ハードヒッターの強い味方!低弾道・低スピンを実現!
アメリカPGAツアー選手の多くが使用し、日本に逆輸入という形で人気を博したフジクラシャフトのVENTUS Blue(ベンタスブルー)。
日本では渋野日向子選手が使用して、大注目のシャフトとなった。
逆輸入シャフトは硬くて重い傾向が強いが、ベンタスブルーは比較的一般的なアマチュアゴルファーであっても振れるシャフトだった。
2021年2月18日。ベンタスに新たなシャフトVENTUS BK(ベンタスブラック)が発売された。
ダスティン・ジョンソン、ローリー・マキロイ・リッキー・ファウラーなど海外のトッププロはもちろん、谷原秀人選手、片山晋吾選手なども使用したと話題だ。
今回のベンタスブラックは、ベンタスブルーと比べてどの様なシャフトの違いがあるのか。
貴重な振動数データと、試打データを公開するぞ!
ハードヒッターで左へのミスが気になる方。是非最後までご覧いただきたい。
ヴェンタスブラックのフレックスは「S」「X」
気になる試打データ、振動数データを見る前に、ベンタスブラックのフレックスラインナップについて話をする。
ベンタスブルーは50g台から70g台までがラインナップとしてあり、50gにおいてはRフレックスも用意されている。
重量についてはベンタスブルーと同重量帯ではあるが、Rフレックスは用意されていない。
ベンタスブラックはSフレックス・Xフレックスのみのラインナップである。
これだけ見ても、ベンタスブラックは間違いなくハードヒッター向けのシャフトであると言える。
なお、50g台のベンタスブラックに関しては2021年3月11日発売予定だ。
希望小売価格は5万円(税別)となる。
ヴェンタス(VENTUS) ブラックの振動数データ
それでは気になるベンタスブラックの振動数データを公開する。
今回はベンタスブラック6Sの振動数を計測する。
比較対象として、同じ逆輸入シャフトとして人気のTENSEI CK Pro Orangeと、参考値としてベンタスブルーの5Sの振動数データも公開する。
ベンタスブラック6S | TENSEI CK Pro Orange60S | ベンタスブルー5S | |
---|---|---|---|
振動数 | 267CPM | 261CPM | 255CPM |
ハードなシャフトと言われるTENSEI CK Pro Orangeよりもベンタスブラックは振動数は高い結果となった。
かなり硬めのシャフトと言える。
振動数データ的にも、ベンタスブラックはハードヒッター向けのシャフトとなる。
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。
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貴重!ベンタスブラックの試打データ
それではベンタスブラックの試打データを公開する。
今回は以下のスペックで試打を行う。
試打クラブスペック | |
---|---|
ヘッド | PING G425 MAX |
シャフト | ベンタスブラック6S |
シャフト長 | 45インチ |
バランス | D3 |
試打者はクラブフィッターたけちゃんが行う。
ベンタスブラック6Sの試打データ
それではベンタスブラック6Sの試打データを公開する。
ベンタスブラック6S | |
---|---|
ヘッドスピード | 43.0M/S |
打ち上げ角度 | 12.2° |
総スピン量 | 3100RPM |
キャリー | 219YDS |
総飛距離 | 240YDS |
注目すべきポイントは打ち上げ角度だ。
たけちゃんは普段から弾道が高く、ヘッドスピードの適正な打ち上げ角度は14〜15°だ。
しかしベンタスブラックは12.2°と弾道が抑えられている。
フジクラはベンタスブラックを【弾道を抑えたモデル】としているが、試打データを見ても明らかだ。
また、スピン量が多めのたけちゃんであるが、試打データのスピン量は通常よりも抑えられている。
低弾道・低スピンという特徴がハッキリでた試打結果となった。
かなり硬いと感じるフィーリング
試打をしたクラブフィッターたけちゃんは、普段263〜264CPMのシャフトを使っている。
振動数的にもベンタスブラックは硬い事になる。
しかし、数値だけでない硬さを感じるポイントがある。
手元が硬いベンタスブラックは、しなってないと感じる。やはりベンタスブラックは硬いシャフトと言える。
現在ベンタスブルーを使用しているゴルファーで、ベンタスブラックを検討している方は注意が必要だ。
Sフレックスを使用しているからといって、安易に試打をせず導入するのは注意すべきだ。
シャフトを選ぶ際は本記事を参考にして頂き、信頼のできるフィッターや工房で必ずフィッティングを受けよう。
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ベンタスブラックとベンタスブルーの違い
気になるのはやはり、ベンタスブラックとベンタスブルーの違いだろう。
単純にベンタスブラックはハードヒッター向けという話ではなく、それぞれの特徴がハッキリと別れている。
ベンタスブルーの特徴は「先端剛性が高く、手元の緩い中元調子」という事だ。
フジクラシャフトのサイトを確認しても、ベンタスブルーのキックポイントは「中元調子」となっている。
それではベンタスブラックはどうなのか。
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【注意】一般的な「元調子」とは異なる!
