[記事更新日:2018年12月30日]
ドライバーシャフトの選び方。リシャフトは「振動数」が最重要
ゴルフクラブを異性に例えると、クラブフェイスは「顔」、そしてシャフトは「性格」である。
絶世の美女だが性格が最悪、超高反発フェイスだがシャフトスペックがまったくあっていない…。
それでは、人生も、そしてゴルフにおいても最高のパフォーマンスを発揮することができないのである。
今回は、ゴルフ歴5年目にして初めて体験した、ドライバーシャフト交換についてご紹介する。
ドライバーショットの飛距離、安定性にお悩みの方や、たった今、ドライバーのリシャフトを検討中のゴルファーのお役に立てれば幸いである。
なお、この記事を作成するにあたり、フィッティング実施資格を有するプロのクラブフィッター㈱ゴルフショップイシイの石井建嗣氏(いしい たけし)にご協力を頂いた。
また、当記事の後半の【最新2017-2018年モデル】おすすめの人気ドライバーシャフトランキングもぜひともご確認いただきたい。
シャフトであなたのゴルフは変わる
人によってスイングが異なるため、人によって合うシャフトが異なってくるのは当然だ。
さまざまな特性(しなり方、トルク、重さ)のシャフトの中から自分にピッタリ合うシャフトを見つけることが大切になってくる。
そうすることで、ゴルファーのヘッドスピードを最大化させ、飛距離を伸ばすことも可能なのだから。
重要なので繰り返すが、自分に合ったシャフトを見つけることができれば、ヘッドスピードをさらに上げ、高い確率で安定したショットが打てるようになるのだ。
裏を返せば、自分に合っていないクラブシャフトでは、練習をすればするほど、下手になる可能性だってあるのだ。
シャフトの最大の役割は、インパクトの瞬間にクラブヘッドがボールに真っすぐぶつかるように導くことです。
引用:飛ばすため!曲げないため!クラブ&ボール本当の科学|山口 哲男(著)
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ドライバーシャフト交換3つのメリット
生まれて初めてドライバーシャフトを交換しただけなのに、ワクワクしてご飯が喉を通らないwww。 pic.twitter.com/9lnRHAgcts
— GolfBuzz|ゴルフバズ (@GolfbuzzJp) 2017年1月4日
プロゴルファーやトップアマなど、超絶にゴルフが上手なゴルファーのほとんどが「純正シャフト」ではなく、いわゆる「リシャフト」したドライバーを使用している。
それではここで、実際にドライバーのシャフトを交換したゴルファーの、リアルな感想をご紹介しよう。
- 飛距離が20ヤード近く伸びた
- 左右のブレ(曲がり幅)が極端に減った
- 気持ちよく振りきれる
- セカンドショットのアイアンの番手が変わった
- ミスショットしてもOBにならなくなった
- 他のクラブ(FW、アイアン)もリシャフトしたくなった
- 自分にはレディースクラブしか選択肢がないと思ってた(女性からの意見)
出典:ゴルフショップイシイでリシャフトした方の感想
つまり、ドライバーシャフトを交換するメリットとは下記の3つに集約される。
- 飛距離アップ
- ショットの安定性
- 自分に合っているという安心感
あと、個人的にはリシャフトすることで飛距離が10ヤード近く伸び、クラブに対する思い入れが強くなることで、一つひとつのショットを大切にするようになったのだ。
余談だが、シャフト交換したその日は嬉しすぎて、リシャフトしたドライバーとベッドで一夜を共にしたことを報告しておく。
プロが教える!失敗しないシャフトの選び方
画像:ゴルフショップイシイのフィッティングルーム
プロのクラブフィッターが教える、自分にあったドライバーシャフトを選ぶ際に必要な、5つのポイントを共有する。
ぜひともドライバーシャフトの選び方の参考にして頂きたい。
- フレックス表示(SやR)の基準はメーカーによって異なる
- 自分の「ヘッドスピード」と「握力」を知る
- 自分に合ったクラブの振動数を知る
- 調子(中、元、先調子)とは
- トルク(ねじりモーメント)とは
次の章より一つひとつ詳しく紹介していこう。
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1.マジか!?スペック(硬さ)はメーカーごとに違う
ハッキリ言って僕は知らなんだ驚愕の事実であった。「メーカーごとにスペックの基準が違う」だなんて…。
あなたはゴルフクラブを購入する際、フレックス表示(SやR)だけで選んではいないだろうか?
