ロフトを立てて飛距離アップ!それってホント?
ゴルフは飛距離じゃない!!
そうは言っても、我々アマチュアゴルファー。飛ばないより飛んだ方が楽しいし、何より気持ちが良い!
一度くらい、マキロイみたいに飛ばしたいなー。なんて動画を見ながら呟いたゴルファーも多いのでは?
でも、練習したくないし、トレーニングしたくないし、手軽に飛ばす方法ないのだろうか。
実はそんな方法があるのです。
アイアンのロフトを立てちゃえば良いんですよ。(不敵な笑み)
よく巷で言われるが、ロフトを1度立てると3ヤード飛ぶ!という説。
これは本当なのだろうか?だとしたら、すごいお得に飛距離アップの夢が叶うのでは?
今回はクラブフィッターたけちゃんが、この疑問を徹底検証してくれたぞ!
検証方法
気になる今回の検証方法だが、クラブフィッターたけちゃんが務める、ゴルフショップイシイのオリジナルウェッジ「Satisfaction」を使用する。
ロフト角は50度のウェッジのフルショットを行い、その後ロフトを1度立てて49度にして再度フルショットを行うぞ。
試打を行うのは、クラブフィッターたけちゃん。そして女性ゴルファー代表として、ゆみちゃんが行う。
▼ゴルフショップイシイ
試打結果
クラブフィッターたけちゃんも、ゆみちゃんもどちらもロフトを立てると「キャリー・総飛距離」が伸びた!
では、なぜ飛距離が伸びたのか。これについてクラブフィッターたけちゃんの解説を紹介するぞ。
ロフトを1度立てると3ヤード飛ぶの真相
そもそもだが、ロフト1度立てると3ヤード飛ぶ。なんで3ヤードなんだ?っという疑問が浮かぶだろう。
これはアイアンのロフト間隔が3〜4度と言われており、番手間の飛距離が10ヤードと言われている。
つまり、1度ロフトを立てると3ヤード。と言うのは、ここから来ているのだ。(割り切れないじゃん!っというコメントはお控えください)
そして、先ほどの検証結果を改めて見て頂きたい。
本当にロフトを立てると飛距離は伸びたのだ。
ロフトを立てると球が捕まる?
クラブフィッターたけちゃんも、ゆみちゃんも試打を行った所、1度ロフトを立てた方が捕まった球筋になった。
これは一体何故なのか?実はこれは理にかなっているのだ。
ロフトを立てるとグースが発生する
「ロフトを立てる事で、ロフトだけが立つ。」
こう思っている方も多いと思うが、実はそうではない。
ドライバーの可変式スリーブもそうだが、ロフトを立てる事で、他の要素にも影響を与える。
その要素について、クラブフィッターたけちゃんに解説してもらう。
▼関連動画
ロフトを立てると変化する要素
ロフトを立てる事で、アイアンに変化が出る要素として「バウンス」がある。
ロフトを1度立てる事で、バウンスは-1度になる。つまりバウンスが-1度無くなるという事だ。
逆にロフトを1度寝かせる事で、バウンスは+1度。つまりバウンスが1度増えるという事だ。
そしてグースだ。
ロフトを1度立てる事で、グース0.5mm発生する。
つまり、ロフトを立てる事でグースが発生するという事だ。
ただし、0.5mmと言っても、見た目上ではほぼ分からない数値だ。
見た目では分からないとは言え、球筋には影響が出て、捕まった球筋となった。
スライサーの方が捕まらないから、ロフトを立てれば良い!っと早合点は禁物だ!
ロフトを極端に立ててしまうと、バウンスが無くなってしまう。
今までバンカーで使っていたウェッジのバウンスを立ててしまい、バウンスが無くなる。
それによって、バンカーから脱出出来なくなってしまうのでは、本末転倒だ。
クラブフィッターたけちゃんはロフトを立てるにせよ、寝かすにせよ±2度までを推奨している。
【動画】スライスしないティーの原理をフィッターが解説!本当にスライスしないのか?
まとめ
いかがだっただろうか。
今回はロフトを1度立てると本当に3ヤード飛ぶのか?を検証した。
結論から言えば、確かにロフトを立てる事で、飛距離は伸びた。
そして球筋にも変化が見られた。
ロフトを立てると、ロフト以外の面にも影響を与える事が原因だ。
飛距離が欲しいから、今持っているアイアンのロフトを立てようと思う前に、まずは信頼の出来るフィッターや、工房の方に相談しよう。
クラブフィッターたけちゃんもロフトを立てるにせよ、寝かせるにせよ±2度までと言う。
これは、それだけクラブの性能に影響を与えるという事だ。
これからロフトを立てようと思う方の参考になる事を祈り、筆を置く。
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