プロも愛用!X系ツアーボール徹底比較
ゴルフショップに行くと様々な種類のボールがある。
お求めやすい価格のボールからプロも使う高性能ボールまで様々だ。
今回はツアー系ボール。いわゆるスピン系ボールの中でもX系と呼ばれるボールを徹底比較した。
X系ツアーボールはスピン系の中でも飛距離性能に特化したボールと言われている。
プロも使用するツアー系ボールはどれほどのパフォーマンスを発揮するのか。
ドライバー、アプローチで実際にデータ計測を行い、飛距離性能・スピン性能に迫る。
X系ツアーボールを試したい方、ボール選びに悩んでいる方は是非参考にして頂きたい。
人気のX系ツアーボール5選
今回比較対象となるトーナメントプロにも人気のX系ツアーボールは以下の5つだ。
- SRIXON Z-STAR XV
- Titleist PRO V1X
- BRIDGESTONE TOUR BX
- CallawayGolf CHROME SOFT X
- Taylormade TP5x
この5つのX系ツアーボールを、実際にドライバー・アプローチでのデータを計測して比較をしていく。
試打はクラブフィッターたけちゃんが行う。
現在、たけちゃんが使用しているボールはBRIDGESTONE TOUR BXだが、今回のデータ検証でエースボールが変わるのか!?
そちらも合せてご覧頂きたい。
貴殿のボール選びの参考になれば幸いだ。
▼TOUR B Xの詳細
X系ボールのXとは?
まずデータ比較を行う前にX系ツアーボールとは何かについて触れたいと思う。
ゴルフボールは、大きく分けてディスタンス系とスピン系の2種類に分けられる。この2種類。何が違うのか。
ゴルフボールはいくつかの層で作られていて、核となる中心部分のことをコアと呼ぶ。
このコアに違いがある。
- ディスタンス系=コアが柔らかい
- スピン系=コアが硬い
本題となるX系ツアーボールのXについてだ。
ゴルフボールは、いくつかの層でコアを覆う様に作られている。
層の硬さを変える事で打感や、性能が変わってくる。
- スピン系Xモデル:カバーが硬い=スピン系の中でも飛距離に特化
- Xではないスピン系:カバーが柔らかい:よりスピンに特化
Xモデルは、カバーを硬くする事で飛距離性能を伸ばしている。
対してXでないモデルはカバーを柔らかくする事で、フェースにしっかり乗りスピン量を増やしている。
例えば、今回のデータ検証対象ボールになっているTaylormade TP5xには、TP5もある。
TP5Xはスピン系の中でも飛距離性能に特化し、TP5はよりスピン性能を高めたボールだ。
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▼TP5xの詳細
X系ツアーボールのデータ比較
それでは実際に5つのX系ツアーボールをドライバー・アプローチで試打したデータを発表する。
試打者はクラブフィッターたけちゃんが行う。
X系ツアーボール:ドライバーデータ
z-star XV | V1X | Tour BX | Chrome X | TP5X | |
---|---|---|---|---|---|
HS | 43.2m/s | 43.7m/s | 42.7m/s | 42.7m/s | 42.4m/s |
BS | 59.3m/s | 63.4m/s | 62.3m/s | 60.7m/s | 61.8m/s |
スピン量 | 1785RPM | 3575RPM | 3100RPM | 2725RPM | 2950RPM |
飛距離 | 254yds | 242yds | 245yds | 244yds | 245yds |
上記がドライバーで試打したデータだ。
試打を行ったたけちゃんは、ドライバーのスピン量は3000RPMから3500RPMが平均値だ。
SRIXON Z-STAR XVの総スピン量は1785RPMと、かなりの低スピンになっている。
これは、打点位置がフェース上部に当たった事でスピン量が減ったと考えられる。
しかし、同じSRIXON Z-STARシリーズでも、X系ではないSRIXON Z-STARで同じ様にスピン量が減るとは考え難い。
やはりX系の飛距離性能は高いと言える。
試打を行ったたけちゃんのヘッドスピード・スピン量から考えても、実際のコースで240YDS飛べば満足な飛距離だ。
他のボールのデータを見てみると、PRO V1Xが一番スピン量が多いとは言え、どのボールも240YDS越えを記録している。
X系ツアーボールの飛距離性能の高さが、改めて実証された。
▼Z-STAR XVの詳細
X系ツアーボール:アプローチスピンデータ
z-star XV | V1X | Tour BX | Chrome X | TP5X | |
---|---|---|---|---|---|
HS | 16.6m/s | 15.4m/s | 15.3m/s | 15.8m/s | 15.3m/s |
BS | 22.6m/s | 20.9m/s | 20.8m/s | 21.4m/s | 20.9m/s |
スピン量 | 6845RPM | 7600RPM | 6750RPM | 6330RPM | 6400RPM |
飛距離 | 51yds | 46yds | 45yds | 48yds | 47yds |
次にアプローチでの試打データだ。50YDSを狙う想定で行った。
以前、他の動画でX系ではないツアーボールを、同様の条件で試打した際は8000RPM台が出るボールが多かった。
今回X系ツアーボールで、一番スピン量が多かったのはTitleist PRO V1Xの7600RPMで、他のボールは6000RPM台だ。
もちろん打ち方や当たり方でスピン量は変化すると考えられるが、X系ではないツアーボールはよりスピンに特化していると言える。
しかし、6000RPM台のスピン量が発生すれば、ボールは止まる。
たけちゃんの場合、転がして寄せる事を考えてアプローチを行う。
あまりにもスピン量が多くイメージよりボールが止まってしまうより、6000RPM後半の方がアプローチを行うイメージが出しやすいとの事だ。
自身のアプローチに対するイメージと、実際にボールのスピン量を計測した結果を擦り合わせてみる事をお勧めする。
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たけちゃんが選ぶエースボールは?
