【UTシャフト】モーダス3ハイブリッドゴースト試打&評価と振動数

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スチールとカーボンのメリットを融合!ハイブリッドゴースト徹底検証

2019年10月25日。様々な名作シャフトを世に送り続ける日本シャフトから、新しいシャフトが誕生した。

その名は「GOST(ゴースト)=Graphite On Steel Technology」

あの松山英樹プロも使用したと話題のユーティリティ(ハイブリッド)用のシャフトだ。

「日本の猛者たち」の、ハイブリッドに新兵器。

ゴーストのキャッチコピーだが、このコピーの謎は記事を読んで頂ければ、きっと分かるはずだ。

今回はゴーストの試打データを基に、どの様なシャフトなのか、どんなゴルファーにお勧め出来るかを徹底検証する。

ゴーストが気になる方、ユーティリティのシャフト選びに悩んでいる方は、是非参考にして頂きたい。

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GOST(ゴースト)とATTAS EZを比較してみた

アッタスEZとゴースト

まず、ゴーストのスペックを調べたいと思う。

今回は比較対象として、ATTAS EZ 95 Sの振動数も計測する。

どちらもフレックスはSだ。

MODUS3 HYBRID GOSTのスペック

モーダス3ハイブリッドゴースト

  • 振動数:313CPM
  • 重量:92.5g
  • キックポイント :元調子(カタログ表記)

▼ゴーストの参考価格

比較シャフトATTAS EZ 95のスペック

アッタスEZ

  • 振動数:302CPM
  • 重量:93g
  • キックポイント :中調子(カタログ表記)

ほぼ同じ重量のATTAS EZ 95 Sに比べて、ゴーストは11ポイントも硬い事が分かる。

ゴーストはフレックスが4種類ある中で、今回は一番軽くて柔らかいものをチョイスしているが、それでもこの値だ。

ゴーストのフレックスラインナップは以下の通りだ。

  • S
  • TOUR S
  • X
  • TOUR X
「CPM」とは「Cycles Per Minute」の略。シャフトが1分間に何回揺れ動くかを計測した数値

【貴重】ハイブリッドゴーストの試打データと弾道

ゴーストアッタスEZ
振動数313cpm302cpm
ヘッドスピード35.6m/s36.5m/s
打ち上げ角度17.5°19.1°
スピン量3200RPM4175RPM
飛距離191yds189yds

上記がMODUS3 HYBRID GOSTとATTAS EZ 95 Sの試打データだ。

フレックスS、ロフト角は22°
試打者データ:HS45~46m/s、身長175cm、男性、33歳(独身)

弾道は以下の通りになった。

  • MODUS3 HYBRID GOST:弾道は低めで、左方向へ曲がる
  • ATTAS EZ 95 S:弾道は高めで、ほぼ真っ直ぐ

注目して欲しいのは打ち上げ角度だ。

ユーティリティは高さでボールを止めるクラブである。

ユーティリティのシャフトを選ぶ際は打ち上げ角度に注目して欲しい。

ゴーストの打ち上げ角度に対して、ATTAS EZ 95 Sは高く打ち出されている。

対してゴーストは、やや弾道が低めに出た。

硬いシャフトの場合、打ち出しが低く、しなり戻りが速いので左に行きやすい傾向が出る。

ゴーストの推奨ヘッドスピードは47m/s以上!?

