カチャカチャを知りメチャクチャ飛ばす。
最近発売されたドライバーの約8割に装着されてると言われる『可変機能付きスリーブ』通称カチャカチャ。
今回は、非常にお手軽にドライバーの球筋が変えることができる『可変式ドライバー』について詳しくご紹介する。
滅多にお目にかかれない「メーカーごとのスリーブ調整データ」や、だれも口にしなかった「可変式ドライバーのデメリット」も惜しみなく公開しているので、ドライバーを買い替える際の参考にしてほしい。
可変式ドライバーのメリットとデメリットとは?
それでは早速可変式ドライバーのメリットとデメリットをご紹介していこう。
可変式ドライバーのメリット
- 簡単にシャフト交換が可能
- ドライバーのロフト角などが手軽に変更できる
- スイングを変えずに打ちたい球筋が打てる
何といっても可変式ドライバーの最大のメリットは、誰でも簡単に、そして即座にドライバーのスペックを変更でき、打ちたい球筋が打てるようになることに他ならない。
なお、ラウンド中に可変式ドライバーのポジションを変更することは『クラブの改造』にあたるため注意が必要だ。
可変式ドライバーのデメリット
- 飛距離が落ちる可能性がある
- 装着するヘッドによってクラブの全長が変わる(バランスが変わる)
- 各メーカーごとにスリーブの形状が異なり他メーカーとの互換性がない
「なにぃ!可変式ドライバーは飛距離が落ちるだと??」と、驚いたゴルファーも多いはず。
理由は簡単で、可変式スリーブ対応シャフトをネット等で購入し、我流でドライバーをセッティングした場合驚くほど飛距離をロスする場合があるのだ。
また、自分に合っていないスリーブのセッティングだと、ミート率が下がり、結果、初速が遅くなる為、飛距離が落ちている場合も散見されるとか…。
繰り返しになるが、自己流ではなく、信頼できるプロのクラブフィッターを見つけることが、ゴルフ上達の必須の条件であることに疑いの余地はない。
悲劇!カチャカチャでゴルフがガチャガチャに
また、装着するヘッドやシャフトによって、クラブのバランスが崩れてしまうリスクがあることも頭に置いておこう。
つまり、可変式ドライバーの目的は、そのドライバーのスペックを簡単に変えられることが最大の目的であり、ヘッドやシャフトの交換目的ではないことを知る必要がある。
カチャカチャドライバーのせいで、貴殿のゴルフがガチャガチャにならないためにも、ドライバーに限らず、シャフトの交換の際は、信頼のおけるプロのクラブフィッターに相談することを強く推奨する。
また、上記の画像の通り、スリーブの部品の一部は熱に非常に弱く、ご自身でシャフト交換等を行う際は細心の注意を払うべきだ。
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主要メーカー対応のスリーブが登場
上述したように、現在市場に出回っている可変式のカチャカチャスリーブの多くは、各メーカーごとに形状が異なり他メーカーとの互換性がないものが多い。
また、同じメーカーでも、モデルやシリーズによっては互換性がないというありさまだ…。(これではゴルフ人口がますます減りますよ。マジで)
そんな可変スリーブ業界に風穴を開けるべく登場した商品が以下に紹介する「ALL-FIT」だ。
ALL-FITアダプターは様々なブランドに適用する優れものである。
但し、購入者のレビューを確認する限り、主要ブランドのドライバーに対応できていないとのコメントもあったため、今後、実際に購入し、そのインプレッションを紹介するつもりだ。
初公開!メーカーごとのスリーブ調整データ
一般的に、可変式スリーブに表示されている数字としては、ロフトが変化するというモノが最も多いはず。
また、ほとんどのゴルファーが、「スリーブをカチャカチャ変える=ロフト角を変える」そう思い込んでいるはずだ。
しかし、実際にスタンダード(購入時)からスリーブを変更することで、以下の3つの角度が変化するのだ。
- ロフト角
- ライ角
- フェース角
つまり、ロフト角を変更したいだけにもかかわらず、ライ角、フェース角まで変わってしまうのだ。
重要なので繰り返すが、可変スリーブを調整することで、思いもよらないセッティングになってしまう可能性も否定できないのである。
当記事では、うどん県が誇るドリンキンクラブフィッターで、TPI認定インストラクター、そしてゴルフラボ公認エンジニアたけちゃんによる、クラブメーカーごとのスリーブデータを公開する。
