絶不調時に思い出すべきゴルフスイングの基本
俺は激しく落ち込んでいた。
昨日の練習で開眼したはずだったアイアンショットは跡形もなく消え失せた。
今、ここにあるのは、ど引っ掛けと、それを嫌ったシャンクまがいのミスショットの嵐…。
俺は怒りに震えていた。
前回のラウンドで、確実につかんだはずのドライバーショットは何だったのか。
今、ここにあるのは、振れば振るほどヘナヘナと右へスライスするこすり玉ばかり…。
ゴルフにおいてつい最近まで、いや、昨日まで出来ていたことが急にできなるなるのはなぜなのか!?
元来、己の頭の悪さは百も承知だが、年を取るにつれ、体もバカになっていくのだろうか。
それとも、ゴルフクラブが一日でサビてしまったのか?
いや、物理的に考えればそんなはずはない。
なるほど、分かったぞ。
一気に上達する俺に嫉妬したアイツが新手の呪いをかけたのだ。きっとそうだ。
仕方ない、呪いが解けるまでゴルフはしばらくお休みとしよう(南無三)。
さらばスランプ!悩めるゴルファーは今すぐ確認
いかがだろうか?
ゴルフ歴に関わらず、上記のような体験をしたゴルファーは少なくないはずだ。
今回は、一生モノのゴルフスイングを手に入れるための基本の5ヶ条をご紹介する。
ゴルフが絶不調に陥った際や、スランプ脱出に確実に効果があることを保証しよう。
悩めるゴルファーよ、今すぐスウィングの5ヵ条を確認してほしい。
参考文献:ゴルフに深く悩んだあなたが最後に読むスウィングの5ヵ条 完全版 (文春文庫)
自己流の対処療法では一生上達しない理由
結論から書くが自己流の対症療法はゴルフには効かない。
効かないどころか、症状を悪化させてしまう場合もある。
その理由は単純で、「根本的にダメな理由」を理解していなければ、「適切な対処」ができないからである。
これこそが、自己流の対処療法では一生上達しない理由である。
これは、ゴルフに限らず、病気にも人間関係にも言える事だろう。
しかしながら、残念なことにほとんどのゴルフレッスンとアドバイスは、対症療法的なものになっているのが現実だ。
重要なことは、結果への応急的な対処ではなく、その原因をふまえ、そして自分自身で考え、修正することなのだ。
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ゴルフスイング5つの基本
それでは本題に入ろう。
以下が、ゴルフスイング5つの基本である。
今は絶好調中畑清でも、いつか必ずやってくるDr.スランプに備えて、当記事をブックマーク等しておくこをお勧めする。
- 下半身でゴルフができているか
- 捻り(ひねり)が飛ばしのエネルギー
- 遠心力でクラブに仕事をさせる
- フェイス面を管理する
- 4つを連動させたスイングを作り上げる
上記の単語だけを抜き出すと「下半身」「捻り」「遠心力」「フェイス面」「連動」となる。
ぜひともこの5つの単語を記憶しておこう。
それでは以下より一つひとつ解説していく。
第1項 正しく立つ|下半身を使ってゴルフができているか?
ゴルフスイングにおいて、プロや上級者ほど「立つ」ことを重視し、アベレージゴルファーほど何も考えず適当に立っている。
断言するが、正しく立ち、下半身を使ってスイングしない限り一生上達は見込めない。
ゴルフスイングにおいて最も大切なことは、土台をしっかり固定すること。
つまり「正しく立つ」ことこそ基本中の基本なのだ。
土台をしっかりと固定することにより、初めてボールにエネルギーが伝わり、方向性も確実に定まる。
つまり、あれこれ考える前に「飛ばしたいなら、しっかりと立ちなさい」である。
正しい立ち方
正しく立つためには以下のイメージを参考にしてほしい。
- 足裏から杭がざっくり地面に突き刺さる
- 芝面にピタッと吸着するカエルの足
上記のイメージで足裏に意識が集中できれば、地面をがっちりつかまえられ、下半身が微動だにせずしっかりと立てる。
驚くほどスイングが安定するはずだ。
また、コースのライの傾斜に関わらず、地面に対して(傾斜に対しては傾斜なりに)「しっかりと立つ」ことも覚えておきたい。
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第2項 捻り(ひねり)が飛ばしのエネルギー
ボールを遠くに飛ばすためのエネルギーは、身体の捻り上げによって作り出される。
通常、アマチュアゴルファーが、この「捻り」の感覚をつかむためには、少々時間が必要なのだがご安心頂きたい。
以下のキーワードを順番に確認しながら正しい捻りを、頭と体で覚えてほしい。
- ゆっくりと肩の回転でクラブを捻りあげる
- 左腕は伸ばした状態をキープ
- 左肩を顎の下に触れるまで捻ればトップの完成
- 腰の回転でクラブを「引き下ろす」
- スイングの最初から最後まで「緩やかな円運動」を意識する
左腕をしっかりと伸ばし、ゆっくりと、肩の回転でクラブを操作できるようになることで、ダウンブローで強い球が打てるようになることをお約束する。
重要なことなので繰り返すが、捻り(ひねり)こそ飛ばしのエネルギー源なのだ。
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スイングをダメにする「ボールの見方」
ほとんどのアマチュアゴルファーが無意識にしてしまっている、スイングをダメにする「ボールの見方」をご存じだろうか?