実はこの「S」や「R」という表示は、クラブメーカーが自由に表示することが可能なのである。
例えば、同じダンロップのクラブでも、SRIXON(スリクソン)のSと、XXIO(ゼクシオ)Sではまったく硬さが違うのだ。
柔らかくて非力なイメージの「R」より、硬くて力強いイメージの「S」のシャフトを使いたいというのは、年齢にかかわらず多くの男性が抱く感情であろう。
そこで、クラブメーカーは柔らかいシャフトに「S」と表記することで、ゴルファーの潜在的ニーズに応えようとするわけだ。
結果、近年販売されているシャフト(特に純正シャフト)は「柔らかいS」が増加しているのである。
要するに、シャフト交換やクラブを購入する際において、フレックス表示だけで選んではいけないのだ。
※ちなみに、シャフトメーカーが考えるSシャフトの硬さとは45インチで258CPMという振動数だ。
シャフトのスペック(硬さ)一覧
J=Junior(年少者用|かなり柔らかい)
L=Ladies(女性用|結構柔らかい)
A=Average(シニア用|柔らかい)
R=Regular(一般用|ふつうの硬さ)
SR=Stiff-Regular(一般用|やや硬い)≒F=Firm
S=Stiff(一般用|硬い)
SX=Stiff-Extra(強力向け|かなり硬い)
X=Extra(剛力向け|鬼硬)
XX=Double-Extra(レスラー向け|赤鬼2頭硬)
2.自分の「ヘッドスピード」と「握力」を知る
「敵を知り己を知れば百戦殆からず。」という言葉をご存じだろうか?
敵軍を知り、自軍の強みと弱みを熟知していれば戦に負ける事はない。という意味だ。
この言葉をシャフト選びに当てはめると、ゴルフクラブのスペックや特徴を知ることも大切だが、まずは自分のポテンシャルを数値化して可視化するということが重要だ。と置き換えることができる。
自分の「ヘッドスピード」と「握力」を知らない限り、最適なドライバーシャフトを選ぶことは不可能だと断言できる。
例えば、どれほどヘッドスピードが速くても、握力が弱ければインパクトの衝撃に耐えることができず安定した球を打つ事は出来ない。
つまり、握力が弱いゴルファーは硬いシャフトは振れるが、重量の重いシャフトを使いこなすことはできないのである。
繰り返しになるが、ゴルフの道具選びの第一歩は己自身の「ヘッドスピード」と「握力」を知ることから始まるのだ。
自分のヘッドスピードを知り、落胆し涙を流すゴルファーもいるかもしれないが…。(経験談)
ドライバーヘッドスピードを飛距離から計算可能な「ヘッドスピード計算君β」を試したいゴルファーは下記の記事を参照して欲しい。
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3.※重要※ 最適な「振動数」を知ることが大切
上述した通り、ドライバーシャフトのスペックはメーカーによって違う。
それでは何を基準にして、シャフトの硬さを選べばいいのだろうか?
