正しいアドレスを知り一気にゴルフ上達!
正しいアドレスを覚えなければ、いくら練習しても、一生狙った場所にボールを打つことはできない。
ゴルフとは、ボールを遠くに飛ばす競技ではなく、狙った場所にボールを運ぶスポーツだ。
つまり、ゴルフの上達において、自分に合った正しいアドレスを手に入れる事こそ、何よりも優先しなければならない。
無論、最新のスイング理論を知ること、また、道具選びより先にである。
今回は、初心者ゴルファーの9割が間違っているアドレスについてご紹介していく。
正しいアドレスを知ることで、確実に念願の100切りが達成できるはずだ。
また、ベテランゴルファーのスランプの原因の多くがアドレスにあるといわれている。
当記事が、スイングの大切な基礎としてのアドレスを見直すきっかけになれば幸いである。
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ショットの結果は打つ前に決まっている
ゴルフのショットを分解すると、第1スイング「アドレスが完了するまで」、第2スイング「テークバックからフィニッシュまで」となる。
第2スイングの「テークバックからフィニッシュまで」の時間はたったの2秒。(タイガー・ウッズは1.79秒)
アマチュアゴルファーが、わずか2秒のスイングでいきなり何かを矯正することは不可能だ。
つまり、第1のスイングである「アドレスに入るまで」の出来栄えこそが、第2のスイングを作り、その結果であるショットを生み出すのだ。
間違ったアドレスのままではゴルフは上達しない
それではここで、間違ったアドレスのままでは、ゴルフが上達しない理由を3つご紹介しよう。
- 間違ったアドレスではショットの前にミスをしている
- 狙った方向に向けていない
- 球が当たるところに構えられていない
繰り返しになるが、アマチュアゴルファーのミスショットの原因は、クラブを振り上げる前にあるのだ。
「自然に立つ」ことの重要性
あらゆるアマチュアタイトルを手中にし、“プロより強いアマチュア”と言われた中部銀次郎も、著書の中で、アドレスの重要性についてこう述べている。
ゴルフはアドレスに始まってアドレスに終わる-というのが、長いゴルフ人生の中で私が得た結論である。ゴルフの上達を望むなら、”自然に立つ”ことを学ぶしかないのである。
引用:もっと深く、もっと楽しく。―アマチュアのためのゴルフ聖書(バイブル) (集英社文庫)
良いアドレスを一言で表現すれば「自然に立つ」ということ。
つまり、ボールに対していかに無理なく構えられるか。が重要なのだ。
また、言い方を変えれば、最もいいアドレスとは、いつもいいボールを打てるアドレスのこと。
つまり、思い描いた理想の弾道が打てさえすればどんなアドレスであってもかまわないのだ。
長年の経験の中で銀次郎が導き出した答えは、理想の弾道を打つためには、「自然に立つ」ことが、最も効率が良いということなのだ。
プロのアドレスは参考にするな
ゴルフ雑誌やゴルフのテレビ番組で、プロゴルファーのアドレスやボールの位置を解説している場合がある。
僕も経験があるのだが、憧れのプロのアドレスやスイングを参考にしてしまいがちだ。
しかし、それは大きな間違いである。
なぜならば、一流トーナメントで活躍するプロゴルファーは、何十万球ものボールを打ち、ハードな筋トレを重ね、毎週5日もプレーしているのだ。
彼ら、彼女らはどんなスタンスやスイングをしたところでボールはしっかりつかまえられる。
アマチュアゴルファー、特に初心者にとって、プロのゴルフスイングは参考にならないといっていい。
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正しいアドレスがとれない3つの理由
たかがアドレス、されどアドレス。
ゴルフスイングにおいてアドレスがいかに重要かがご理解いただけたはずだ。
それではなぜアマチュアゴルファーの多くは、正しいアドレスがとれないのか?
