ドライバーの重心距離を徹底解説!鉛の正しい貼り方も伝授
ドライバーにおける重心は3つある。
「深度」「高低差」そして今回特集する「距離」だ。
知っている様で知らない重心距離を徹底解説するぞ。
そして、この重心距離に紐付くもう一つの話題が「鉛」だ。
この鉛が与える影響、正しい貼り方も解説する!
クラブヘッドの3つの重心
ドライバーに関する重心は以下の3つがある。
- 深度
- 高低差
- 距離
今回はドライバーの重心距離について解説するが、重心距離は意外と身近なものだ。
それはよく目にする「鉛」だ。
鉛を貼る事で重心距離が変わり、球の捕まりをよくしたり、逃がしたりする事が出来る。
【深度】と【高低差】に関しては以下の関連記事を是非読んで頂きたい。
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重心距離とは一体どこを指すのか
それは以下の通りだ。
フェース上の重心点からシャフトの中心線との距離
フェース上の重心点は「必ずしもフェースの中心」ではない。
ただ、極めて真ん中に近い位置にある事が多いので、フェース上の重心点は「真ん中」とイメージして頂きたい。
- シャフトがヘッドに挿さった先端からフェース上の重心点までの距離が長ければ「重心距離が長い」
- シャフトがヘッドに挿さった先端からフェース上の重心点までの距離が短ければ「重心距離が短い」
近年の大型ヘッドは「重心距離が長い」
近年の大型ヘッドはヘッドが横に長くなっており、重心距離が長くなっている。
先ほども説明したが、シャフトの中心線からフェース上の重心点までの距離が重心距離であるので、単純にフェースが横に長くなれば、それだけ重心距離は長くなる。
以下に簡単ではあるがまとめる。
- フェースが横に長い=重心距離が長い
- フェースが横に短い=重心距離が短い
近年はフェース長の長い大型ヘッドが多い。つまり重心距離が長いヘッドが増えていると言える。
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重心距離はヘッドの開閉に影響する
ここまで読んだ方の中には、重心距離は何に影響するのか疑問に思う方もいるだろう。
ズバババというが、「重心距離はヘッドの開閉に影響する」
簡単に言えば、以下の通りだ。
- 重心距離が長い=ヘッドが開きやすい(捕まりにくい)
- 重心距離が短い=ヘッドが閉じやすい(捕まりやすい)
ご自身のドライバーのヘッドに近いシャフト部分を、竹とんぼの要領で回して頂きたい。
くるくると簡単に回れば「重心距離が短い」ドライバーとなる。
対して、回し難ければ「重心距離が長い」ドライバーとなる。
文章だけではイメージが付かない方は、動画を是非ご覧いただきたい。
明らかに重心距離の違いで回りやすさが異なるぞ。
重心距離の長い短いで変わる操作性
重心距離の長い短いは、操作性という点でも影響が出る。
以下に簡単ではあるが、まとめる。
・重心距離が短い=操作性が高い
重心距離が短いとフェースの開閉がしやすい為、操作性が高い。
・重心距離が長い=オートマチックに打てる
重心距離が長いとフェースの開閉がしにくい為、オートマチックに打てる。
この操作性がもたらす変化について、さらに説明をする。
重心距離で変わる再現性の違い
フェースの開閉。つまりローテーションの事だ。
操作性が高い「重心距離の短い」ドライバーは逆に言えば「再現性は下がる」とも言える。
毎回インパクトの位置で、フェースの位置が変わりやすい為、球が右にも左にも曲がりやすい。
対して、「重心距離の長い」ドライバーは「再現性が高い」と言える。
フェースの開閉がし難い分、インパクトの位置の再現性が高く、毎回同じ様な球筋が出やすという事だ。
小ぶりのヘッドが難しいと言われるのは、重心距離が短い分、ちょっとした動きがヘッドに影響を与えるためだ。
大型ヘッドでも捕まえられるのは何故か
ここまで読んだ方の中には、「大型ヘッドでも捕まえやすいヘットが出ているじゃないか。」と疑問に持つ方もいるだろう。