その答えこそ、クラブの「振動数」である。
ドライバーシャフトを選ぶ際は、フレックス表示ではなく「振動数」という観点に目を向けていただきたいのだ。
「振動数」とは、グリップ側を固定したゴルフクラブが1分間に何回振動するかを表した数値。※CPM(Cycles Per Minute)とも表記される。
ちなみに、この「振動数」の数値は硬いシャフトでは高くなり、柔らかいシャフトは低くなる。
ご自身の最適な「振動数」を知らない限り、もしかすると一生自分に合ったドライバーに出逢うことができないかもしれない。
人間は嘘を繰り返すが、数字は絶対に嘘をつかないのである。
4.「調子」って何?シャフトのしなり方の特徴
ヘッドスピードと握力、そして自分に最適な振動数を把握した。
しかし、これだけではドライバーシャフトは選定できない。
なぜならば、振動数が合っていたとしても、あなたのスイングとシャフトのしなり方(キックポイント)との相性が重要だからだ。
このシャフトのしなり方が、いわゆる調子(元、中、先調子)といわれるもので、これがスイングに合っていなければ、いくら振動数が合っていても気持ちよく振ることは不可能だ。
「調子」はシャフトを大きく3分割(グリップに近い所を元、ヘッドに近い所を先、中間を中と分割)した時、どこが一番柔らかいかを表した言葉だ。
しかし、あれほど長いドライバーのシャフトをたったの3分割で説明出来るはずがないのだ。
そもそもシャフトの長さが変わればどこが元なのかも不明になってくる。
実はこの「調子」や「キックポイント」も、上述したフレックス表示と同様、各メーカーによって独自の表記方法がとられており、いざ購入した後に「あれ?イメージと全然違うぞ。オヨヨ?」となってしまう可能性もあるのだ。
やはり、確実に自分のスイングに合ったドライバーシャフトを購入するためには、プロのフィッターがいるショップに相談する方が良さそうだ。
5.トルクとは「後付けの数値」
上述した「調子」ほど影響しない部分ともいえるのがこの「トルク」という概念だ。
トルクとは「シャフトがどれだけねじれやすいか」を示す数値である。
一般的にトルクの数値が大きいほどシャフトはねじれ易く、トルクの数値が小さいほどシャフトはねじれ難いと言われている。
また、トルクの数値は球の方向性や曲がり方に影響を与えると言われており、スイング軌道が安定しない人は少しトルクがあった方が良く、逆にスイングがかたまっている人はトルクが邪魔になる(イメージの弾道を出しにくい)可能性がある。
ちなみに、あるシャフトメーカー話によると、トルクからシャフト作りを考えることはあまりないとの事である。
なぜならば、柔らかいシャフトは必然的にトルクが大きくなり、硬いシャフトは勝手にトルクが絞られる(小さくなる)のが殆どであるからだ。
つまり、トルクというのは一応表示されるものの、どちらかというと「後付けの数値」と言えるのだ。
ここまで、失敗しないドライバーシャフトの選び方5つのポイントを紹介してきた。
とにかく、ドライバーを「見た目」と「フレックス表示」だけで選ぶのは、かなり危険だということをご理解いただけたはずだ。
最新!人気ドライバーシャフトおすすめランキング
シャフト交換歴6年、年間200本(累計1,000本以上)の実績を持つプロクラブフィッターが選んだ「2017-2018年モデルドライバーシャフトおすすめランキング」を発表する。
きっとあなたのシャフト選びのお役に立てるはずだ。
ちなみに振動数(CPM)は「フレックス:6S」のデータだ。
1位 スピーダーエボリューション5|フジクラ
振動数:263CPM
キックポイント:先中調子
価格:4万円(税別)
公式サイト:http://www.fujikurashaft.jp/material/speeder/speeder_evo5.html
『初代エボ』の後継モデルとして登場したこの『エボ5』は、まさに捕まり系シャフトだ。
手元がしっかりしており、先が走るのでインパクト時のヘッドスピードが簡単に上がるのが最大のメリット。
球が捕まらないスライサーや、球が上がりにくいゴルファーにはぜひとも試打していただきたいおすすめナンバーワンのシャフトだ。
エボ5のインプレッションは下記の記事を参考にして欲しい。
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2位 The ATTAS|USTマミヤ
振動数:256CPM
キックポイント:中調子
価格:4万円(税別)
公式サイト:UST Mamiya│ATTAS, Proforce
「球のつかまり過ぎ」に悩むゴルファーには本当におすすめできるシャフト。
USTマミヤの自信作「粘って走って飛ばせる」優等生的なシャフトだ。
詳細なインプレッションは下記の記事を参考にして欲しい。
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3位 Tour AD VR|グラファイトデザイン
振動数:261CPM
キックポイント:先中調子
価格:4万円(税別)
公式サイト:Tour AD VR | Tour AD – グラファイトデザイン
1位のエボ5と2位のThe ATTASの中間的スペックのTour AD VRは、球をつかまえたい方や、長尺ドライバーの利用者にはおすすめの1本。
2018年最新モデルのシャフトの中では面白みに欠ける存在かもしれない。
4位 アッタスパンチ|USTマミヤ
振動数:260CPM
キックポイント:中調子
価格:4万円(税別)