実際にドライバーとアプローチでの試打を行い、たけちゃんが選ぶエースボールは何か。
アプローチは先にも記載したが、6000RPM後半の方がアプローチを行うイメージが出しやすいとの事だ。
今回のデータから言えば、SRIXON Z-STAR XVとBRIDGESTONE TOUR BXになる。
ドライバーはどれも飛距離性能は申し分ない。
今回の試打データから総合的に考えて、SRIXON Z-STAR XVをしばらく使ってみる事に決めた。
ご自身のプレイスタイル、プレイのどこを大事にするかを考え、そのイメージに一番近いデータのボールは必ず存在する。
ボールの試打を行う際、是非今回のデータ比較を参考にし、ご自身にとってのエースボールを探して欲しい。
【Q&A】クラブフィッターたけちゃんに聞く!
それではクラブフィッターたけちゃんにズバババ!っと聞いてみた!
ツアープロはX系?それとも?
たけちゃん、今回もよろしくー。早速だけど、ツアープロはX系・X系じゃないボール。どっちを使ってるの?
すべてのプロを調べた訳じゃないが、半々と言われてるな。ただ、シフトするプロもいるそうだ。
それはPRO V1XからPRO V1に変更。みたいな?
そう。スピン系ボールの中で違うモデルを試してるみたいだ。さすがにシーズン途中で変える人は少ないと思うが、メーカーが新モデルを開発して、ツアープロがテストする中で、今シーズンはX系からX系じゃない方を使ってみる。って感じで変えるプロも多い。
(神様・・・たけちゃんの胸筋が爆発しますように・・・)
▼PRO V1Xの詳細
アマチュアがツアー系ボールを使うメリット
TP5xだぁ?お前みたいなスコアが200オーバーの奴は泥団子でも打っとけ。
ひ・・・酷い・・・。
アプローチでスピンが効くとか?
もちろんそれもある。ただ、スピンが掛かり難いと言われるディスタンス系ボールでも、しっかり距離感が把握出来ているゴルファーにはアプローチでのスピン性能は大きな差にならない事もある。
ほえ?ほんだらメリットってなにさ?
あ、言われてみればディスタンス系使った時に、アイアンがいつもより飛んだり飛ばなかったりする事があるかも・・。
僕ちんも安心してツアー系ボールを使ってもいい訳だ。
ふんぎゃ・・・。
5種類の打感の違い
今回、5種類のツアー系ボールを試打してたけど、打感ってやっぱ違うのん?
もちろん違うな。一番柔らかいと感じたのはCHROME SOFT Xだったな。
逆に硬いって感じたのある?
やっぱりそれぞれの打感ってあるんだね。そう言えばこの前ラウンドした時、ボールと思ったらキノコだった事があるよ。
お前はキノコでも打っとけ。
合っていないボールを使用するデメリット
自分に合ってないボールを使うと、どんなデメリットがある?
やはりショートゲームに影響するな。ヘッドスピードにも依るし、あくまでも単純計算だが、適正スピン量はアイアンの番手×800。だから7番アイアンだと5600RPMくらいが適正スピン量と言われてる。
番手によって適正スピン量は違うんだね。
そうなると、悪循環地獄だ・・・。
計測することってやっぱり大事なことなの?
たけちゃん、今回もサンキュー。またよろしくねー。
【動画】人気ツアー系ゴルフボール徹底比較【ガチ!エースボール決定戦】
たけちゃんのエースボール決定戦!「飛び」と「スピン」を兼ね備えたツアー系のXボール5種類を徹底比較。ボール選びの参考にしてください。
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まとめ
いかがだっただろうか。
今回はX系ツアーボール5つを徹底比較した。
X系の飛距離性能は予想通り高く、またスピン性能は十分な性能がある事も分かって頂けただろう。
お求めやすいディスタンス系に比べると高価なツアー系ボールだが、それに見合った価値があると言える。
実際にボールを決める際には、データ計測可能なショップなどで実際に数値を計測する事をお勧めする。
数値だけに囚われても良くないが、プレースタイルに合うボールを使う事はとても大事だ。
自分の打ちたい弾道やアプローチ性能を客観的にデータで出し、それを基にボールを選ぼう。
ツアー系ボールはあなたのゴルフを変えてくれるかもしれない。
スコアを少しでも縮めたい方は、ツアー系ボールを使用する事をお勧めする。
今回の記事で、あなたのエースボールが見つかる事を祈っている。
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当記事のライター辻和也氏
ズバババゴルフ!でたけちゃんにリシャフトしてもらったけど、飛距離伸びたぞ!
スイングはまだまだ直すとこいっぱい!
悪い癖がまた出て来てるけど、少しずつ修正中。
どうしても離れて構えて、前に突っ込む。これホント直すの苦労する。 pic.twitter.com/QV7o7GOVMK— つじ@ズバババ!Drums (@KT_tanuki) January 24, 2020
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