先のデータを見て頂いてお分かりかと思うが、ほぼ同じ重量のATTAS EZ 95 Sに比べて、ゴーストはかなり硬い。

ゴーストを使うゴルファーの推奨ヘッドスピードは、カタログ上では44m/s以上となっている。

今回、試打を行ったクラブフィッターたけちゃんのヘッドスピードは44m/sと、カタログ上の推奨ヘッドスピードを満たしている。

しかしながら試打をしてみて44m/sのヘッドスピードでは、厳しい手応えの様だ。

たけちゃんが考えるゴーストの推奨ヘッドスピードは47m/s以上と、かなりのハードスペックだ。

安易に手を出す前に、しっかりと専門のフィッターと相談してほしい。

スチールとカーボンの融合。それがゴースト

ゴーストの1番の特徴は、スチールとカーボンの融合という点だ。

ゴーストを実際に触ってみると、スチールシャフト特有のステップ(節、段々)がある。

スチールシャフト本体に、特許を取得した特殊接着層を巻き、さらに最外層にカーボンシャフトを積層している。まさに複合シャフトだ。

では、複合シャフトは何が良いのか。

スチールシャフトは安定性が高いというメリットがあるが、以下の3つデメリットがある。

  1. 手に伝わる衝撃を吸収できない
  2. カーボンに比べると飛距離性能が落ちる
  3. 球が上がりにくい

これらのデメリットを解消し、スチールとカーボンのメリットが活かされるのが複合シャフト、これこそがゴーストの最大の特徴だ。

かなりハードスペックと言えるゴーストだが、現在スチールシャフトのユーティリティを使っている方で、ヘッドスピードが速い方は試すべきだ。

その恩恵は確実に感じることだろう。

【Q&A】クラブフィッターたけちゃんに聞く!

ゆみちゃん&たけちゃん
ゴルフ業界への提言も?!ユーティリティについて、クラブフィッターたけちゃんにズバババ!っと聞いてみた!

オーバースペックのユーティリティシャフトを使うデメリット

ズバゴル
ズバゴル

たけちゃん、今回はゴーストを特集したけど、僕ちんのヘッドスピード(15m/s)でも使える?

たけちゃん
たけちゃん
お前は何度生まれ変わってもオーバースペックだ。オーバースペックのシャフトを使うデメリットって分かるか?
ズバゴル
ズバゴル
な・・・なんだろう・・・見栄っ張りって笑われる・・・とか?
たけちゃん
たけちゃん
一番は高さが出ない事だ。あとは、しなり戻りが速いから左へ行く傾向も高まる。
ズバゴル
ズバゴル
高さが出ないとダメなの?
たけちゃん
たけちゃん
ユーティリティは180~190ヤードからグリーンを狙うクラブなんよ。でもユーティリティはスピンがあまり入らないから、グリーンを狙うなら高さでボールを止める必要がある。
ズバゴル
ズバゴル
あー、なるほど。左へ行くのは、ランが出てしまう可能性があるってこと?
たけちゃん
たけちゃん

お前にしては鋭いな。グリーンを狙うクラブでランがたくさん出てしまうと計算出来ないからな。まぁ、お前にはゴーストはオーバースペックだ。その辺の木の枝でも振っとけ。

ズバゴル
ズバゴル
木の枝って・・・。

ユーティリティのメリット

ズバゴル
ズバゴル
そもそもの話なんだけど、ユーティリティを使うメリットって何があんの?
たけちゃん
たけちゃん
18°~19°のFWとUT。どっちが良いかって聞かれるけど、ユーティリティのメリットはミート率がFWに比べて高い事だな。デメリットはFWに比べると飛ばない事だな。
ズバゴル
ズバゴル
なるほど、FWは長いから苦手って人も多いよね。僕ちんもだけど。
たけちゃん
たけちゃん
そうだな、最終的には自分の好みで選ぶのもアリだ。
ズバゴル
ズバゴル
ゆみちゃんはユーティリティ使ってるの?
ゆみちゃん
ゆみちゃん

私はFW1本に、UT2本のセッティングだよ!FWは文字通りフェアウェイで使って、ラフとかはユーティリティを使ってるかな。

たけちゃん
たけちゃん
FWは状況によってはラフからでも打てるけど、こうやって自分なりのルールを持ってプレイするのは大事な事だな。
ズバゴル
ズバゴル
僕ちんは、ゆみちゃんにとってのユーティリティになりたい・・・。
たけちゃん
たけちゃん
お前の人生、それで良いのか・・・?
ズバゴル
ズバゴル
構わない!
たけちゃん
たけちゃん
泣けるな。

ユーティリティは高さでグリーンを狙うクラブ

ゆみちゃん
ゆみちゃん
ねーねー、たけちゃん。ユーティリティってグリーンを狙うべきなのかな?
たけちゃん
たけちゃん
ゆみちゃんはユーティリティでグリーンを狙うらしいけど、それは正しいと思う。これは良くある話なんだが、ユーティリティはグリーン周辺に行けば良いやって思う人が多い。
ゆみちゃん
ゆみちゃん

狙いがぼんやりしてるって感じ?