その理由を以下に3つご紹介する。
- 狙った方向に対し体が平行になるため右側の視野が極端に広く見える
- 真っすぐアドレスしたつもりでも右側を向いたアドレスになる
- 「飛ばしたい」という意識から体が力む
多くのアマチュアゴルファーの素振りは惚れ惚れするほど滑らかなのに、いざボールを目の前にすると不自然なアドレスになってしまう。
つまり、「真っすぐ飛ばしたい」、「チョロって笑われたくない」という欲こそが、正しいアドレスを阻害する最も大きな要因なのだ。
【保存版】正しいアドレスをつくるための5ヶ条
それではお待たせした。
ゴルフの基本、正しいアドレス(立ち方)を身に付けるための5ヶ条をシェアしよう。
遠回りせず上達したい方は必読の内容だし、明日からの練習にぜひとも取り入れて欲しい。
- 9割のゴルファーのスタンスは右を向いている
- 正しいグリップの位置を知る
- 「下目遣い」でボールを見る
- 構えたら3秒以内に打つ
- 正しいボールの位置を知る
それでは一つひとつ見ていこう。
1.そのスタンスは右を向いている
驚くなかれ、なんとアマチュアゴルファーの9割が、ボールと目標を結んだターゲットラインに対して、スタンスが右に向いているのだ。
自分は目標に対して真っすぐ向いているつもりでも、実は大きく右に向いてしまっていることがミスショットの大きな原因になる。
ではなぜ右を向きやすいのか?
その理由とは、そもそも狙う方向に対し体が並行にセットしており、首だけ真横に向けているので右側の視野が極端に広く感じることが原因だ。
その結果、いわゆるアウト・サイド・インの軌道になり、ひっかけか大スライスになるというわけだ。
つまり、人間の体の構造上「自然に構えると右に向きやすい」ことを理解し、狙いに対し体を開いて構えることが必要なのである。
2.正しいグリップの位置を知る
どんなに素晴らしいスイングの持ち主であっても、スタンス時の手の位置が間違っていれば、上手くボールに当たることはない。
それでは、下記に正しいグリップの位置を見つける方法を紹介しよう。
- 足を肩の幅に開く
- 軽く前傾する
- 両腕をリラックスした状態でダラリと真下に下す
- そのまま両手を合わせた場所が正しいグリップの位置
目をつむっても上手くボールが打てるようになれば、あなたは正しいボールの位置を手に入れたことになる。
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3.「下目遣い」でボールを見る
多くのゴルファーは、ボールに当てることを意識するあまり、ボールを見過ぎる傾向にある。
ボールを見過ぎると、頭が前傾し過ぎ、スムーズな軸回転ができなくなるのだ。
「頭の前傾程度でスイングに影響わけがない」と思わるかもしれない。
驚くなかれ、人間の頭はボウリングの球とほぼ同じ、5Kg~7kgもの重量があるのだ。
正しいボールの見方とは「下目遣い」で鼻先で見ること。
イメージが湧かない方の為に別の言い方をすれば、後頭部の髪の毛を引っ張られ、アゴが少し上を向くイメージでボールを見るのだ。
たったこれだけで、トップで左肩が深く回り、打ち急ぎが矯正され、クラブヘッドがよく走るようになり、格段に飛距離と方向性が改善されるはずだ。
僕自身、意識的に「下目遣い」でボールを見るようにしてから、ドライバーの飛距離が15ヤード以上伸びた。
ぜひともチェックしていただきたいものである。
4.構えたら3秒以内に打つ
あなたはこんなゴルファーに遭遇したことはないだろうか?