公式サイト:ATTAS PUNCH|製品情報|UST Mamiya
同メーカーを広く世間に知らしめたアッタス3(ATTAS3 サンジョウ)の後継シャフト。
中元が柔らかく先端がしっかりしているため、スピン量を抑えられ、とにかく左に行きにくいシャフト。
捕まえたいゴルファーには不向きだが、男性、女性にかかわらずひっかけに悩むゴルファーにはかなりおすすめのシャフト。
後述するが、今回僕は純正シャフトから、このアッタスパンチのシャフトに差し替えた。
早速ラウンドで打ってきた感想を私見たっぷりに報告しておく。
- 上ではなく前に行く強い球が打てるようになった
- チーピン、ひっかけは本気で一発も出なかった
- 左を怖がらなくて済む分、ビビらずしっかり叩けるようになった
- 逆に、しっかり振り抜かないと距離は伸びない
- 黄色く眩しいシャフトでテンションが上がりまくる(笑)
繰り返しになるが、「ブレない戻り」を実感できるシャフトなので、球が左に行くことはまずなくなり、実際のラウンドでしっかり振り抜けるおすすめのシャフトだ。
5位 スピーダーエボリューションⅢ|フジクラ
振動数:265CPM
キックポイント:先中調子
価格:4万円(税別)
公式サイト:Speeder EVOLUTION Ⅲ|藤倉ゴム工業
振動数からお分かりのように5本の中で最も硬いシャフト。
事実、5本の中では手元側の剛性が最も高く、逆に言えば先の走りをかなり感じやすいシャフトと言える。
こういうシャフトは女子プロが好んで使う傾向があり、現実、女子ツアー使用率はNO.1である。
シニアや捕まえたいアマチュアゴルファーにはかなり合いやすいシャフトだが、フレックス選定を間違うとただの硬いシャフトになることも。
インターネット上の偽物シャフトにご注意!
ネット通販でドライバーシャフトを購入する際の注意点は、粗悪な偽物シャフトが販売されていることを知ることだ。
事実、オークション等には偽物が出回っている。
明らかに価格が安すぎる場合はその可能性が高いといえよう。
画像:偽物シャフトの重量
上記のシャフトは「三菱レイヨンのディアマナ」なのだが、完全なるコピー商品。
いわゆる偽物シャフトだ。
シャフトに印字された重量は60gなのだが、実際に量ってみると、なんと83gであった!
つまり、純正のそれより20g以上も重かったのだ。
偽物シャフトを掴まされないようにする為には、正規代理店で購入するべきだ。
最近の純正シャフトの主流は「長・軽・柔」
近年販売されているドライバーに装着されている純正シャフトは「軽くて柔らかい」ものが多い。
また、長尺モデルと言われる46インチ以上のシャフトが多いのも特徴の一つだ。
ドライバーのシャフトが長くなれば飛距離はアップするが、インパクトの安定性は低下する。
また、「長尺ドライバーに買い替えた結果、ヘッドスピードが上がったゴルファーは40%程度」だったというデータもある。
つまり、ヘッドスピードに変化がなかったゴルファーは30%、逆にスピードが落ちたゴルファーも30%いるのである。
先に紹介した、「プロが教える!失敗しないドライバーシャフトの選び方」ではないが、高い最新クラブを購入する前の、クラブフィッティングの重要性が分かってもらえるはずだ。
実録!プロのドライバーシャフトの交換方法
今回、僕がドライバーのシャフト交換をお願いしたのは、USTマミヤ公認クラブフィッターが常駐する、香川県丸亀市にある「ゴルフショップイシイ」。
四国では「USTマミヤ公認クラブフィッター」の資格を持っている唯一のゴルフショップだけに、香川県にとどまらず数多くの四国のゴルファーから信頼されているゴルフショップだ。
また、クラブの振動数に基づいた「USTマミヤフィッティングシステム」を早くから導入しており、データに基づいた間違いのないクラブフィッティングが評判だ。
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ドライバーシャフト交換の工程と所要時間は以下の通り。
ちなみに今回僕の場合はクラブフィッティングに約2時間、ドライバー交換30分の2時間30分程度で完了した。
- カウンセリング(15分)
- 現在試使用している全クラブの「振動数」計測(15分)
- 弾道、スイング測定(45分)
- データに基づいたシャフトの試打(45分)
- ドライバー交換作業(30分~)
それではドライバー交換が完了するまでのすべての工程を見ていこう。
クラブフィッティングの流れ
1.問診票を元に自分のデータ(身長、体重、平均スコア、得意クラブ)を記入後、シャフト選びに欠かせない「握力」を測定。
2.スタッフが僕のすべてのクラブの「振動数」を「GOLF GAER FITTING SYSTEM」というフィッティング専用ソフトに入力。
3.これが僕のクラブの診断結果(CPMグラフ)。ドライバーが若干スペックオーバー、3Wがかなりのアンダースペック、アイアンはまぁ適正、ウェッジは論外のオーバースペックという結果に。(苦笑)
4.専用のフィッティングルームにて実際にボールを打つことで、まずは自分のドライバーのヘッドスピード、弾道、スイングタイプなどを計測。データによると、現在僕が使用している純正のシャフトは、「逆しなり(前反り)」が大きく、球の打ちだし角が高いため飛距離をロスしているとの事。
5.今回、試打してみたシャフトは3本。今までの純正シャフトとは全く違う振り抜きの良さを感じた。数値的にも感覚的にも僕にぴったりだったドライバーシャフトは「USTマミヤのアッタスパンチ」だ!
