アプローチ苦手の原因はシャフトにあり?ウェッジシャフトは軟らかい方がいい!

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タイガーウッズの伝説を検証

ウェッジのシャフト選びをしていると、タイガーウッズのエピソードを知る人が多いのでないか。

ボーケイ氏はウェッジのシャフトに悩んでいるタイガー・ウッズに、以下のアドバイスを送ったと言われている。

「アイアンと同じくらい、もしくは少し軟らかいシャフトを使うと良い。」

PWまではX100を使用していたタイガーは、ウェッジだけはS400を使用したエピソードである。

「タイガーのウェッジのシャフトは(アイアンよりも)柔らかい」

あのタイガーが使っているなら、ウェッジのシャフトは軟らかいのが良い!!

この言葉が世界中に広まった訳だ。

しかし、これは一体どういう事なのか。そして本当に軟らかい方が良いのか?

今回は全くの同一条件で、シャフトの番手ずらしをする事でタイガー伝説を検証する!

タイガーの言葉を信じろ!

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試打ウェッジの紹介


今回試打で使用するウェッジは、ゴルフショップイシイオリジナルウェッジ「サティスファクション」だ!
※ゴルフショップイシイ=クラブフィッターたけちゃんが在籍している店舗

今回は同一ヘッド、同一グリップにダイナミックゴールドのシャフトを使用する。
そして、バットカットですべてのシャフトを同じ長さで調整をした。

  • ウェッジ用
  • 8番アイアン用
  • 5番アイアン用

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番手ずらしとは


シャフトは番手毎に硬さが異なる。

シャフトには「ステップ」と呼ばれる”節目”があり、ヘッドからステップまでの距離が短いとシャフトは硬くなる。

画像を見て頂きたいが、マスキングテープの位置がそれぞれ異なる。

長さはバットカットですべて同じ長さに揃えてあるが、この「番手ずらし」によってシャフトの硬さを分けているのだ!

さらに番手ずらしが気になった方は、関連記事をチェック!

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シャフトの振動数比較

それでは、今回の検証の肝になる振動数の比較を行う。

ウェッジ用8番アイアン用5番アイアン用
振動数360CPM351CPM336CPM

先ほどの番手ずらしの項目で分かっていた事ではあるが、数値にすると一目瞭然!

ウェッジ用が一番数値が高く、5番アイアン用は数値が低く、相当軟らかくなっている。

【たけちゃんPoint】

たけちゃん
たけちゃん

余っている5番アイアン用のシャフトをウェッジに挿して。って工房に持ってくる人が時々いる。
これは要注意だ!!
数値を見て分かる通り、ロングアイアン用をウェッジに挿すと軟らかいシャフトになってしまう。
同じスチールシャフトだからといって全部一緒ではない!それぞれ硬さは異なるぞ!

「CPM」とは「Cycles Per Minute」の略。シャフトが1分間に何回揺れ動くかを計測した数値。
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。

試打計測

それでは同一条件で作られた、番手ずらしを実施したウェッジはどの様な試打結果になるのか。

試打データをご覧頂こう!すべて50ヤードを狙ったショットだ。

ウェッジ用
8番アイアン用
5番アイアン用
ヘッドスピード
15.7M/S
16.9M/S
15.8M/S
総スピン量
8300RPM
7035RPM
5100RPM
打ち上げ角度
32.5°
38.6°
34.8°
キャリー
42YDS
48YDS
43YDS
総飛距離
47YDS
53YDS
48YDS

試打者データ:HS45~46m/s、身長175cm、男性、35歳(独身)フェードヒッター

ウェッジ用シャフト試打の感想


クラブフィッターたけちゃんが現在使用しているシャフトに比べると、「重くて硬い」
※ATTAS IRON 115を使用している。

スピンは確かに入っているが、打ち出しが3本の中で一番低い。

シャフトが硬いと打ち出しが低くなりやすい傾向が、そのまま数値になっている。

8番アイアン用シャフト試打の感想


クラブフィッターたけちゃんが一番振り抜きが良く、打ちやすいと感じた。

スピン量はウェッジ用に比べると劣るが、7000RPMもあれば十分にグリーン上で止まる。

そして、ウェッジ用に比べてしっかりと高さが出ている。

振動数のデータ(ウェッジ用360CPM:8番アイアン用:351CPM)では9ポイントの差である。

数字的に9ポイントと言うと、そんなに大きな差が無い様に感じる人もいるが、実はそうではない。

5番アイアン用シャフト試打の感想


試打を行って、一番打つのが難しく感じたのが5番アイアン用シャフトだ。

3本の中で一番スピン量が低い結果となった。これは「ダフって」しまった事が原因だ。

重くて軟らかいシャフトになってしまうと、「ダフる」原因を招きやすい。

軟らかければ、何でも良いという訳ではない。

ボーケイウェッジから見るシャフトの硬さ

クラブフィッターたけちゃんは、現代のフィッティング理論では「アイアンと同じ、もしくは少し軟らかい」を奨励している。

ボーケイウェッジはヘッドが非常に重く作られている。

これが意味するところは、シャフトの柔らかさに繋がる。

同じ重量であっても、ヘッドが重いとシャフトは軟らかくなる。

「重くて硬い」のイメージがあるウェッジ用シャフトだが、アプローチでミスが出る方はシャフトの見直しをおススメ!

結局、どんなシャフトを選ぶべきなのか


それでは結局、どんなシャフトを選ぶべきなのか。クラブフィッターたけちゃんは以下のポイントを守って欲しいという。

  • 【シャフトの硬さ】(アイアンと)同じor少し軟らかい
  • 【シャフトの重量】(アイアンと)同じorPWから10g増まで

昔から重いウェッジを使用している方もいるので、ウェッジは重い方が良い方もいる。

その場合であっても、クラブフィッターたけちゃんはPWから10g以内で仕上げるべきという。

たった少しの数値の違いであっても、その結果は大きく変わる

シャフトを選ぶ時は、信頼の出来るフィッターのフィッティングを受けてほしい!

【動画】アプローチが苦手な人必見!硬いシャフトより軟らかいシャフトを選ぶ理由

まとめ

今回は番手ずらしを行うことで、ウェッジシャフトは硬い方が良いのか、軟らかい方が良いのかを検証した。

極端に重いシャフトでも、軟らかすぎるシャフトも、現在のフィッティング理論ではお勧め出来ないという結果となった。

ウェッジはアイアンと同じ硬さか、少し軟らかい方が良いと言われるが、ヘッドの重量も考慮しなければならない。

今より軟らかいシャフトを選択したとしてもヘッド重量が重ければ、さらに軟らかいシャフトになってしまう可能性がある。

すべての重量、振動数を把握する必要があるということなのだ。

少しでもアプローチの精度を上げてスコアアップをしたいのであれば、まずは迷わず信頼の出来るフィッターのフィッティングを受けよう!

この記事がアプローチに悩む人の助けになる事を祈る・・・。

当記事のライター辻和也

ズバババゴルフ専属ゴルフライターのプロドラマーつじです。

ウェッジを集めるのが好きなのですが、ボーケイウェッジ(SM8)も所有しています。
テーラーメイドのMG2とSM8をゴルフショップイシイのアプローチ練習場で使っていたのですが。
どちらも良い感じなんですよね。

ウェッジというか、アプローチは苦手なのですが、アプローチ練習をするのが楽しいんですよね。
あのフェースにボールが当たる音と、グリーンにボールが落ちる音。
何度聴いてもワクワクするんですよねー。

しかし、、、いつまで経っても上達しない・・・。
もっと練習しないとなー。なんて思う9月です。

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