たけちゃん
たけちゃん
そう。仮に25°のユーティリティと同じロフトの5番アイアンがあったとして、5番アイアンはピンを狙うっていう人が多い。おもしろいよな、同じロフトなのに狙う対象が全然違うって。
ゆみちゃん
ゆみちゃん
確かに!あ、でも、ユーティリティは球が転がっちゃうから、グリーン周辺まで行けば良いって言ってる人もいたよ。
たけちゃん
たけちゃん
そうだな、確かに転がる。だからこそ、ユーティリティは高さを出してグリーンで止める必要があるんだな。高さで止めるのがユーティリティだ。
ゆみちゃん
ゆみちゃん

高さを出す為にもシャフト選定って大事なんだね!

たけちゃん
たけちゃん
そう。メーカー純正のシャフトはカーボンだと軽すぎる、スチールだと重すぎるケースが多い。我々アマチュアゴルファーが、ユーティリティに対してもっと貪欲になれば・・・
ゆみちゃん
ゆみちゃん

需要が高まって、メーカーさんもニーズに合った商品開発をしてくれるかもしれない!

たけちゃん
たけちゃん
そう!その通り!いやー、なんか気持ち良く決まったな!
ゆみちゃん
ゆみちゃん

本当だねー!バッチリ決まったね!たけちゃん、今回もありがとうね!

たけちゃん
たけちゃん
なんか忘れてる様な・・・ま、気のせいか。
ズバゴル
ズバゴル
ぐすん・・・ひどいや2人とも・・・。

【動画】モーダス3ハイブリッドゴースト徹底検証

クラブフィッターたけちゃんによる日本シャフト N.S.PROモーダスハイブリッドGOST(ゴースト)試打動画を今すぐ確認!

ゴースト購入者のレビュー

上記のYouTubeチャンネルのコメント欄に寄せられた、ゴースト購入者の貴重なレビューをここで共有しよう。

先日、ゴーストシャフトを試打してあまりの打ち易さに感動して即決して購入しました。

動画の説明の通り、ヘッドスピードは47以上無いと厳しいですとショップのフィッターから言われましたが、幸いヘッドスピードだけは早いほうなので問題がなかったです(笑)

*ドライバーのヘッドスピードは48〜49です。

試打した印象では、現在使ってるダイナミックゴールドのAMTシャフトと比較すると、球が上がりやすくより直進性が良くなりました。

あと飛距離も10ヤード前後伸びたのでより球に力を伝えられているように感じます。

是非、ヘッドスピードが早くてユーティリティの球筋が荒れる方は試してみてください!!

まとめ

いかがだっただろうか。

今回は話題の日本シャフトの新シャフト、「GOST(ゴースト)=Graphite On Steel Technology」を徹底検証した。

「日本の猛者たち」の、ハイブリッドに新兵器。

ゴーストのキャッチコピーだが、まさに猛者という言葉通りのハードスペックなシャフトだった。

しかしながらスチールとカーボンの複合シャフトという、新たなシャフト時代の到来を予感させるものだ。

今までスチールを使ってきたが、満足してこなかったゴルファーには是非とも試して頂きたい1本である。

万人が使えるスペックでない事は確かだが、そのポテンシャルの高さは試さずにはいられないものだろう。

シャフトという側面から、ユーティリティを考えるのも興味深い。

ウッド型ユーティリティを使うゴルファーの中には、ユーティリティでグリーンを狙わずに、距離が出れば良いと考えるゴルファーもいる。

もちろんユーティリティとは「役に立つもの」の意だ。間違った考え方ではない。

しかしユーティリティの多くのロフト設定は、4番アイアンや5番アイアン相当のケースが多い事を考えれば、積極的にグリーンを狙うべきだ。

しっかりユーティリティで高さを出す為にも、シャフト選定は非常に重要になる。

メーカー純正のシャフトラインナップは、一般男性が使用するには、軽すぎるか重すぎるかのどちらかだ。

その為、ユーティリティのリシャフトは非常にマッチする可能性が高いとも言える。

我々ゴルファーが、ユーティリティに対してもっと積極的、かつ貪欲になれば、ユーティリティは新たな時代を迎えるかもしれない。

今回の記事で、ユーティリティに対して今まで以上に興味が出ることを祈って、筆をおく。

当記事のライター辻和也氏

辻和也さんのプロフィール
辻和也さんについて 高校入学時に音楽経験は無かったが、吹奏楽部に入部。 卒業と同時に菅沼孝三ドラム道場に入門。菅沼孝三に師事。 ...
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