6.今まで使用していたテーラーメイドロケットボールズ(RBZ)の純正シャフトに比べ、スピン量が低減され距離が10ヤード伸び、中元が柔らかく先端がしっかりしたシャフト特性により、確実に芯でボールを捕らえられるようになった。
以上がクラブフィッティングの流れだ。
約1時間30程度の間、フィッターさんは、僕のようなへっぽこゴルファーにもとても親切に対応してくれ、素人的な質問にも嫌な顔一つせず答えてくれた。
そしてなにより、細マッチョの若き独身イケメンフィッターなのだ!(女性ゴルファーは四国香川のゴルフショップイシイに急げ!)
冗談はさておき、プロフィッターの石井氏のエースドライバーのシャフトも「アッタスパンチの6S」とのこと。
今回のクラブフィッティングの最中に教えていただいた、ドライバーシャフトを選ぶ際にためになった言葉を以下にシェアしておく。
ドライバーショットにおいて、少々の「縦へのブレ」は構わないが「横のブレ」は左右への致命的なミスにつながる。しかも飛距離も大幅にロスをする。
絶対に妥協しない!ここまでこだわるシャフト交換工程
わずか1分プロの技!ドライバーのスリーブ取り外し作業。https://t.co/GZhXNj7Vpf pic.twitter.com/SaFge7kCwz
— ズバババGOLF|ズバゴル (@zubagolf) 2018年12月30日
さて、いよいよドライバーシャフトの交換方法をご紹介しよう。
1.クラブヘッドを外し、接着剤を温めてスリーブを素早く外す。ちなみに、ロケットボールズのヘッド重量は197gであった。
2.いよいよシャフトをカットしていく。シャフトのバット側(グリップ側)をカットして完了するショップの方が多いが、このショップはシャフトのチップ側(ヘッド側)も微妙にカット(チップカット)することで、その人に合ったシャフトを丁寧に作り上げていく。ゴルファーのために妥協は許されないのだ。
3.ドライバーシャフトを(チップ)カットした後、「振動数」、「バランス」、「長さ(インチ数)」を計測する。驚いたことに、この「シャフトのカット」と「3つの計測」という工程を5回、約30分の時間をかけ繰り返すことで、その人にぴったり合ったドライバーシャフトが完成するのである。恐れ入った。
4.いよいよドライバーとしての仕上げの段階だ。店内にある50種類以上のグリップから好きなグリップをチョイスし装着すればドライバーのシャフト交換作業の完了である。
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追記:シャフト交換のついでにヘッドも交換してみた
【調子に乗って】俺の下半身。 pic.twitter.com/o7PUw7e90t
— ズバババGOLF|ズバゴル (@zubagolf) 2018年12月29日
今回は、シャフト交換のついでにドライバーのヘッドも交換したのでその内容もシェアしておく。
まずは、新しく導入された専用の測定器にて自分のスイングを可視化する。
上記の画像がヘッド交換前の弾道とスイングデータだ。
弾道が低い原因は『ダイナミックロフト』(インパクト瞬間のフェースの傾斜角)が低すぎることが原因のようだ。
こうやってデータでみることで、完全に自分に合った、そして、納得できるクラブ選びができるのだ。
また、クラブフィッターたけちゃんによる、データと実績に基づいた非常にわかりやすい解説も素晴らしい。
上記の弾道とデータがフィッティング後のものだ。
ご覧の通り、高さも出るようになり、球筋も安定し、距離も出るようになった。
マジで凄い!