確かに捕まりの良い大型ヘッドが多い。しかし、大型ヘッドは重心距離が長いので、本来であれば捕まりにくい。
一体どういう事か。これはフェースアングルに秘密がある。
簡単に言えば、「大型フェースは開閉し難いので、フックフェースにしている」のだ。
大型ヘッドは開閉がし難い分、オートマチックに打てる。
捕まえにくい分を、フックフェース設計にしたり、ヘッドの重量配分によって捕まえやすいヘッドに設計している。
つまり、重心距離以外の部分でも球の捕まえやすさを実現する事が可能なのだ。
こうした背景もあり、近年では重心距離の重要性は少し薄まってきている。
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鉛を貼る場所で重心距離は変わる
クラブに鉛を貼るゴルファーも多いが、鉛を貼る行為は一体何を意味しているのか。
それは「鉛を貼る位置で重心距離が変わる」という事だ。
鉛を貼る位置で、どの様な変化があるか説明する。
今回は1,6gの鉛を貼るとする。
・ヒール側に鉛を貼る=球を捕まえやすい。
先にもクラブを竹とんぼの様に回してみたが、大型ヘッドでも鉛を貼る事で、貼らない時よりも回りやすくなる。
・トー側に鉛を貼る=引っ掛け防止
鉛を貼らない時よりも、フェースの開閉をさらにし難くする分、引っ掛けを防止する効果がある。
鉛を貼る量は5gまで
鉛を貼ることで、捕まえやすい・引っ掛け防止になる。
もちろんそういった効果が期待出来るのだが、かといって貼りすぎるのも問題である。
鉛を貼りすぎる事で、ヘッドが重くなりヘッドスピードが落ちて飛距離がダウンする恐れがある。
ヒール側に鉛を貼り過ぎると、ヘッドが重くなりヘッドが遅れて入るので、結果としてフェースが開いて球は右へ。
トー側は、ヒール側に比べて重さを感じやすいので、ヘッドスピードが落ちてしまう可能性がある。
では、鉛は何gまで貼るべきか。
クラブフィッターたけちゃんは、2gまでを推奨している。
もしそれ以上貼りたい方は5gまでにしておきたい。僅か5gであっても、バランスは2ポイントも変わってしまう。
たかが5gであるが、シーソーの原理で手元から離れた部分が重くなると、それだけバランスが変わってしまうのだ。
【動画】ドライバーの重心距離による弾道の変化とは?
ドライバーの重心距離によって弾道はどう変わるのか分かりやすく動画で解説。
最新ドライバーの重心距離の設計を詳しく解説します。
まとめ
いかがだっただろうか。
今回はドライバーの重心距離と鉛について徹底的に解説した。
以下に今回の重心距離について簡単にまとめる。
「重心距離はヘッドの開閉に影響する」
- 重心距離が長い=ヘッドが開きやすい(捕まりにくい)
- 重心距離が短い=ヘッドが閉じやすい(捕まりやすい)
「重心距離がもたらす操作性」
- 重心距離が短い=操作性が高い
- 重心距離が長い=オートマチックに打てる
近年の大型化したドライバーヘッドは重心距離が長いので、理屈で言えば捕まえ難い。
そこで、フェースアングルをフックフェースにしたり、重量配分を行う事で捕まえの良さを実現している。
そして、鉛は重心距離を変える働きをする。
- ヒール側に鉛を貼る=球を捕まえやすい
- トー側に鉛を貼る=引っ掛け防止
鉛はあくまでも調整である事を忘れてはならない。貼る量は2gまで。貼ったとしても5gまでにしよう。
是非繰り返し読んで頂き、重心距離について理解を深めて頂ければ幸いだ。
当記事のライター辻和也氏
【つじの演奏シリーズ16】
ラブ・ストーリーは突然に/小田和正文句なしの名曲!何かこう、ドラムの技術って色々あるんだよなー。っと思う名曲。 pic.twitter.com/tCWOcsi5lf
— つじ@ズバババ!Drums (@KT_tanuki) May 24, 2020
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