VRの現在と未来、VRゴルフゲーム・コンテンツの考察
最近よく耳にするようになったVRという言葉。
貴君はご存知だろうか?
決してヴァカナ・ラクテンカという意味ではない。
そうVR(virtual reality)とは、バーチャルリアリティの略で、日本語では「仮想現実」、「人口現実感」と呼ばれている。
VRとは、コンピュータ上に人口的な環境を作り出し、あたかもそこにいるかの様な感覚を体験できる技術です。日本語では「仮想現実」あるいは「人口現実感」と呼ばれます。
出典:VRとARとMRの違いと可能性 | VRの基礎知識 [PANOPLAZA]
ちなみにAR(Augmented Reality)とは「拡張現実」の意味で、現実の光景にさまざまなデジタル情報を重ね合わせて表示する事である。
10月13日に発売されたPlayStation VR(プレイステーションVR)をはじめ、Oculus Rift(オキュラス・リフト))やHTC Vive(HTCヴィーブ)など様々なVR機器やソフトウェア、VRゲーム、そして主要なヘッドマウントディスプレイが市場にローンチされており、2016年はVR元年ともいわれている。
今回は、2025年までにテレビやノートパソコンと同規模まで成長すると予測されているVR関連産業と、ゴルフとの関係性について探っていく。
10年後のVR市場規模、TVを抜き去る
ゴールドマン・サックスの調査によると、VRの市場規模は2025年に最大で1100億ドル(約12兆4000億円)になると予測されており、テレビやノートパソコン、ロボット産業、はたまた情報セキュリティ産業と同規模かそれ以上の成長が期待されている。
しかも、わずか10年足らずで…。
米国の著名な金融機関ゴールドマン・サックスは、VR・AR関連機器の市場規模が二〇二五年に最大で一一〇〇億ドル(約一二兆四〇〇〇億円)にも達すると予測しています。この数字はテレビやパソコンの市場規模一〇〇〇億ドル前後とまったくひけを取らない規模です。
引用:VRビジネスの衝撃―「仮想世界」が巨大マネーを生む (NHK出版新書 486)
また、過去5年間で130を超える企業がVR市場に参入している。ということも見逃せない事実だ。
上記の著書の冒頭では、「安価なヘッドマウントディスプレイが実現するVRは、PC、スマホに次ぐインターネット革命の新たなる旗手である。」と断言されている。
『体験そのものの価値』が高くなっている時代
Gear VRの映像を直接ストリーミング配信できるようになり、VR体験の共有がしやすくなります。
年内にFacebookでGear VRから実況する公式機能がリリース予定https://t.co/WlZ7xpiY6l pic.twitter.com/6NFcjPv8td
— Mogura VR (@MoguraVR) 2016年11月6日
VRに巨額投資するフェイスブック
2014年3月ヘッドマウントディスプレイを開発してわずか1年半のベンチャー企業「オキュラスVR社」を買収し、世界に衝撃を与えたフェイスブックは、年内に「Facebook Live Streaming」の機能を、「Gear VR」でも利用できるようにする計画を発表した。
これにより、誰でもかんたんにフェイスブックでのVR体験の共有が可能になる。
今後は、世界屈指の難コースといわれている、セント・アンドリューズ17番ホールの通称「トミーズ・バンカー」を自宅で体験できるようになるかもしれない。
また、その体験をフェイスブックなどのSNSで共有することが容易になるはずだ。
人と人とが今、その時間を共有するという体験は、デジタルデータでコピーすることができない、今ここにいるからこそできる体験です。それが現実世界であれ仮想世界であれVR空間であれ、やはりソーシャル性は希少であり、価値が失われることはありません。ヘッドマウントディスプレイがもたらすVRは、むしろソーシャルな体験価値を強化するものになるでしょう。
引用:VRビジネスの衝撃―「仮想世界」が巨大マネーを生む
また、フェイスブックのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、今後のVR産業の可能性についてこう述べている。
やがてニュース、スポーツ、映画、テレビ、ネコを撮影した笑いを誘うビデオ、教育、ビジネスミーティングといったあらゆるものにヘッドマウントディスプレイが使われていく、そして、「大きなコンピュータのプラットフォームは一〇年ごとに現れる。次に向けて動き始めるタイミングだと私は考えている」
『配信から体験へ』最新のVRゲームやコンテンツ
それではここで、家庭で体験できるVR用ゲームやコンテンツを紹介していく。
女子高生を家庭で教師「サマーレッスン」
タイトル:サマーレッスン
販売元:バンダイナムコエンターテインメント
