パター形状別の特徴と注意点
ゴルフショップに行けば様々なパターが並んでいる。
ドライバーの進歩はめざましいものがあるが、パターも日進月歩。様々なテクノロジーが搭載されている。
そのパターについてどれだけ理解出来ているかで、スコアも変わる。
今回はパターのヘッド形状のみに焦点を絞り、特徴を探る。
四国を代表するクラブフィッターたけちゃんは、パターフィッターでもある。
そんなパターフィッターたけちゃんに、パターのヘッド形状について解説してもらった。
まさに保存版。パターで悩んでいる方は必見だ。
パター選びの3大要素
パター選びは以下の3要素と言われている。
- ヘッド形状
- ネック形状
- バランス(長さ、重さ)
今回は紹介しないが、バランス(パターの長さ)についての記事もあるので、是非読んで頂きたい。
▼関連記事
パターは感覚で選ぶのが正しいのか。
パターを選ぶとき、「なんとなく打ちやすそう」、「これならカップイン出来るかもしれない」
こういった感覚で選ぶゴルファーは多いだろう。
パターフィッターであるたけちゃんは、感覚でパターを選ぶ事は大事だと言う。
しかし、パターのヘッド形状の特徴を知っているか知らないかでは、大きな差が生まれる。
感覚で選ぶ事は間違いではないが、それだけではパターの悩みは解決しない。
当記事を読んで頂き、ヘッド形状別の特徴を知って頂きたい。
ヘッド形状は3種類
パターのヘッド形状は大きく分けて3種類存在する。
- ピン型
- マレット型
- ネオマレット型
まずは3種類のヘッド形状を知った上で、各ヘッド形状の特徴に迫りたい。
ピン型パターの特徴
パターのヘッド形状と言われて、ピン型を真っ先に思い浮かべる方も多いだろう。
プロゴルファーも多く愛用しているが、ピン型はどういった特徴があるのか。
【ピン型】ショットと同じイメージで打てる
ピン型はショットと同じ感覚のイントゥイン。つまり円軌道のイメージで打てる。
通常のショットと同じ感覚でパターを打ちたい方に向いていると言える。
ショットと同じ感覚で打てる為、操作性が高いのもピン型の特徴だ。
またフェースに対して後方が短いので、フェース面が意識しやすい。
以下にピン型の特徴をまとめる。
- ショットと同じ円軌道のイメージで打てる
- 操作性が高い
- フェース面を意識しやすい
マレット型パターの特徴
ピン型に比べると、フェース後方に丸みがあるのが特徴だ。
【マレット型】とにかく真っすぐ打ちやすい
ピン型のストロークに比べるとマレット型は、真っ直ぐ引いて、真っ直ぐ打つイメージがしやす。
人間の体の構造上、真っ直ぐ動かすのは不可能だが、真っ直ぐ打つイメージで打ちたい方にはオススメの形状と言える。
以下にマレット型の特徴をまとめる
- まっすぐ打ちやすい
- フェースが開閉しにくい
- パターが苦手な方に向いている
ネオマレット型の特徴
近年、その数が増えてきているのがネオマレット型だ。
【ネオマレット型】パター苦手の救世主!?
