硬い硬い硬い！だけど無限の可能性！
2023年3月16日（木）よりベンタスTRブラックが発売された。
国内外問わず人気ドライバーシャフトの「ベンタス」シリーズ。
もともとは海外で展開されていた「ベンタスTRブラック」が国内展開された！
トレンドに敏感にゴルファーには話題沸騰であるが、そもそもどんなシャフトなのか。
ベンタスには同じく「ベンタスブラック」もあるのだが、一体何が違うのだろうか。
そしてどんなゴルファーが使うべきなのか、クラブフィッターたけちゃんが徹底解説をするぞ！
試打データ、振動数データ、ベンタスブラックとの違い、対象ヘッドスピードなど盛りだくさんの内容だ！
ベンタスTRの特徴
本題に入る前に「ベンタスTR」について簡単ではあるが、説明しよう。
そもそも「TR」とは何なのか。
TRは“Tour Rated”（ツアーにおける評価）を意味している。
つまり、プロのツアー現場の声を反映してPGAプレーヤー達が信頼した証ともいえるシャフトだ。
ベンタスシリーズと言えば「Velocore Technology（ベロコアテクノロジー）」を触れずにはいられない。
この「ベロコアテクノロジー」は、ドライバーでミスヒットした時に球筋のバラつきや、
ヘッドねじれを最小限に抑え、ボールスピードを最大化しつつ安定性を高めるテクノロジーだ。
この安定さが「ベンタスシリーズ」が人気である秘訣ともいえる。
TRシリーズでは「ベルコアテクノロジー」が更に進化している。
中間部の剛性を高めて、より安定感を増したのがベンタスTRブラックなのだ！
TRシリーズはそうでないモデルに比べて「半フレックス」程硬いぞ。
今ベンタスを使っている人は、TRに移行する際は試打必須だ！
ベンタスブラックとTRブラックの違い
それでは既に販売されているベンタスブラックとベンタスTRブラックの違いは何か。
クラブフィッターたけちゃんは以下の様に語る。
ベンタスブラックは全体的に剛性が高いが、手元の剛性がやや緩い。
ベンタスTRブラックは先端剛性が高く、中間部がやや抑えめにしてるが、手元の剛性は高くなっている。
ベンタスTRブラックは元調子だが要注意な理由
ベンタスブラックもベンタスTRブラックも、カタログ表記では「元調子」となっている。
調子はシャフトの中で一番軟らかい部分を指す。
元調子と言えば「手元部分が一番軟らかい」という事になる。
ベンタスブラックは全体的に剛性が高いシャフトだが、前述した通り手元がやや緩かった。
しかしベンタスTRブラックは、先端剛性が非常に高く、全体的にも非常に剛性が高いシャフトだ。
強いて言えば「元調子」と言えるが、全体的に硬いシャフトだ。
元調子が好きなゴルファーも必ず試打をしてほしい！
クラブフィッターたけちゃんがここまで強く語るのは珍しい。
あくまでも表記するのであれば「元調子」に分類されるのが、ベンタスTRブラックだ。
しかしそうは言っても、元調子が苦手なゴルファーは注意が必要だ。
先端剛性を高め、その剛性は手元まで続いているベンタスTRブラック。
安定したスイングを実現する為に考え抜いたシャフトと言える。
ベンタスTRブラック振動数データ
非常に剛性が高く、ハードなシャフトなベンタスTRブラック。
お待たせしました！それでは気になるベンタスTRブラックの振動数データを公開する。
今回はベンタスTRブラックとベンタスブラック、どちらも6Sの振動数データとなる。
今回は比較対象として、フジクラシャフトの人気シリーズ「SPEEDER NX60S」の振動数データも記載する。
| ベンタスTRブラック | ベンタスブラック | SPEEDER NX 60S | |
|---|---|---|---|
| 振動数 | 272CPM | 268CPM | 259CPM |
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。
ベンタスTRブラックは非常にハード！
振動数データをご覧頂いたが、ベンタスTRブラック(6S)は270CPM越えだ。
クラブフィッターたけちゃんも驚く振動数データであった。
普段元調子のシャフトを使っているといっても、繰り返しになるが試打は絶対行ってほしい。
もちろん硬いシャフトが好きな方も多いが、ここまでハードなシャフトの場合は試打必須だ。