対応機種:PS4、PlayStation VR
配信日:2016年10月13日
価 格:2,759円
内 容:人懐っこい「色白ムチムチミニスカハイソックス制服JK(女子高生)」にみっちり、むっちり密着の家庭教師体験。イメクラ(古い)に行くくらいならプレステVRを買った方が賢明。恐ろしく素晴らしい(?)時代になったものだ。
VR版グーグルアース「Google Earth VR」
タイトル:Google Earth VR
配信元:Steam
対応機種:HTC Vive
配信日:2016年11月16日
価 格:無料
内 容:ヘッドマウントディスプレイ(HTC Vive)を装着することで体験できるVR版のGoogle Earth。世界中の主要な都市や観光地の高精細な3Dオブジェクトを体験可能。自宅に居ながら世界旅行が味わえる。今後、Googleストリートビューに対応するようになれば、生活が一変するようになる。
ゴルファー歓喜のVRゴルフゲーム!The Golf Club VR
タイトル:The Golf Club VR
配信元:Steam
対応機種:HTC Vive
配信日:2017年1月の予定(現在は早期アクセスゲーム中)
価 格:2,480円
内 容:2014年に発売されたゴルフゲーム『The Golf Club』のVR版。クラブの代わりにViveコントローラーでスイング。「全く新しいレベルの経験になる」とデザイナーCraig Chapman氏は語っている。ゴルファーにとって正式リリースが待ち遠しいVRゲームだ。
巨大ロボがゴルフで大暴れ「100ft Robot Golf」
タイトル:100ft Robot Golf
配信元:No Goblin
対応機種:PS4、PlayStation VR
配信日:2017年10月10日※海外PlayStation Storeのみ、国内での発売は未定
価 格:$19.99
内 容:巨大ロボットを操りゴルフで大決戦。街を、山で、川で、そして宇宙でゴルフをバーチャル体験。紳士のスポーツとは思えない「クラブで相手を殴る」「ビルをぶち壊す」何でもありのVRゴルフゲームだ。
失神必至!ホラーとVRは相性抜群「Until Dawn: Rush of Blood」
タイトル:Until Dawn: Rush of Blood
配信元:株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
対応機種:PS VR
配信日:2016年10月13日
価 格:2,160円
内 容:超ヤバイホラーシューティングゲーム。PS4用ホラーアドベンチャーゲーム『Until Dawn -惨劇の山荘-』のお化け屋敷へと進んでいく。「VRのホラーで心臓発作を起こす人が出て、そのうち死者がでるだろう」と言われているくらい、VRの没入環境と臨場感は半端ない。ホラーはエンターテインメント業界でもVRの恩恵を受けやすい分野なのだ。
発売が待ち遠し過ぎる!VR版エースコンバット7
タイトル:エースコンバット7
配信元:株式会社バンダイナムコエンターテインメント
対応機種:PS VR
配信日:未定
価 格:未定
内 容:個人的に超絶待ち遠しいVRゲームはコレ。VR版のエースコンバット7がリリースされたら真剣にPlayStation VRの購入を検討する。サンタクロース募集中。
また、上記以外にも『グランツーリスモSPORT』、格闘ゲームの定番『鉄拳7』などがPSVRへの対応を発表をした。
ゴルファーとしては「みんなのGOLF」のVR対応の開発を熱望している。
エンターテイメント業界は配信から体験へ
上記に6本のVRコンテンツ、ゲームを紹介してきたが、エンターテイメント産業全体がコンテンツそのものの配信から、ユーザーにコンテンツを体験させるものへと大きくシフトチェンジているのが分かっていただけたはずだ。
また、PSVRは1台しかなくても、5人までが同時に遊ぶことが可能だし、オンラインで世界中の人々と一緒にゲームを楽しむことが可能だ。
つまり、VRの登場で「ゲームをする」から「体験する」に変化していくのである。
VRだから、一人だけで没入して遊ぶというものではなく、現実空間にいるほかの人とゲーム体験を共有することで、遊びの幅を広げることをPSVRは最初から意識して開発しているのです。
引用:VRビジネスの衝撃―「仮想世界」が巨大マネーを生む
「仮想現実」が創出する新しいビジネス
たった今ひらめいたのだが、ドローンパイロット不足解消の為に「DJI」など実際のドローンを操縦できる「ドローンフライトシュミレーター」のVR版があればニーズがあるかもしれない。
なぜならば、今後ますます屋外でドローンを飛ばすことは難しくなるだろうし、ドローンパイロット養成学校などにとっては直ぐにコスト回収できるのではないだろうか?