ネオマレット型は、マレット型よりもさらにオートマチックに操作出来るのが特徴だ。
マレット型よりも、より真っ直ぐ打つイメージだ。
自分でパターを操作するのが苦手な方はオススメの形状と言える。
以下にネオマレット型の特徴をまとめる。
- オートマチックに打ちやすい
- パターが苦手な方におすすめ
「どうしてもパターが苦手」という方には、一度手に取って欲しいのがこのネオマレット型だ。
【貴重】フェース形状で変わる方向性の違い
ヘッド形状の特徴を説明したが、その位の事なら知っている。という方も多いだろう。
ここからは、なかなか得られない貴重な情報だ。
それは、ヘッド形状によって向きやすい方向があることだ。
人間の視覚はフェース形状によって、カップに対するフェースの向きに影響がでる。
絶対にその方向に向く訳ではないが、統計に基づいて紹介していく。
Edel(イーデル)のフィッティングキットを使用して、ヘッド形状別に向きやすい方向を検証する。
ピン型が向きやすい方向
なぜこの様な傾向になるのか。
フェース形状の特徴でも説明したが、フェースに対して後方が短いので、フェース面が意識しやすい。
フェースに集中する事で「ハンドファースト&左に向く」傾向が出る。
カップに対して右を向きやすい方は、ピン型がオススメと言える。
マレット型が向きやすい方向
マレット型はピン型に比べると、フェース後方が長いので後ろ側を意識しやすい。
ロフトがピン型に比べて寝る傾向になるので、高めに向きやすい。
ハンドファーストに構える方、カップに対して左に向く癖がある方はマレット型がオススメと言える。
ネオマレット型が向きやすい方向
ネオマレット型:フェースが右&マレット型よりもさらに高めに向きやすい
マレット型よりも、さらに後方が長いネオマレット型はさらに高めに向きやすい傾向になる。
後ろに重心があるので、自然と高めになってしまう。
かなりロフトを立ててしまう方、かなり左を向く方にはネオマレット型はオススメと言える。
あくまでも一般的な傾向なので、必ずしも説明した結果になる訳ではないが、
フェース形状の傾向を知ることで、格段に根拠を持ってパターを選ぶことが出来る。
パターのサイトラインが与える影響
これまでフェース形状が与える影響について説明してきたが、ここでサイトラインも紹介したい。
サイトラインは、パターに引かれている線の事だ。
サイトラインはパターのお助け機能の一つと言える。
サイトラインが後ろに引かれている場合
ピン型を例にして、サイトラインが後ろ側に引かれると、目線も後ろ側に向く。
ピン型は左&低めに向きやすい傾向にあると説明したが、サイトラインが後ろにある事で少し後ろ重心になり、ロフトも少し寝る。
そうすることで適正な位置。つまり真っ直ぐ向きやすい傾向が出る。
無意識に人間の視覚は、見てるものに合わせようとする。
サイトラインという線だけでフェースの向きは変わることが分かる。
サイトラインが前に引かれている場合
マレット型のフェースの向きは、右&高めに向きやすい傾向だ。
サイトラインが前側に引かれると、目線も前側を向き、結果として人間の重心も少し前へ出る。
これにより、上向きになりやすいマレット型であっても適正な位置。真っ直ぐ向きやす傾向となる。
パター選びでスコアが変わる
ヘッド形状で出やすい傾向や、その補助としてサイトラインも各社工夫を凝らして、パターをリリースしている。
このメーカーはどういった意図で、このヘッド形状・サイトラインにしているのかを考えるのも興味深い。
感性でパターを選ぶ事も重要だが、パターの形状・サイトラインによる変化を知っておくべきだ。
そして、そもそも自分のフェースがどこを向いているのか。これを知るだけで、選ぶパターも変わってくる。
なかなか自分では調べられないので、パターフィッテングを受けて知らべて欲しい。
知らずに選ぶのと、知って選ぶのではパター選びに根拠が出る。その結果スコアアップにも繋がる。
▼関連記事
【Q&A】クラブフィッターたけちゃんに聞く!
パターに悩んでいる方は必見だ!パターの悩みはたけちゃんにお任せあれ!
ご存知?自分のフェースの向き
カップに向かって真っ直ぐ向いてるよ。小さい頃から真っ直ぐに育ったからな。
じゃあ、光を当てて測ってみるぞ・・・。ぜーーんぜん。めっちゃくちゃ左向いてるぞ。
えぇーーー?!あれれ・・・本当だ。めっちゃくちゃ左向いてる・・・。
自分のフェースの向きを知る事でパター選びが変わる事もあるな。
たけちゃんのパターフィッテングで、フェースの向きを調べられるの?
もちろん。まずは自分のフェースの向きを調べる事は、とても大事な事だ。それによってヘッド形状が変わる事もあるし、サイトライン一つで変わる事もあるな。
そうかー。僕ちんは左向いてたのか・・・。そう言えば、僕ちんのも左向きであーる!
下ネタかよ。
入らないのはパターのせいかも?
ぬぅぬぅぅぬ・・・。どうしてもパターが入らないから、スコアを縮められないよ・・・。
パターはスコアの4割と言われてるからな。スコアが100近い人でパター数が45の人が40になれば、安定して100切り出来る。
パター数が40!!色めき立つな・・・興奮してきた・・・。
スコアに占めるパット数が4割以上の人は、パター数を減らすだけでスコアがグッと縮まるぞ。
でもさ、パターって水物って言うし、パターを変えるだけでスコアが変わるものかなー。
▼関連記事
アマチュアの方に多いけど、ドライバーにはお金も時間も掛けて、ミスショットはクラブに原因があるって疑うケースが多い。
確かに。僕ちんも今年だけで3本ドライバー買ったけど、パターはドライバーほど調べもしてないし、選んでないかも。
プロは逆にパターにすごいこだわる。ドライバーよりも打つ機会が圧倒的に多いパターだから、もっとこだわっていいし、パターのせいにしたって良いんだよ。
パターって転がすだけだし、なんでも良いって思ってた。
空振りする確率もほぼないし、軽視しがちだか、スコアアップの最短ルートはパターかもしれないな。
そうだね。パターで空振りは・・・・。あっ・・・。(スカー)
お前はパター選び以前の問題だな。
パターを疑え!ギアを改善でパターは向上する!