それこそが以下の3つだ。
- スイング開始と同時にボールから目を離している
- 「利き目」でボールを見ていない
- インパクトでボールを見ていない(ボールの飛ぶ方向を見ている)
ダメなボールの見方を一言でまとめると「スイング中にボールを見ていない」となる。
ではなぜ、「スイング中にボールを見ていない」とダメなのか。
それは、首と方が一緒に動いてしまい、十分な捻転が出来ないからなのだ。
対応策は、スイング中は「利き目」を強く意識してボールを凝視すること。
正しいボールの見方が身につけば、完璧な捻転が完成し、何よりもインパクトの正確性が上がるはずだ。
第3項 遠心力でクラブに仕事をさせる
ヘッドスピードを効率よく上げるためには、遠心力を活用することがカギになる。
遠心力でクラブに仕事をさせるためのスイングとは以下の通りだ。
ヘッドの重みを利用しながら、腰の回転に従って、グリップした手を腰の近くを通してやる。
要するに、円の中心を支点とし最短で360度回転するようなイメージだ。
これこそが、遠心力を利用した合理的なスイングである。
あと、「インパクトでは頭を残し、フォローでは左へ振る」この感覚を覚えることが肝心だ。
ゴルフスイングの基本の3つ目は「遠心力の利用」である。
どれだけ体を鍛え上げたとしても、地球上の絶対的法則である遠心力を味方につけない限り、正しいスイングが身につかないどころか、体を壊してしまう可能性もあるのだ。
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遠心力を感じるには新体操のリボンのイメージが大切
遠心力を利用したスイングづくりには、新体操のリボンのイメージを取り入れてみよう。
腰の回転で引き下ろされるクラブは新体操のリボンの演技のように、身体の回転に従って安定した軌道を描く。
これがスムーズな「道」だ。その道を見つけられれば自然とグリップも柔らかさを増し、よりヘッドスピードも上がる。
引用:ゴルフに深く悩んだあなたが最後に読むスウィングの5ヵ条 完全版 (文春文庫)
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第4項 フェイス面を管理する
「フェイス面を管理する?テメーの管理もできないくせに何言ってやがる?」
ブチ切れワイフに叱られそうだが、話をゴルフに戻そう。
フェイス面を管理するとは、フェイス面を閉じたり開いたりすることなく、正しいスイングプレーンに乗せることである。
特に、ドライバーやフェアウェイウッドなど長いクラブほど、フェース面を変えずにスイングすることが大切だ。
フェイス面を変えないためには、セットアップした手首の角度を維持したまま、左肩の捻転だけでクラブを挙げればよいだけだ。
今すぐシャドースイングで試してほしい。どうだろう、とても簡単だ。
つまり、指や手などの器用な小さい筋肉を極力固定したまま、大きな筋肉を使用してゆっくりとスイングすることを心がけることが最大のポイントだ。
ここで意識したいことは、「インパクトに意識しすぎることなく、ボールはスウィングプレーンでつかまえる」ということだ。
第5項 4つを連動することで完成する「スイングの基本」
これまで述べてきた4つの内容は「連動」 という言葉でリンクしゴルフスイングの基本が完成される。
まとめると以下のようになる。
- 安定した下半身をつくるためどっしりと「立つ」
- 肩を静かに回転させた「捻転」
- トップからの切り返しは腰の回転により始動
- 腰の回転によりクラブが引っ張り降ろされヘッドに遠心力が起きる
- フォローでは左に引っ張りフィニッシュへ
こうしてすべての動きが「連動」されたスイングが完成されるというわけだ。
つまり、ゴルフスイングの基本とは、断片的にフォームを真似るのではなく、スイング全体の始まりから終わりまでの一連の流れを覚えることが大切なのだ。
そのためには、上記にあげた5つのキーワードを一つひとつ理論的に理解する必要がある。
動画で学ぶゴルフスイングの基本
ここまでは、ゴルフスイングの基本を「文字」でご紹介してきた。
稚拙な文章ゆえ、伝わりにくかった部分もあろうかと思う。
