッター向けのイメージが強いTENSEI。
それでは国内アマチュアゴルファーにTENSEI CK Pro Orangeは使えるのか。
実際にTENSEI CK Pro Orangeを使用しているアマチュアゴルファーの中には、調子が上がったというゴルファーも多い。
調子が合っているのもあるが、日本仕様のTENSEI CK Pro Orangeは手元側に比重の重い素材を用いる事で、カウンターバランスを実現している。
カウンターバランスを採用する事で、手元側を重くし、ヘッドが軽く感じることでストレスのない振り抜きの良さを実現している。
ハードなシャフトというイメージがあるTENSEI CK Pro Orangeだが、カウンターバランスを採用する事でアマチュアゴルファーにも使えるシャフトになっている。
タングステンプリプレグシートをバット側に配置する最適重量配分設計により、ストレスなくフィニッシュまで一気に振りぬけます。
引用:三菱ケミカル| TENSEI CK Pro Orange Series
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TENSEI CK Pro Orangeを試打してみた
それでは、TENSEI CK Pro Orangeの試打データを見てみよう。
試打を行うのは、四国を代表するクラブフィッターたけちゃんだ。
【貴重】TENSEI CK Pro Orange 試打データ
モデル | 50R | 50S | 60S |
---|---|---|---|
振動数 | 252CPM | 261CPM | 261CPM |
ヘッドスピード | 43.0m/s | 42.8m/s | 43.3m/s |
スピン量 | 3800RPM | 3235RPM | 3800RPM |
飛距離 | 229yds | 239yds | 229yds |
上記がシャフト別の貴重な試打データである。
50Rは柔らか過ぎで、球が右へ曲がる傾向が強く出た。
対して50Sはいわゆる「軽硬」だ。トップ気味に入り、飛距離は伸びなかった。
60Sは捕まえ気味に打ってみたが、それでも飛距離は伸びなかった。
フェードヒッターであるたけちゃんには、手元調子のTENSEI CK Pro Orangeは合わなかった。
また、カウンターバランスが合わなかった様だ。
当然ながらカウンターバランスは誰にでも効果がある訳ではない。
TENSEI CK Pro Orangeの購入を考えているフェードヒッターの方は、必ず試打をオススメする。
TENSEIは引っかけに悩む方におすすめ!
クラブフィッターたけちゃんが考える、TENSEI CK Pro Orangeが合うゴルファー像を聞いた。
ドローヒッターや、引っ掛けで悩んでいるゴルファーの方には、是非試して頂きたいシャフトだ。
シャフト全体が硬く、先端がしっかりしているTENSEI CK Pro Orangeは打点位置が安定する。
打点位置が安定する事で球筋が安定し、それにより飛距離アップが期待できる。
ヘッドとの相性もあるが、球が上がりにくいシャフトではあるので低重心のヘッドが合う。
また、重めのヘッド・長尺にしても相性が良いのがカウンターバランスだ。
一撃の飛距離が出るシャフトではなく、相対的に飛距離が伸びるシャフトがTENSEI CK Pro Orangeだ。
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球が捕まらない方には合わない
対して球が捕まらないゴルファーは、TENSEI CK Pro Orangeは合わないと言える。
ただし、球が捕まえられるゴルファーもフレックス選定には注意が必要だ。
特に50g台はかなり硬いシャフトになっている。
TENSEI CK Pro Orangeの推奨ヘッドスピード
以下が推奨ヘッドスピードだ。
- 50R:41~42m/s
- 50S:44~45m/s以上
ドローヒッターや引っ掛けに悩んでいるゴルファーと言え、フレックス選定を間違えると硬いシャフトを選んでしまう。
TENSEI CK Pro Orangeはフレックス選定に注意したい。
【Q&A】クラブフィッターたけちゃんに聞く!
クラブフィッターたけちゃんにズバババ!っと聞いてみた!