- ティーショットで打つ前に素振りを2回
- 「うーん、何か違うぞ」と素振りをもう1回
- アドレスしたのに再度ボールの後ろから方向確認
- やっと構えるもイタコの憑依のようなワッグルが止まらない
- やっとボールにセットするも「死んだのか?」と思うほどピクリとも動かない
- カチコチの筋肉から放たれたボールは右へのOB
- このホールプレ4なし、上記を5回繰り返す
- 俺氏帰宅
一部、誇張した表現があるが、打つまでに時間をかけ過ぎるプレイヤーは周りに迷惑だし、結果も良くはならない。
倉本昌弘プロは、構えたら3秒以内に打つことをルールとしていた。
その理由とは、3秒以上経つと関節や筋肉が硬直するし、悪いイメージが湧いてくるからだ。
打つ目標を決めてアドレスした後は、3秒以内に自分を信じて気持ちよく振り抜くだけだ。
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5.正しいボールの位置を知る
騙されたと思って、ボールの位置を5センチ右足側にセットしてみて欲しい。
たったこれだけで、ダウンブローに打てるようになり、驚くほど球のつかまりがよくなるはずだ。
そう、多くのアマチュアはボールを左へセットし過ぎているのだ。
既出の中部銀次郎もこう述べている。
ボールの位置の間違いは、ほとんど例外なく左へ寄りすぎている。そのため、アドレスですでに右肩が前へ出ていきやすい。その分、バックスイングで左肩が十分に回りにくいし、ダウンスイングに入ると、ボールにクラブフェースを合わせるために体全体が左へ流れる結果になる。頭が動き、軸がぶれていては、いいショットは望めないのも、当然であろう。
引用:もっと深く、もっと楽しく。―アマチュアのためのゴルフ聖書(バイブル) (集英社文庫)
正しいボールの位置を知った貴君は、今日からMr.ダウンブローだ。
ハロー、ダウンブロー。おめでとう、Mr.ダウンブロー。
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一生使える!実際のラウンドで真っすぐ構える方法
画像:藤井誠プロのイラスト
練習場のマットにはラインが弾いてあり、ターゲットに対して真っすぐ構える事が容易だ。
しかし、実際のラウンドでのティーグラウンドでは周りの景色や、微妙な傾斜の影響で、真っすぐ構えたつもりでも、とんでもない方向に向いているゴルファーが少なくない。
事実、わざと右や左に向きやすいよう設計されているコースもあるくらいだ。
そこでおすすめなのが、我らがアマチュアゴルファーのアイドル、ゴルフ界のアーティスティックティーチングプロ藤井誠プロによる、素晴らしい動画をご紹介する。
チャンネル登録必至の素晴らしい動画を今すぐご覧いただきたい!(マジで)
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藤井誠ゴルフレッスン
- ボールとターゲットを結ぶ線をイメージする
- ボールを中心に『田』の字をイメージ
- 最初に左上(飛球線方向)の枠に左足を入れない
- 右足とフェース面で打ち出し方向を決める
- 正しく立てていれば気持ちよくスイングできる
動画公開後、わずか10日で1万回に迫る再生数がその効果のほどを物語っている。
とにかく見なければ一生損をするかもしれない神動画である。
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まとめ
正しいスイングのカギはアドレスにある。
今回ご紹介した、正しいアドレスを手に入れるための5ヶ条を徹底することで、正しく自然に構えることができるようになる。
立ち方、ボールの位置、グリップの場所を改善することで、あなたのスイングが大幅に改良されることをお約束しよう。
そう、ショットの良し悪しはクラブを振る前に決まっているのだから…。
最後に
当記事は、様々なゴルフレッスンやゴルフ本に書かれた内容を、僕自身が実際に試し、成果のあった内容をまとめたものです。
僕のようなアマチュアゴルファーにとって、当記事が1つでも2つでも参考になることがあり、少しでもゴルフ上達につながれば、これ以上の幸せはありません。
この20年で市場規模が半減し、崩壊寸前と言われている日本のゴルフ業界ですが、本質的なゴルフの愉しさは変わっていないはずです。
素晴らしいゴルフを長く続けるためには、少しづつでも上達した方がいいに決まってます。
日本一”フフッ”と”上達”に出逢えるゴルフメディアを目指して参りますので、今後とも変わらぬお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。
藤井プロ、いつも素晴らしく”フフッ”ってなる動画の共有ありがとうございます。
引き続き期待しております。
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※参考文献
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