そんな時に大活躍するのが「動画」である。
当サイト「ズバババ!GOLF|ズバゴル」が一貫しておすすめしているゴルフレッスン動画を以下にご紹介しよう。
ご覧いただければ一発でお分かりいただけるのだが、このレッスン動画をおすすめする理由は以下の3つだ。
- シンプルで分かりやすいレッスン内容が秀逸
- 100本近くのレッスン動画が無料で視聴可能
- 藤井プロが最高で見ているだけで楽しい
藤井誠ゴルフレッスン|基本の『き』シリーズ
ゴルフ本で学ぶゴルフスイングの基本
上述した通り、当記事は、「ゴルフに深く悩んだあなたが最後に読むスウィングの5ヵ条 完全版 (文春文庫)」を参考にし、著者の実体験を元に執筆したものだ。
著者のようにゴルフ本から論理的にゴルフ上達に向き合いたい方は、当サイトの以下の記事を参考にしてほしい。
↓必ずやあなたにピッタリの開眼ゴルフ本に出会えるはずだ。
まとめ
いかがだっただろうか。
今回は、「対処療法では一生上達しない!一生モノのゴルフスイング基本5ヶ条」と題し、個人的に一生覚えておきたいゴルフスイングの基本についてご紹介してきた。
ゴルフスイング基本5ヶ条を再掲しておく。
- 正しく立つ
- ゆっくり肩で捻る
- 腰の回転で引っ張る
- 常にフェイス面を軌道に乗せる
- 上記4つを連動させる
著書を参考にし、実際に練習場で試してみた結果、圧倒的に効果が表れた箇所を厳選して5つ紹介しておく。
詳細は、本書で確認してほしい。(以下、著書より引用)
一般のゴルファーは「ボールの下にヘッドを入れる」と考えている。だからダフる。「ボールの先にヘッドを入れる」と考えて良い。これでダフリもトップも同時になくなる
スライスの原因の主たるものはテイクバックで軌道が少しアウトに逃げることだ。それを修正したいと考えて左の肩を回そうとしていた。そんなことせずに右の肩を後方へと回せば、左の肩もつられて回る。言いたくはないけど、それがわかるのにこれまた 10 年も要した。
なぜ力むと飛ばないのか?について考える。答えは簡単。スウィングプレーンがズレるからだ
ゴルフメディアでは「振り遅れている……」という表現が何の解説もなしに記され、語られている。正しくは振り遅れではなく、「下半身が回転力を失い、クラブが走るべき軌道から外れ、フェイスが開いてしまった」ということだ。
左腕をしっかりと伸ばし、肩の回転でクラブを操作できるようになると、ゴルフが別次元に入る。
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最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
当記事は、本文でもご紹介した通り、自分自身がスランプに陥った際に確認するために書いた記事です。
どちらかというと、ゴルフ初心者より、ある程度経験のあるゴルファーに適した内容になったかもしれません。
いずれにしても、当記事が、スランプに悩むゴルファーのお役に立てればこれ以上の幸せはありません。
最後になりますが、いつもハッピーなゴルフ動画をアップロードしてくれる藤井誠プロには勇気づけられています。
記念すべき100回目の動画にはとても期待しています。(何かが起こるはず!?)
また、名著「ゴルフに深く悩んだあなたが最後に読むスウィングの5ヵ条」の著者である永田玄氏にも感謝しています。
しかも、994円の本が無料で読めるKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)だなんて太っ腹すぎます!
貴殿のゴルフに対する情熱は、あらゆるデバイスを乗り継ぎ、僕のようなゴルファーに伝播していくことでしょう。
Amazonでのカスタマレビュー数は当ジャンルでトップクラスの75、5つ星のうち4.3というのも納得です。
ゴルフ本にしては異例の510ページのボリュームも一気に読んでしまいました。
スイングの基本が論理的に理解でき、「ゴルフに深く悩んだあなたが最後に読む」一冊であることに間違いありません。
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