フジクラシャフトのベンタスブラックのスペック表を見ると、「元調子」となっている。
元調子はシャフトの手元部分が緩いシャフトが「元調子」とされる。
調子とは、シャフトの最も柔らかい部分を差す。
そうなるとベンタスブラックはベンタスブルーよりも手元側が緩いという事になる。
ベンタスブラックのポイントは、とても重要なのでよく覚えて頂きたい。
ベンタスブラックはベンタスブルーよりも、手元が硬いシャフトだ。
元調子とカタログ表記されているベンタスブラックは、ベンタスブルーよりも手元が硬い。
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左へのミスに強いシャフト特性
元調子のシャフトの特徴は以下がある。
・左へのミスが減ること。
ベンタスブラックはベンタスブルーに比べて左へのミスが抑えられるシャフトだ。
つまりシャフトの特徴としては「元調子のシャフト」と言える。
ベンタスブラックは、手元も先端も硬い。つまり、シャフトがしなる運動量の少ないシャフトと言える。
シャフトの中間部分も硬いが、手元部分・先端部分に比べれば多少は緩い。
クラブフィッターたけちゃんは「中調子」と表記する他社メーカーがあってもおかしくないと語る。
しかし、球筋的には「元調子」のシャフトの特徴の様に「左に行きにくいシャフト」なのが、ベンタスブラックだ。
カタログの調子表記は慎重に選ぶべき
ベンタスブラックは元調子とカタログでは表記されている。
元調子が得意だからといって、そのまま試打をせずにベンタスブラックを購入してしまうのは大変危険だ。
調子表記はメーカーが自由に設定する事が出来る。
調子はシャフトの緩い部分がどこかで、調子表記を決める。
ベンタスブラックに関しては緩い部分がない。しかし球筋は元調子の特徴が出る。
それゆえに「元調子」と表記しているのではないだろうか。
ヴェンタス(VENTUS) ブラックはとにかく曲がらない
クラブフィッターたけちゃんはベンタスブラックを以下の様に評している。
・とにかく曲がらないシャフト
曲がらないシャフトとは一体どういうことか。それは先に述べた「シャフト運動量が少ない」事に起因する。
以下にベンタスブラックが曲がらない理由をまとめる。
・シャフト運動量が少ない=シャフトのしなり量が少ない。
・シャフト先端剛性が高いので当たり負けしない。
つまり「当たった通りの球が出る」ということだ。
ベンタスブラックは、ハードヒッターである程度スイングが固まっているゴルファーにとっては、思いっきり叩けるシャフトといえる。
自分のポテンシャルを発揮できるシャフト
低弾道・低スピンを実現しているベンタスブラックは、スピン量が多い、弾道が高くて困っているゴルファーには試して頂きたい1本だ。
しかし、キャリーがある程度出せるゴルファーでないと、ベンタスブラックの性能は活かせない。
まだ発売されていないが、ベンタスブラックの5Sであってもヘッドスピードは42〜43m/s以上は必要だ。
決して万人向けのシャフトではないが、ベンタスブラックはハードヒッターが思いっきり振れるシャフトだ。
再三伝えているが、ベンタスブルーを使っているから、元調子が得意だからといって安易に選ぶべきではない。
必ずフィッティングを行い、最適なフレックス選定を行なって選んでいただきたい。
ベンタスブラックユーザーの口コミ/評判
実際にベンタスブラックを使用しているユーザーはどう思っているのか。
アマチュアゴルファーの生の声は非常に貴重だ!