ドライバーのロフト角を上げることで、適正な『ダイナミックロフト』が得られたのがお判りいただけたはずだ。
最後に自分に合ったヘッドをチョイスし、シャフトに差し込む作業が手早く行われる。
今回、僕が選んだヘッドは、クラブフィッターたけちゃんおすすめの、ぶっ飛び系の地クラブ『PROTO 460 Tour Limited』だ。
気になる価格は、フィッティング、ヘッド(中古)購入費、作業費すべて込みでたったの25,000円だ。(ヘッドの価格により変動する)
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「ショップ選び」は「シャフト選び」より大切
ちなみに、僕がリシャフトをお願いしたショップには、専用の設備の整ったしっかりした広い工房が完備されており、リシャフトした後のアフターフォローにも対応してくれる。
今回、つくづく思ったのだが、自分に合ったシャフト選びも大切かもしれない、しかし、それ以上にプロのフィッターが常駐しており、買った後も相談に乗ってくれるショップ選びの方が重要なのだ。
繰り返しになるが、高い、安いといったプライス面だけではなく、長くお付き合いができる(する気がある)ゴルフショップを見つける事こそが、あなたの長いゴルフライフをハッピーなものにしてくれるはず。
これは決してゴルフに限ったことではないはずだ。
四国でリシャフトするならゴルフショップイシイで決まり!
今回、お世話になった「ゴルフショップイシイ|D・ステーション」は、香川県丸亀市にある練習場完備のゴルフショップ兼「クラブ工房」だ。
中四国にお住まいで、ドライバーシャフトの交換を検討中の方は、一度問い合わせてみる事を強くおすすめする。
クラブフィッティングは無料(シャフト、ヘッド2万円以上ご購入の場合)、気になるシャフト交換費用はシャフト代、シャフト交換費、グリップ代込みで4万円(税別)だ。
ちなみに、シャフト持込も可能で交換費用は7,000円~受付可能だ。※要予約!
「ゴルフショップイシイ」についての詳細は、次回の記事でお届けする予定だ。
中古シャフトを購入するリスク
ここでは、中古のドライバーシャフトをネット等で購入する際の注意点をご紹介する。
その前に、中古シャフトのリスクを3つあげておこう。
- シャフトが折れる
- ヘッドがすっぽ抜ける
- クラブのバランスが崩れてしまう
ドライバーシャフトの素材であるカーボンは、鉄とくらべ10倍の強度があり、25%も軽量という特徴がある。
しかし、「熱に弱い」ということは、あまり知られていないのではないか。
シャフトからヘッドを抜くには、接着剤をヒートガン(専用のドライヤー)で暖めるのが一般的だ。
つまり、シャフトを必要以上に高温で暖め過ぎると、カーボンの耐久性が弱くなり、何かの拍子で折れてしまう可能性が高くなるのだ。
できるだけシャフトに熱を与えたくないので、理想は30秒以内にシャフトからヘッドを抜きたいところだ。
購入したシャフトのスペックを事前に知ることはできるが、シャフトのダメージ(暖められている時間)を知るすべはない。
どうしても中古のシャフトを使用したい場合は、「そのシャフトは誰が使用していて、誰が抜いたのか。」を知りたいところである。
まとめ
いかがだっただろうか。
今回は、僕が実際に体験したドライバーシャフト交換について詳しくご紹介してきた。
長文となったため、下記に「絶対に失敗しないドライバーシャフトの交換方法」をまとめておく。
- ドライバーシャフト交換のメリットは「飛距離アップ」と「安定性向上」
- シャフト選びの前に己のスペックを知ろう
- クラブシャフトの「振動数」が最も信頼できる数値
- チーピン、引っかけに強い最新のおすすめシャフトは「アッタスパンチ」
- 「ショップ選び」は「シャフト選び」より重要
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最後に
ドライバーのシャフトを交換する事で、あなたの悔し涙が枯れ、うれし涙に変わることを願ってやまない。
そう、僕がそうだったように…。
自分様にカスタマイズされたドライバーを気持ちよく振りぬき、今までに味わった事のない飛距離を手に入れようではないか。
スコアはそのうち何とかなるさ。(笑)
ヘッドと貴方のポテンシャルを最大化するリシャフトに、フルスイングで「いいね」「シェア」をお願いします!
【動画】純正とカスタムシャフトを徹底比較!
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