プロや上級者向けにつくられた中元調子?!
2023年10月6日。グラファイトデザインからニューモデル、
「TOUR AD VF」が発売された!
アマチュアゴルファーやプロゴルファーにも大人気の「ツアーADシリーズ」
2022年はTOUR AD CQが発売された。
CQは手元がしっかりしていて先が軟らかいシャフトだった。
気になる今回の「TOUR AD VF」は一体どんなシャフトなのか。
今回もクラブフィッターたけちゃんに徹底解説してもらったぞ!
貴重な振動数データや試打データも紹介するぞ!
TOUR AD VFの特長
今回の「TOUR AD VF」のVFは【Victory Force(勝利の力)】
冒頭でも話たが、前作のTOUR AD CQは「先中調子」だ。
対して今作の「TOUR AD VF」は「中元調子」になる。
手元部分の素材には「トレカM40X」を採用している。
これにより振り遅れを抑えて、シャープな振り抜きを実現している!
中間から先端にトレカT1100Gを採用。
しなりと強靭さを確保する事に成功している!
もう一つ重要なのは「低弾道」という事だ。
グラファイトデザインのマトリックスチャートでも、
今回のVFは【一番低弾道】の位置にあるぞ!
中元調子のTOUR AD VFは「低弾道」がキーワードとなる。
さらにTOUR AD VFについて説明するぞ。
TOUR AD VFはアスリート向け?
手元部分が軟らかいのであるが、先端剛性はかなり高い。
つまり先端は硬いシャフトに仕上がっている。
かなり先がしっかりしたシャフトになっている。
アスリートには好まれる傾向が高い。
プロや上級者をターゲットにしたシャフトであるが、
もちろん一般アマチュアゴルファーも、
フィッティングを受けて最適スペックであれば
当然使えるぞ!
TOUR AD VFの振動数
それでは非常に気になる振動数データをご覧頂こう。
今回はTOUR AD VF(5S)の振動数となる。
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。
振動数データは高めのTOUR AD VF
今回は50gのフレックスSの「TOUR AD VF」の振動数を計測した。
今回の振動数は「259CPM」となっている。
近年は「軽硬ブーム」となっているが、
50g台のフレックスSではかなり硬めのシャフトと言える。
例を挙げると、USTマミヤの「ATTAS DAAAS」
こちらの5Sの振動数は「245CPM」となっている。
軟らかめのDAAASではあるが、15近くも振動数ポイントが違う。
我々ゴルファーはどうしても、フレックス表記で判断してしまう。
しかしこのフレックス表記は、あくまでも目安である。
同じメーカーのシャフトでさえ、同じフレックス表記でも
振動数ポイントには開きがある。
フレックス表記を目安にするのは良いが、
同じフレックス表記で選んでも非常に硬いシャフトを選ぶ事もあり得る。
自分に合うシャフトを1人で探すのは非常に大変だ。
失敗しない為にも、必ずフィッティングを受けることがポイントだ!
試打データ
振動数計測と同じで、TOUR AD VF5Sで試打を行う。
試打を行うのはクラブフィッターたけちゃんだ!
低弾道は本当だった!
グラファイトデザインも「TOUR AD VF」は低弾道と、言っている。
試打データを見て頂いても、クラブフィッターたけちゃんの
ヘッドスピードから考えても「低弾道」と言える。
クラブフィッターたけちゃんは、ドライバースピン量が非常に多い。
3000rpm後半が出る事もある。
しかし、今回の試打では3000rpmを下回っている。
近年のシャフト開発では「低スピン」を実現する事が開発ポイントになっている。
TOUR AD VFも近年のシャフトのように、低スピンになる傾向があるようだ!
タメが作れる!インパクトでヘッドが戻る!
中元調子や元調子のメリットは、
手元が軟らかい事でタメが作れることだ!
もちろんデメリットもある。
手元がしなるためインパクトでヘッドが戻りきらずに、右プッシュなどのミスが起こる事がある。
手元調子系のシャフト好きなんだが、
TOUR AD VFの振り感は今までにない感覚
手元でしなってる感覚はあるんだが、
インパクトでヘッドが戻る感覚がハッキリと分かる!
手元調子でありながら、インパクトでヘッドが戻る。
手元調子のデメリットであった部分を、克服したシャフトが「TOUR AD VF」なのだ!
右へのミスが減る手元調子
先にも述べたが「右へのミスが出やすい」のである。
しかしTOUR AD VFは、インパクト時にヘッドが戻るのが最大の特長ともいえる。
これにより、手元調子でありながら「右へのミス」を減らすシャフトに仕上がっているのだ。
しかし注意が必要だ。
絶対左へのミスを防ぐシャフトではない
TOUR AD VFに似たシャフトはある?
グラファイトデザインのTOUR ADシリーズで、
今回のTOUR AD VFと同じ元調子シャフトとして「TOUR AD XC」がある。
XCはVFと同じ元調子だが、フィーリングはハッキリ違う。
XCは左へのミスはかなり減るが、右へのミスは出る。
VFは右へのミスは減るが、左へのミスはXCよりは出る。
すべてのミスを消すシャフトは存在しない。
同じ元調子であっても「何を求めるか」が重要なのだ。
TOUR AD VFは右へのミスは減らすが、XCより左へのリスクはある。
自分にとって何が最適なのか。
1人で考えるよりも、信頼できるフィッターのフィッティングを受ける。
専門家の意見を聞いて、最適なシャフトを選ぶ事が重要だ!
【動画】ツアーAD VF試打評価|進化系手元調子を使えるゴルファーを徹底解説
まとめ
いかがだっただろうか。
今回はグラファイトデザインの「TOUR AD VF」を徹底解説した!
中元調子の特長はしっかり活かしながら、手元調子のデメリットを抑える。
クラブフィッターたけちゃんは近年のシャフト開発は、
長所を生かして、短所を抑える傾向があると言う。
簡単ではあるが、今回のポイントをまとめる事にする。
TOUR AD VFのポイント
・元調子らしいタメが作れるシャフト
・インパクト時にヘッドが戻る
・右へのミスが減る
・振動数は高め
近年、逆輸入シャフトが人気だ。
TOUR AD VFはこうした逆輸入シャフトへの対抗として、
作られたと考える事も出来る。
逆輸入シャフトは振動数ポイントが高めだ。
振動数の点からも読み取れる。
シャフトの選択肢も非常に多く、ヘッドやグリップとの組み合わせを考えたら
1人で考えるのは困難だ。
シャフトもヘッドも高い買い物だ。
誰だって失敗したくないものだ。
だからこそ、信頼できるフィッターのフィッティングを受ける。
これが失敗しないゴルフライフのポイントだ!
本記事のライター
ズバババ!GOLF専属ライターのつじです。
プロが使う!とかプロモデル。って言葉に異常に弱いです。
業務用って言葉もなんか好きです。
業務用ドライバー。
なんか・・・意味違うなぁ・・・。
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