ベンタスブラックユーザーの声。
ベンタスブルーの6Xよりも、ベンタスブラック6Sの方が硬い。飛距離はベンタスブルー。方向性はベンタスブラック。
シャフトのねじれを感じるので、フェースの開閉が多い人はプッシュスライスが多く出るかも。
手元の張り感が強いので、中調子のイメージかも。Tour-AD DIの張りをさらに強めた感じを受ける。
手元のしなり感を期待すると失敗するかも。元調子だけど手元は硬いです。
やはりベンタスブラックはハードヒッターの方が使用すると、効果を感じやすい1本だ。
クラブフィッターたけちゃんも何度も説明していたが、カタログ表記は元調子となっているが、手元は硬い。
手元の緩いシャフトと期待するとイメージと違う結果になる。必ず試打を行い、適切なフレックス選定をして頂きたい。
引用:YouTubeチャンネル ズバババ!GOLF コメント欄
【Q&A】クラブフィッターたけちゃんに聞く!
クラブフィッターたけちゃんにベンタスブラックに合うヘッドをズバババ!っと聞いてみたぞ!
ベンタスブラックに合うヘッドってなに?
たけちゃん今回もよろぴこー。ずばり!ベンタスブラックに合うヘッドってなに?教えてくりー。
正直言って、このベンタスブラックにロフトが立っているヘッドはキツいと思っている。近年はプロであってもハイロフト+低スピンのヘッドを求める傾向が高まりつつあるぞ。
そういえば、海外のプロゴルファーでハードヒッターで有名な選手が10°のドライバー使っててビックリした!
9°とか8°のドライバーをガッツーーーン!!って打ってるイメージだわ。
実はそうでもないんだよ。ハイロフトのヘッドを使うと球が吹き上がるから、ベンタスブラックの様な弾道を抑えつつ、スピン量を減らすシャフトを好んで使うゴルファーがいるって事だ。
最近の大型ヘッドで、ハイロフトのヘッドなら合いそうってことだね。
相反する事かもしれないが、ヘッドは高弾道に対して、シャフトは低弾道のベンタスブラックは理想の球筋を作れるシャフトという事だ。
ほんじゃまぁ、僕ちんもポチろうかな。
何度もいうが、ハードヒッター向けのシャフトだ。お前みたいなヘッドスピードが6m/sくらいのヤツには関係ない話だ。
ぐぅ・・・・。何も言い返せない・・・。たけちゃん今回もサンキュー!
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【動画】ヴェンタス(VENTUS) ブラック試打検証
まとめ
いかがだっただろうか。
今回は逆輸入シャフトのベンタスシリーズ最新作。ベンタスブラックを紹介した。
昨年国内でも販売され、大人気となったベンタスブルーとの違いがハッキリと出た。
簡単ではあるが、以下にベンタスブラックの特徴をまとめる。
・50gから70gのラインナップだが、フレックスはSとXのみの展開。
・カタログは手元調子表記だが、実際は手元も先端も硬いので、試打は必須。
・中調子のイメージがしやすいのがベンタスブラックだが、左へ行きにくシャフトの特性がハッキリでる。
・ベンタスブルーと比べて、ベンタスブラックはかなり硬いのでフレックス選定は必ず試打を行うべき。
・ハイロフトの近年の大型ヘッドとの相性が良い。(特に10.5°などの2桁ロフトのヘッド)
だれでも打てるシャフトという訳ではない。ハードヒッター向けのシャフトだ。
ハードヒッターで左へのミス・弾道が高すぎるゴルファーにとっては試すべき1本なのが、ベンタスブラックだ。
思いっきり自分のポテンシャルを発揮出来るシャフトに出会える事を祈り、筆を置く。
当記事のライター辻和也氏
ズバババゴルフ専属ゴルフライターのプロドラマーつじです。
私。燃えています。ベンタスブラックを私も試打したのですが、とにかく曲がらないというのは実感しました。
シャフトのしなりとかは確かにあまりなく、ある意味「棒」でしょうか。
それ故に、自分のポテンシャルが上がるとこのシャフトはどうなるんだろう・・・。っと感じました。
今、私のヘッドスピードは48〜49m/sくらいです。まれに50m/sが出ますが、安定しない。
そう!ベンタスブラックが似合う男になりたい。いやいや。自分のポテンシャルをもっとあげたいという事で・・・。
「プロドラマーがヘッドスピード52m/sを目指す!」と題して、夏までにヘッドスピードをアベレージで52m/s出したいと思います。
ベンタスブラックが似合う男になる。そんな2021年の夏。是非、応援よろしくお願いします。(ズバババゴルフのサイトで宣伝すんな。)
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