安定したスイング軸と捻転は正しいボールの見方から
画像:坂出カントリークラブの練習グリーン
清秋の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
私事で恐縮ですが孔球(ゴルフ)にて、ベストスコア41を叩きだしました!
とうとう、今年のハーフベストスコアの更新です。
コースは坂出市府中町の「坂出カントリークラブ」。
前半はボロボロでしたが(スコアは後程公開)、あることがきっかけで、ドライバーはすべてフェアウェイを捉え、アイアンもピンに向かって一直線。
自分でいうのもなんですが、前半とは見違えるような球筋が打てるようになったのです。
これこそが「開眼」というやつでしょうか。
ゴルフ歴数年、天高く馬肥ゆる秋、とうとう40歳過ぎにしてゴルフの女神が「降臨」したのです。
「ボールを見ないゴルフスイング」3つのメリット
画像:坂出カントリークラブ
ベストスコアを更新したきっかけはただ一つ、「ボールを見ないでバックスイングした」ということ。
「アナタハ ナニヲ イッテイルノデスカ? AHO ナノデスカ? 」ですって?
そう思う気持ちは分かります。
なんせ、一番驚いているのはこの僕自身なのですから。
しかーし、ドライバーも、アイアンショットも、アプローチさえも、勇気をもってボールを見ないでバックスイングしたことで、ベストスコアの41が出たことは紛れもない事実なのです!
ちなみに、「ボールを見ないスイング」を正確に表現するとこうなります。
「アドレスでセットしたボールの向こう側(体から遠い方向)をぼんやり眺めながらバックスイングする」
下記が、ボールを見ずにスイングする3つのメリットです。
- スイング軸がぶれない
- 力みが解消したスムーズなスイングに
- 正しい捻転で飛距離アップ
それでは、ボールを凝視することなくスイングするメリットを一つひとつ見ていきましょう。
[関連記事]
https://zubagolf.com/distance/anraku-takuya
「ボールを見るとスイング軸がぶれる」驚きの理由
ボールを見ずにバックスイングする事で、スイング軸がずれることなく、正しいインパクトでボールを遠くに飛ばすことができるようになります。
人間の頭は驚くほど重量があり、体重の約10%程度、なんと、ボウリングの球程の重さがあるのです。
つまり、ボールをしっかり見ようとすればするほど、重たい頭が前傾し、地球の引力によって体の前方下への重力がかかり、正しいバックスイングができません。
極端に頭を前に傾けたままバックスイングしてみればわかるのですが、左肩が下がり、体重がまったく右足に乗っていない、なんともカッコ悪いトップの形が完成するはずです。(さぁ、今すぐやってみよう!)
先で紹介した通り、アドレスではボールをギューッと睨み付けるのではなく、「ボールの向こう側をぼんやり眺める」ことを意識するだけで、頭の前傾が少なくなり、非常にスムーズなバックスイングが可能になります。
ボーっと見れば”飛ばしてやろう”から”ゆったり振り抜こう”に変わる
“人は環境からの情報の90%を視覚的に得ている”というデータもあります。
アドレスしたボールを視界に入れないことで、このボールを飛ばしてやろうという意識が完全に消えてなくなります。
素振りは完璧なのに、いざボールをセットするとダメな理由もここにあります。
初めのうちは不安かもしれませんが、ボールを凝視するのをやめ、ボールをぼんやり見てスイングしてみてください。
インパクトに意識をし過ぎたガチガチのスイングが、嘘のように力みのないスイングに変わり、美しい理想のフィニッシュがとれるようになります。
アドレス時のボールの見方|悪い例
画像:ボールを凝視した悪い例
アドレス時のボールの見方|良い例
画像:ボールをぼんやり見たイメージ
「顔正面」で捻転と回転の違いを実感
ボールから30㎝は真っすぐ引く、7時の位置ではフェースは開かない…。
スイングの始動を気にするあまり、腕と一緒に顔まで右を向いている方を多く見かけます。(僕も同じですが…。)
これでは正しい捻転は得られず、体が左に向いている(回転している)だけです。
騙されたと思って、顔を真正面に向けたままバックスイングをしてみてください。