フレックス表記には注意が必要
本サイトでもたくさんのシャフトの振動数データを公開してきたが、ベンタスTRブラックはNo.1の振動数だ。
ベンタスTRシリーズは、他のベンタスシリーズに比べても硬いシャフトだが、
ベンタスシリーズ以外のシャフト比べると圧倒的にハードなシャフトだ。
僕ちん、元調子のシャフト好きだし普段から6Sのシャフト使ってるから、
ベンタスTRブラックも6Sで良いよね？
こう思っている方はいないと思うが、本当に要注意だ！
6Sと言っても、振動数は同じとは言えない。
今回の振動数データを見ても分かる様に、ベンタスTRブラックとSPEEDER NXと比べると、
1フレックス以上は異なる結果となっている。
フレックス表記だけでシャフトを選ぶのは本当に危険だ！
ベンタスTRブラックが気になるゴルファーは、絶対にフィッティング必須だ！
試打データ
それでは、ベンタスブラックとベンタスTRブラックの試打データをご覧頂こう。
試打を行うのはクラブフィッターたけちゃんだ
絶対に試打は必須！硬さに衝撃
やはりハードなシャフト。これがクラブフィッターたけちゃんの率直な感想だ。
ヘッドスピードに関しては、普段よりも計測上では出ている。
しかしこれは、無理しないと振れないと感じた結果だ。
ハッキリと言って、私には合わないシャフトだ。
元調子系は得意ではあるが、それにしてもハードすぎる。
ベンタスTRブラックは絶対に試打は必要だ！
ベンタスTRブラックを打つべきゴルファー
振動数データを見てもハッキリと分かるほどに、ハードなベンタスTRブラック。
それでは一体どんなゴルファーがベンタスTRブラックを試すべきなのだろうか。
まず左へのミスを軽減したいゴルファーであること。
そしてヘッドスピードは50m/s以上はほしい！
握力も両手で100kg以上は出せるゴルファーだ。
クラブフィッターたけちゃんがここまで強く言い切るのは珍しい。
それほどまでにベンタスTRブラックは、使うべきゴルファー像がハッキリしている。
つまり、ハードヒッターで左へのミスを軽減させたいゴルファーにとっては「鬼に金棒」。
いや、「鬼にベンタスTRブラック」と言ったところだろう。
ベンタスTRブラックの口コミ
それでは実際にベンタスTRブラックを使用しているゴルファーの声を一部紹介する！
BLACK6Xを使っているけど、TRのほうがマイルドに感じた
ベンタスTRブラックは、手元が軟らかいからマイルドに感じる
HSは確かに必要だが打てないという感じではなかった
ベンタスブルーを使用しているが、確かに「棒」という感じだった
確かに硬いシャフトだが、安定して打てるので安心して振っていける
全体的な印象として、やはり硬いシャフトであることは間違いない。
ただシャフトである以上「打ってみないと分からない」のも事実だ。
本記事を参考にして頂き、気になる方は試打をしてほしい。
【動画】HS50m/sでも足りない？！ベンタスTRブラック試打検証！
まとめ
いかがだっただろうか。
今回はベンタスTRブラックを紹介した。
やはりツアー選手が認めるシャフトだけあって非常にハードなシャフトだ。
しかし、口コミから分かる様にハードであるが打てないという訳ではない。
ベンタスブラックに比べてしなりを感じるゴルファーも多い。
改めてベンタスTRブラックの特徴を簡単にまとめる。
・ベンタスブラックより手元の剛性が高い
・ベンタスブラックよりも先端剛性が高い
・ヘッドスピードは50m/s以上は欲しい
・両手の握力は100kg以上
・元調子が苦手なゴルファーは要注意
確かにハードなシャフトであるが、条件にハマるゴルファーにとっては手放せないシャフトになる事は間違いない！
まずは信頼の出来るフィッターのフィッティングを受けること。これが絶対条件だ！
本気のライター
ズバババ！ゴルフのつじです。
好きな色ってありますよね。私は黒が好きなのです。（唐突）
やっぱり好きな色だと使いたくなりますよね、例えそれが自分に合わないシャフトでも・・・。
ベンタスブラック、ベンタスTRブラックのコスメってかっこいいなって思うけど。。
元調子苦手なんだよなぁ・・・。残念。
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