はわわ・・・。パターが打てなくなった。これってイップスってやつかな・・。
お前は左向いて打って左に外してるんだから、当たり前の結果だ。
でで・・でも・・・僕ちんはどうしたら・・うわぁーーーー!!お父さーーーーん!!!
落ち着けや。もっとパターを疑っても良いんだぞ。
はっ・・・!これはパターじゃなくて、本当はしゃもじだったとか・・・?
意味わからんわ。そもそも真っ直ぐ向けてるのか、シャフトの長さは適正なのか。シンプルにギアをもっと疑ってくれって事だ。
もしかしたら、僕ちんのパターは合ってないかもしれない?
パターフィッテングを受けて、まずは自分の傾向をしっかり知る。それだけパターの悩みは解決することが多い。
そうなんだね。じゃぁ、早速僕ちんのパターフィッテングを。
おっと。もう今日は閉店だ。
・・・。
自分にピッタリ合ったパターの選び方
ねーたけちゃん。僕ちんにピッタリなパターってどうやって選べばいいのかな。
まず多くの方はシャフトが長すぎるな。そしてボールの真上に目がない人が多い。
そうかなー。僕ちんはちゃんと真上に目があると思うけど。
ほれ。鏡貸してやるから、見てみろや。
うーん、マンダム。僕ちんやっぱり良い男だ。
うるせーはやくやれ。
なっ。こういう簡単な気づきをするだけで、パター選びは変わるぞ。シンプルに、そしてギアを疑って欲しい。
でも、この気づきがあっても、それをどう活かして良いか分からないけど・・・。
そう言う時は遠慮なくパターフィッテングの予約をしてくれ。徹底的にフィッテングするぞ。
今回のパター形状の特集で、それぞれの特徴がたくさんあるって知らなかったなー。
なんとなく知ってるって人が多いからこそ、まずはパターの特性をよく知れば、ミスもシンプルに考えられるはずだ。
なるほど。そうすれば、自分に合ったパターも見えてくるかも!たけちゃん、今回もサンキュー!
▼関連記事
【動画】パターの選び方!パター形状別の特徴と注意点
パターが苦手な方マジで必見!パターの形状ごとの特徴と視覚への影響とは?ピン型、マレット型、ネオマレット型の特徴を詳しく動画で解説。
まとめ
いかがだっただろうか。
パターのヘッド形状による特徴、さらにはフェースの向きの傾向まで紹介した。
かなり貴重な記事になった。
パターはスコアの4割と言われる程にスコアアップの鍵となるクラブ。
どれだけドライバーでビッグドライブしても、10cmのパターと同じ1打だ。
どうしても大きな飛距離が出るクラブに目が行きがちになるが、スコアアップ最短ルートは間違いなくパター。
パターフィッターたけちゃんも言っているが、パターが入らない原因は使っているパターが原因かもしれない。
感覚でパターを選ぶ事は間違いではない。
しかし、そもそもフェースの向きがどこを向いているのか、使っているパターが自分に合っているのか。
客観的に見る事で、一気に貴殿のパター数が減少する可能性を秘めている。
最近ではパターフィッテングが出来る場所も増えてきたと言う。
スコアアップに悩んでいる方、パターが入らないと悩んでいる方は是非一度、パターフィッテングを受ける事を強く勧める。
今回の記事をキッカケに、貴殿のパット数減少を祈り筆を置く。
当記事のライター辻和也氏
このスイングが速く振っても出来たら最高なんだけどなぁ〜。
反復あるのみ! pic.twitter.com/6JW4SF4FQs— つじ@ズバババ!Drums (@KT_tanuki) February 28, 2020
▼関連記事
おすすめ!人気ゴルフアイテム記事5選
2021決定版!おすすめゴルフシューズ
★★★★★
人気ゴルフ練習器具ランキング
★★★★★
超絶おもしろヘッドカバー20選
★★★★★
おすすめゴルフマーカー30選
★★★★☆
人気パターグリップ|スーパーストローク
★★★★☆