前作モデルと振り返る!ディアマナGTの特徴
国内外・プロアマ問わず、多くのゴルファーに人気の三菱ケミカルの「ディアマナ」
今回は、ディアマナシリーズの最新作「ディアマナGT」が2022年9月にリリースされた。
前作のディアマナZFの後継シャフトという立ち位置であるが、一体何が変わったのか。
そしてどんなゴルファーに打つべきかをクラブフィッターたけちゃんが徹底解説!
余談ではあるが、前作の「ディアマナZF」だが、クラブフィッターたけちゃんは、かなりお好みだったそうだ。
(感触もだが、売り上げも良かったとか・・・?!)
前作のディアマナZFを使っていた方も、そうでない方も必見の内容だ!
突然ですが、ディアマナGTのGTとは?
「名は体を表す」という慣用句があるが、名前に与えられた意味は、シャフトの性格を表している。
今回のディアマナGT。一体GTとはどういう意味なのか。
GTには以下の意味がある。
・Get Target
・Gran Turismo
自分が狙った球筋を打ちやすい・スピード感を連想させる言葉が、名前に冠されている。
続いては、ディアマナGTの特徴を紹介したいと思う。
ディアマナGTの最大の特徴
ディアマナGTは2019年にリリースされたディアマナZFの後継モデルとなる。
前作ディアマナZFについての細かい紹介は割愛するが、ディアマナZFは「先端剛性が高いシャフト」だ。
そして、近年のトレンドと言える「中元調子のシャフト」である。
では、その後継モデルとなるディアマナGTは一体どういう特徴なのか。
クラブフィッターたけちゃんは、以下の様に語る。
![たけちゃん](https://zubagolf.com/wp-content/uploads/2019/04/kp000-min160.png)
ディアマナGTは前作をしっかり受け継いだシャフトだ。
・ディアマナGTは高い先端剛性で、トーダウンを抑制。
・ZF同様の中元調子となっている
本当の意味での中元調子のシャフト
三菱ケミカルの「ディアマナ」は、カタログ表記では「中元調子」と表記されるシャフトがほとんどだ。
では、「中元調子」と表記されている「ディアマナ」は、全く同じ調子なのか?
そうではない。中元調子と表記こそされているが、それぞれにキックポイントは異なる。
特に前作モデルとなる、ディアマナZFはクラブフィッターたけちゃん曰く
「完全なる中元調子と言える」
と述べている。
ディアマナZFの後継モデルである、ディアマナGTもカタログ表記は「中元調子」であるが、
そこは後継モデル。しっかりと調子も引き継いでいる。
ディアマナZFから何が変わった?
ディアマナGTは、前作モデルのディアマナZFをしっかり引き継いでいる。
勘の良い貴殿であれば、こんな事に気が付くはずだ。
「じゃぁ、ディアマナZFから一体何が変わったの?」
そこで、クラブフィッターたけちゃんが、ディアマナZFから変わったポイントを解説してもらった!
グリップ付近の剛性を高めたGT
まず大きな変化として、ディアマナGTはディアマナZFに比べて。
【グリップ付近の剛性を高めたシャフト】
である。
この変化について、クラブフィッターたけちゃんは以下の様に語っている。
![たけちゃん](https://zubagolf.com/wp-content/uploads/2019/04/kp000-min160.png)
手元の剛性を高める事で中間部との、しなりの差をハッキリ出している。
それによって、シャフトが動くフィーリングとなるぞ。
ディアマナGTはディアマナZF同様に「中元調子」ど真ん中!と言えるが、そのフィーリングは微妙に異なる。
ディアマナGTはシャフトの運動量が、ディアマナZFと比べると、やや多いシャフトに仕上がっている。
ディアマナGTの振動数データ
それではここで、貴重な振動数データを紹介!