下記に、VR活用で成功している実際のビジネスモデルを紹介する。
- 結婚式場の下見を疑似体験できる「バーチャルウェディングシステム」
- 住宅・オフィスの営業現場でVRの活用「夢のマイホームをVRで体験」
- 結婚式列席者をすべて記録に残す「360度カメラのVR動画撮影」
特定の場所でしか体験できないという「ロケーションVR」の付加価値は、手軽なVR体験が普及するまでの間、多くのビジネスの機会を生み出していくでしょう。
引用:VRビジネスの衝撃―「仮想世界」が巨大マネーを生む
2020年VRが爆発的に普及する3つの理由
上述したように、2025年の世界のVR市場規模は、テレビやパソコンの市場規模にまで成長すると言われている。
しかし、個人的には日本では2020年にVR産業は一気に普及するとみている。
その根拠は下記の3つだ。
- 『2020年東京オリンピック』の開催
- 第5世代移動通信システム『5G』の登場
- 『VRヘッドマウントディスプレイ』の低価格化
スマホの代表ともいえる「AppleのiPhone」が登場したのが2007年。
わずか10年足らずで、スマホの保有率は全世帯の64%以上にまでなったのは周知の事実だ。
スマホが爆発的に普及した歴史に学べば、アプリ(コンテンツ)、通信回線の高速化(3G,4G,LTE,WiMAX,Wi-Fi)、スマホ本体の無料化(安価なデバイス)※実は割賦払いだけどね。
つまり、VRが爆発的に普及するための必要条件が2020年までにすべて出そろうのである。
東京オリンピックがモバイルVRの節目
VRの登場で東京五輪をリアルタイムに、まるでその場にいるように楽しむことができるようになるのだ。
しかも、わざわざテレビやPCのモニター前に行かなくとも、スマホとスマホ用VRゴーグルがあれば、外出先でもリアルタイムにオリンピックを体験することが可能だ。
もちろん、ゴルファーにとって関心のあるコンテンツは、東京オリンピックのゴルフ競技に限らず、マスターズ・トーナメントをはじめとするゴルフ四大メジャー大会、また、お気に入りの女子プロゴルファーが出場するLPGAのトーナメントと、さまざまなニーズがあるはずだ。
そう、フェイスブックはこの予測に基づき、VR事業にリソースを注入しているはずである。
繰り返しになるが、フェイスブックの最高責任者、マーク・ザッカーバーグ氏はVRの登場について「大きなコンピュータのプラットフォームは10年ごとに現れる。次に向けて動き始めるタイミングだと私は考えている」と断言する所以である。
『仮想現実』で広がるゴルフの楽しみ方
ここではVRが作り出す『仮想現実』で広がるゴルフの楽しみ方を考えてみたい。
端的にいうと「ゴルファーにとってVRでこんなコンテンツがあればワクワクするなぁ」というサービスだ。
退屈知らず!パターが上達するVRパッティングゲーム
ゴルフの腕前に関係なく、スコアに占めるパット数の割合は4割程度といわれている。
にもかかわらず、僕を含めパターの練習をないがしろにしているゴルファーは少なくないはずだ。
そこで考えたのが「世界の有名コースのグリーンを、自分のパターで体験できるバーチャルパッティングゲーム」だ。
ハッキリ言って練習用パターマットは3分で飽きる。
ゲーム性もなくまったく面白くない。
しかし、憧れの名門コースのグリーンで練習できるとしたらどうだろうか?
セッティングで超高速グリーンモード、普段行っている芝の状態モードに変更することもできる。
また、オンラインで実際のゴルファーと競い合うことで、楽しみながら正しいストロークと、傾斜や芝を読むスキルがアップすることは間違いない。
仮想通貨を賭けたパター勝負は白熱するはずだ。
そう、これからの時代は、パットイズ「仮想」マネーなのだ。
あと、プロによるパターレッスンや、新しいパターのインプレッションがあってもいい。
個人的にはミニスカのセクシーキャディさんのレッスンを受けてみたい。日がな一日。ゴルフ以外のプレーについても。(笑)
『VR』+『ゴルフシュミレーター』で楽しく一気にゴルフ上達
自分のクラブで実際にボールを打つ事が出来る『ゴルフシュミレーター』を経験したことのあるゴルファーも多いはず。
限られたスペースでのゴルフ上達には非常に有効なサービスかも知れない。
しかし、平面に映し出されたゴルフコースは『臨場感』がなくまったく興奮しない。
そこでVRの登場だ。
ゴルフシュミレーターと、ゴルファーの五感や、平衡感覚などさまざまな感覚に働きかけるVR技術が融合したサービスはどうだろう。
スペースの有効活用が可能、日焼けも気にしない、天候に左右されない、何よりもゴルフというスポーツが身近になることは間違いない。
そもそも欧米では、「VRとは現実世界の延長線上である」という発想で、VRの開発が行われているのである。
ゴルフ人口が急速に減少するなか、このサービスは日本のゴルフ業界のカンフル剤になりえるかもしれない。
ゴルファーは10年間で延べ8,300人減少率は12%している驚愕のデータはこちらの記事で確認。
https://zubagolf.com/column/golf-course-aerial
まとめ
いかがだっただろうか。
今回は、VR(バーチャルリアリティ)を取り巻く環境の現在と未来、そしてVR産業がもたらすゴルフ関連のサービスについてご紹介してきた。
何度も述べてきたように、今後10年間でVRに関する市場は一気に拡大する。
当記事を執筆するにあたり、VRについてのさまざまな電子書籍やネットの情報を調べてみた。
そこで感じた事を一つだけ紹介して、当記事のまとめとしたい。
VRは、僕みたく”地方の片田舎に住むゴルファー”には特に恩恵が大きいサービスなのだ。
少なくとも僕にとって、インターネット、スマホ、ドローンの登場に次ぐ「ワクワク感」が止まらない新技術であることは間違いない。
最後に
最後に、著書「VRビジネスの衝撃」のVRの最終目標について書かれた文章を紹介します。
VRの最終目標は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚など人間の五感や、平衡感覚などさまざまな感覚に働きかけて、「現実世界と実質的には同じ空間」を作り出すことにあります。
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