驚くほど腕がスムーズにトップの位置に収まるはずです。
しかも、右膝が微動だにせず、上半身だけが右に側に回転していることでしょう。
これこそが、ボールを正しく、そして遠くに飛ばすことができる正しい捻転なのです。
捻転の記事はこちらをどうぞ。
https://zubagolf.com/slice/deeper
ゴルフスイングにおける正しい体の使い方
余談ですが、ここでゴルフスイングにおける「本当の体の使い方」をおさらいしておきましょう。
ゴルフスイングには、無数の「理論」が存在します。
しかし、「体の動き」という観点をシンプルに表現すると下記のようになります。
「下半身は固定し、上半身の前傾角度をキープしながら背骨を軸に上半身をひねる。」
ここでのポイントは下記の3つ。
- 体の大きな動かし方を理解すること
- 腰の回転を意識すると捻転ではなくただの回転になる
- 腕や手は脱力し体の中心にある「体幹」に力を入れる
「コック」や「タメ」といった小手先のテクニックの前に、まずは、正しい体の大きな動きを理解し、練習することであっという間に理想的なスイングが完成するはずです。
参考:ゴルフは科学でうまくなる|ライフ・エキスパート (編集)
恐怖の顔スウェー
実は僕、バックスイングの際に顔がスウェーしてしまう癖があったのです。
どういうことかというと、アドレス時の顔はまっすぐ正面を向いているのに、バックスイングにつられ、顔も飛球線とは逆の方向にほんの少し動いて(右を向いて)しまうのです。
この癖(顔スウェー)は、以前、レッスンプロに指摘されて初めて知ったのですが、直し方もわからず、正直に言うと直す気もなかったのです。
が、しかーし!
ボールを見ないでバックスイングする事で、顔のスウェーを克服できるようになったのです。
バックスイング時に顔がスウェーしてしまうことのデメリットを、自戒の意味も込め下記にまとめておきます。
- 顔だけではなく体もスウェーしてしまう
- スイング軸がずれ、正しいインパクトができない
- フェースの芯でボールが打てず真っすぐ飛ばない
恐怖の顔スウェー、知らず知らずのうちにあなたにも憑いているかもしれませんよ…。
「ボールを見るな!」は桑田泉プロも提唱
PGAティーチングプロアワードの最優秀賞を受賞したクォーター理論の開発者、桑田泉プロも著書の冒頭で、「ボールを見るな」と提唱されています。
クォータ理論の「ボールを見るな!」はスイングのバランスをとるためのアドバイス。ボールは、ただ視界に映っているだけで、決して凝視してはいけません。
つまり、インパクトでボールを”よく見て”しまうと、体の動きが止まったり、力みが入ったりして、スムーズなゴルフスイングができなくなるのです。
クォーター理論の「ボールを見るな!」は、スイングのバランスをとるための重要なアドバイス。
要するに、ボールを見過ぎることは百害あって一利なしなのです。
参考:0からやり直す 本当のゴルフの教科書|桑田 泉 (著)
クォーター理論のはこちらの記事で確認。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、僕が久しぶりに(いや、初めてかw)「開眼」した理由、ボールを見ないバックスイングをご紹介しました。
僕自身、今後のゴルフ人生において、絶対に忘れない為にも下記にまとめておきます。
- ボールを凝視するとボウリング球ほど重い頭が前傾しスイング軸がぶれる
- アドレスではボールを「ぼんやり」見る
- 回転と捻転は似て非なるもの
ボールを飛ばしてやろうとするあまり、赤鬼の形相でボールを睨み付けながらスイングしているそこのあなた、ぼんやりルックスイングを一度試してみてはいかがでしょうか。
ボールを見ないようにしただけで、後半のスコアを12打も縮められたのですから!
最後に
もうこれで、僕の前半のポンコツスコアがばれてしまいましたね…。
41打+12打=53打…。
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こちらの記事も読まれています。
https://zubagolf.com/distance/maedaoshi
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