今回はディアマナGTの50S・60Sの振動数データとなるが、比較対象としてディアマナZFの60Sの振動数データも紹介する。
ディアマナGT50S | ディアマナGT60S | ディアマナZF60S | |
---|---|---|---|
振動数 | 259CPM | 259CPM | 259CPM |
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。
三菱ケミカル振動数の特徴
振動数データをご覧頂いたが、ディアマナGTもディアマナZFも同じ振動数だった。
そして、50Sと60Sも全く同じ振動数なのだ。これは非常に興味深い。
普通、同じフレックスSであれば、重いシャフトの方がCPMの値は高くなる。
しかし、すべて同じ振動数なのだ。
今回は計測していないが、40gのフレックスSでも、60gのフレックスSも同じ振動数が出る。
ここで気をつけたいポイントがある。
他のメーカーから乗り換える場合は注意が必要だ。
例えば他メーカーの50Sのシャフトを使っている場合、ディアマナGT50Sを選ぶ。
すると、いま使っているシャフトより、硬いシャフトになってしまう可能性がある。
フレックス選定は慎重に行うべきであり、不安な方は信頼の出来るフィッターのフィッティングを受けよう!
試打データ
お待たせしました!それでは試打データをご覧頂こう。
試打を行うのはクラブフィッターたけちゃんと、本記事のライターである、つじが行う
ZFよりもヘッドの位置を感じるディアマナGT
クラブフィッターたけちゃんは、ディアマナGTを「ヘッドの位置が感じやすい」と評した。
つまり、ディアマナZFに比べて、つかまえやすいイメージが出来るという事だ。
ヘッドの位置を感じたいゴルファーにとっては、是非試して欲しい一本だ。
しかし!気をつけて欲しい事がある!
ディアマナZFに比べて、つかまえやすいイメージ。と言ったが、いわゆる「つかまるシャフト」ではない。
ここは気をつけて欲しい。
逆に、左へのミスを出したくない、フェードを狙いたいゴルファーは、一度試してみてほしい!
元〜中元調子のシャフトが好きなクラブフィッターたけちゃんは、高評価である!
もちろんすべてのゴルファーに合う訳ではない。
ディアマナGTはシャフトがディアマナZFに比べて動くシャフトとお伝えした。
逆に言えば、シャフトにあまり動いて欲しくない。特にハードヒッターにはそういった傾向がある。
シャフトにあまり動いて欲しくないゴルファーは、前作のディアマナZFが合う可能性がある。
ディアマナGTを試してほしいゴルファー
それでは、クラブフィッターたけちゃんに、どんなゴルファーがディアマナGTを試すべきか聞いてみた!
![たけちゃん](https://zubagolf.com/wp-content/uploads/2019/04/kp000-min160.png)
・中元調子のシャフトが好きな人
・シャフトの動きを感じるのが好きな人
繰り返しになるが、ディアマナGTは「つかまるシャフト」ではない。
スライスに悩んでいるゴルファーは、絶対に試打をし、信頼できるフィッターのフィッティングを受けよう。
【試打】ディアマナGTを打つべきゴルファーと振動数データ紹介!
まとめ
今回はディアマナシリーズの2022年モデルとなる「ディアマナGT」を紹介した。
2019年にリリースされたディアマナZFの後継モデルとなるが、しっかりと継承されている部分と、変化した部分がある事が分かった。
同じ中元調子のシャフトではあるが、しっかりと対象ゴルファーの傾向は分かれている。
解説の中でも紹介したが、気をつけるポイントは2つだ。
・振動数
重量が変わっても三菱ケミカルのシャフトは振動数が変わらない。
つまり、50Sも60Sも振動数は変わらないのだ。(40でも同様)
他メーカーの50Sを使ってる人がディアマナGTも50Sを選ぶと、硬いシャフトになってしまう可能性がある。
・つかまるイメージだけど・・・
ディアマナZFに比べて、つかまるイメージが出るディアマナGT。
しかし、つかまるシャフトという訳ではない。
ここも気をつけて欲しい。
しかし、中元調子のシャフトが好きな人は、ぜひ一度試してみてほしい。
そして、その際は信頼の出来るフィッターのフィッティングを受けてほしい。
あなたにとって最適な1本は、フィッターとの二人三脚で選んで欲しい。
自分の事は意外と分からないものだ。冷静なプロの目を通して、最適なシャフトを選んで欲しい。
本記事のライター
久しぶりにズバババ!ゴルフの動画に出ました。
ここ最近・・・。いやかなりゴルフの練習出来てないので、本調子と言える試打にならなかった。
く・・・・悔しい・・・!!
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