非常に貴重なデータなので、当記事をブックマークすることを強く推奨しておく。
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キャロウェイのスリーブデータ
セッティング | ロフト角 | ライ角 | フェース角 |
---|---|---|---|
N/S | 0 | 0 | 0 |
D/S | -0.6 | 2.4 | -1.6 |
N/+1 | 1 | 0 | -0.5 |
N/-1 | -0.5 | 0.7 | 0.2 |
キャロウェイ|可変スリーブ付ドライバー
ピンのスリーブデータ
セッティング | ロフト角 | ライ角 | フェース角 |
---|---|---|---|
NEUTRAL | 0 | 0 | 0 |
(+)1 | 0.8 | -0.2 | -0.8 |
(+).6 | 0.7 | -1.9 | -0.8 |
(-)1 | -1 | 0.9 | 0.6 |
(-).6 | -0.7 | -1 | 0.5 |
ピン|可変スリーブ付ドライバー
テーラーメイドスリーブデータ
セッティング | ロフト角 | ライ角 | フェース角 |
---|---|---|---|
STANDARD | 0 | 0 | 0 |
HIGHER | 1.5 | 1.9 | -0.5 |
LOWER | -1.8 | 1.2 | 0.3 |
UPLIGHT | -1.1 | 2.7 | 0.3 |
テーラーメイド|可変スリーブ付ドライバー
タイトリストスリーブデータ
セッティング | ロフト角 | ライ角 | フェース角 |
---|---|---|---|
A1 | 0 | 0 | 0 |
D4 | 0.6 | 0 | -0.1 |
D1 | -0.6 | 0 | 0.2 |
B1 | 0.1 | -0.6 | 0.5 |
B2 | 0 | 0.6 | -0.9 |
タイトリスト|可変スリーブ付ドライバー
打ちたい球筋別スリーブセッティング一覧
冒頭で述べたように、可変ドライバーの最大のメリットは、簡単に球筋が変えることができることに尽きる。
ここでは、以下の4つの打ちたい球筋別のスリーブのセッティング方法をご紹介するので、ぜひとも参考にしていただきたい。
セッティング | ロフト角 | ライ角 | フェース角 |
---|---|---|---|
フックボール | 増やす | アップライト | クローズ |
スライスボール | 減らす | フラット | オープン |
弾道を高く | 増やす | - | - |
弾道を低く | 減らす | - | - |
スリーブ調整後|スイングの注意点
スリーブ調整後の注意事項とは、いつも通りのスイングを心がけること。
これに尽きる。
初めてカチャッた際は、ヘッドの見え方がいつもと違って見えるため、違和感を感じやすい。
ボールの飛んでいく方向はクラブにお任せして、構えた通りにスイングすることを心がけていただきたい。
アイヤーッ!カチャカチャ専用レンチをなくしてもーた(汗)
数年前に購入したドライバーの専用カチャカチャレンチをなくしてしまったゴルファーも多いのではないか。
何を隠そう、僕も専用レンチをなくした経験がある。
そんな時にはAmazonや楽天、そしてフリマアプリのメルカリなどで、安価な中古品を探してみてはいかがだろうか。
決して、専用レンチ以外で対応することのないようご留意いただきたい。
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まとめ
いかがだっただろうか。
今回は、可変式ドライバーについて詳しくご紹介してきた。
ご紹介した『メーカーごとのスリーブ調整データ』を参考に、貴殿にピッタリのスリーブセッティングを見つけて頂きたいものだ。
【動画】可変式スリーブ調整方法。カチャカチャで理想の弾道を打つコツ
当記事の非常に分かりやすい動画を上記より今すぐ確認!
8割のアマチュアが可変ドライバーを使いこなせていない可変式スリーブの上手な使い方を分かりやすく紹介。
また、自分のスイングに合った可変ドライバーのセッティングや、スリーブの調整方法については、プロのクラブフィッターに相談することをおすすめする。
たった一度のクラブフィッティングが貴殿のゴルフを変えるかもしれない。
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