今回は大増量版だ!TENSEI CK Pro Orangeが気になっている方必見の内容だ。
同じ元調子のDiamanaDFとTENSEIの違い
分かるわい!色が違う!名前が違う!どうだ!正解だろ!
ちょっと長めが好きならTENSEIを選ぶのもアリって事なのね?
KUROKAGE・Diamana・TENSEIの違い
同じ三菱ケミカルで言えば、KUROKAGE・Diamana・TENSEIがあるけど、それぞれどう違うの?
同じ元調子で言えばKUROKAGE XTがあるけど、どちらかと言えば中元調子だな。
Diamanaはどう?元調子で言えばDiamanaDFがあるけど。
DiamanaDFもTENSEIも元調子であるが、TENSEIとの違いはカウンターバランスを採用してない事だな。あと50g台はTENSEIの方が硬い。
KUROKAGEとDiamanaはカウンターバランスを採用してないんだね。
シリーズでやや被ってる部分はあるが、元調子でも微妙にそれぞれ違うって事だ。
TENSEI CK OrangeとTENSEI CK Pro Orangeの違い
見てー!見てー!たけちゃん!TENSEI CK Pro Orangeをゲットしたよー!
ズバゴル。これはTENSEI CK Pro Orangeじゃなくて、TENSEI CK Orangeだぞ。
え?なんか違うの?TENSEIだよ?これ。
なんだ・・・違うのか。
お前みたいなスコア200オーバーの奴は何使ったって同じだけどなw
なめんなよ、この前ベスト198出したからな。
TENSEIはオレンジだけじゃない?
テーラーメイドのSIMドライバーには、TENSEIシルバーとブルーが入るって聞いたけど、いろんな種類があるの?
国内ではオレンジだけだが、USモデルには確かに他の種類もあるぞ。
Diamanaの色の覚え方に似てるね!
是非、Diamanaの記事も読んで頂きたいな。
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自分に合ったTENSEIを選ぶコツ
自分に合ったTENSEIを選ぶコツって・・。あれ?そう言えば今回ってTENSEI CK Pro Orangeしか紹介してないなぁ。
選びようがないって事か・・・。じゃぁ、TENSEI CK Pro Orangeは人気だからポチっとくわー。
は・・・張本さん再び降臨やん・・・。
人気だし、USPGAのカッチョいい選手が使ってるとなると手を出したくなる気持ちも分かる。
僕ちんも使ってみたいなーって思ってる。
シャフトの調子、ヘッドとの相性にフレックス選定。気をつけるポイントは押さえておくって事だね!
たけちゃん、今回もサンキュー!
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【動画】国内モデルTENSEIを徹底検証
まとめ
いかがだっただろうか。
話題沸騰の三菱ケミカルのTENSEI CK Pro Orangeを徹底検証した。
USPGA選手のみならず国内プロゴルファーも使用したとあって、その注目度は高い。
ただし、人気だからといって万人が使えるシャフトではない。
国内で人気の50g台シャフトは、かなり硬い仕様になっているので注意が必要だ。
今回検証したが、フェードヒッターのたけちゃんには合わなかった。
シャフトの調子も原因と思うが、カウンターバランスが合わない人も当然いるのも事実だ。
現在、国内ではTENSEI CK Pro Orangeのみのラインナップになっているからこそ、イメージで導入するのではなく、今回の記事を参考にして頂き、信頼の出来るフィッターと話合いながら試打をして頂きたい。
ドンピシャで合う人には、最高の”相棒”になる事間違いなしだ。
▼TENSEIの詳細
当記事のライター辻和也氏
ドラムソロと言えば、マジックとピコピコハンマーだよね!
マジック失敗してるけど、許してね♪笑つじかずやモデルのピコピコハンマー…誰か作ってください!笑 pic.twitter.com/xfp156Sl2p
— つじ@ズバババ!Drums (@KT_tanuki) February 22, 2020
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