話題沸騰!スチールファイバーを打つべきゴルファー
今、話題沸騰のシャフトをご存じだろうか?
それは「スチールファイバー」だ。
世界ランク上位にいる女子ゴルファーの多くが、「スチールファイバー」を使っている。
(2022年6月)
特に話題になったのは、畑岡奈紗選手も使用しているとなっては、非常に気になる。
そして国内女子プロゴルファーも使いだしている事で、今、話題沸騰なのだ。
名の通り、スチール繊維とファイバー繊維で作られたシャフトである。
これはスチールなのか。それともカーボンなのか。
そして、スチールファイバーは一般アマチュアゴルファーが使って大丈夫なシャフトなのか。
試打データ、そして非常に「貴重な振動数データ」を基に、徹底解説するぞ!
スチールファイバーの振動数データ
スチールファイバーは様々なシリーズが出ているが、今回は「iシリーズ」での試打・振動数計測となる。
今回計測するのは、以下のシャフトだ!
・スチールファイバーi80S
・スチールファイバーi110S
それでは、気になるシャフトの振動数データを見て頂こう。
スチールファイバーi80S | スチールファイバーi110S | |
---|---|---|
振動数 | 331CPM | 333CPM |
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。
スチールファイバーの特徴
そもそもであるが、スチールファイバーとはどんなシャフトなのか。
スチールファイバーは、シャフト内部はカーボン素材で作られており、そのカーボンの外側をスチール繊維が覆う形で出来上がっている。
つまり、カーボンとスチールの良いとこ取りなのだ。
カーボンとスチール。両方の特性がある
試打を行ったクラブフィッターたけちゃんは、スチールファイバーの特長を以下の様に語っている。
「スチールの振り心地だけど、カーボンシャフトの高さが出る」
実際に振った感覚としては、スチールの様な気持ち良さがある。
しかし、スチールシャフトは球が低く出る傾向がある。
このスチールファイバーは、スチール特有の粘りのある振り心地を感じさせながら、しっかりとカーボンシャフトの特長も出せているのだ。
試打データ
それでは気になる試打データをご覧頂こう。
試打を行うのはクラブフィッターたけちゃんだ。
以下の2本のシャフトで試打を行うぞ。
・スチールファイバーi80S
・スチールファイバーi110S
高さも飛距離も出る!スチールファイバー
クラブフィッターたけちゃんが、普段使っている7番アイアンの重量は115gであるが、それに一番近いのが「i110S」になる。
i80は80g台のシャフトであり、115g台を普段使っているゴルファーから見れば、かなり軽量である。
しかし、実際に振った感覚としては、あまり重量の違和感は感じなかったそうだ。
打ち出しの数値に注目して頂きたいが、これはクラブフィッターたけちゃんのヘッドスピードから考えると、理想と言える数値だ。
むしろ、かなり高弾道と言える。
女子プロが好むシャフトには訳があった
スピン量も注目だ。i80もi110どちらも7000RPM台と、申し分ない数値となっている。
近年のシャフトの中には、スピン量より打ち出しの高さを狙うシャフトも多い。
しかしスチールファイバーは打ち出しの高さも、スピン量も申し分ない。
厳しいセッティングの中で、試合を行うプロが好むのも頷ける。
また、左へのミスにも強いのが、弾道データからも見て取れる。
高さも出て、スピン量も出て、左へのミスも強い。
女子プロが好む理由は、データからもハッキリと見て取れる。
フレックス選定には注意が必要
注意点としては、振動数だろう。
クラブフィッターたけちゃんは、どちらも振りやすい。と感想を述べていた。
しかしi80もi110も、振動数はほぼ同じ値であり、振動数から見ると、かなり硬いシャフトだ。
フレックス選定は慎重に行う必要がある。
しかし、スチールファイバーはフレックスのラインナップが豊富だ。Lから始まり、シニア、R、S、Xと豊富なラインナップとなっている。
※i110はR・S・Xの3モデル。
シャフトを選ぶ際は、フィッティングを受け、最適なフレックスを選んで欲しい。
体への負荷が少ないスチールファイバー
クラブフィッターたけちゃんは、スチールファイバーのメリットとして、体への普段を挙げている。
スチールに比べて、カーボンは手・腕・首への負担が軽い。
スチールファイバーは完全なカーボンシャフトではないが、スチールシャフトに比べて、体への負担は少ない。
スチールからカーボンへ
長い間、アイアンはスチールシャフトを使っているゴルファーにとって、いきなりカーボンに移行するのに抵抗を感じる人は多いだろう。
スチールファイバーはカーボンではあるが、スチール繊維で巻き付けて仕上げている。
カーボン寄りではあるが、カーボンとスチールの間と言える。
なので、スチールからカーボンへ移行するのに抵抗がある人は、一度スチールファイバーを試してみるのをお勧めする!
繰り返しになるが、振動数はかなり出ているので、フレックス選定だけには気をつけたい。
【動画】スライスしないティーの原理をフィッターが解説!本当にスライスしないのか?
まとめ
いかがだっただろうか。
今回は話題沸騰の「スチールファイバー」を紹介した。
女子プロゴルファーが使用し、注目を浴びる事になったが、その性能はかなり高いシャフトであることが分かった。
豊富な重量帯に、フレックスも豊富とあれば、これは試してみるべき1本と言える。
カーボンの良い所と、スチールの良い所を組み合わせたかのような、スチールファイバー。
カーボンシャフトを使ってみたいが、今までスチールを使っていて、中々一歩が踏み出せない貴方にこそ、お勧めの1本かもしれない。
是非、一度、試打をする事を強くお勧めする。
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