SIM MAX・SIM(シム)徹底検証とMシリーズ比較
▼最新『SIM2 MAX』記事はコチラ
多くのプロゴルファーが使用し、あの松山英樹選手も使用している事で話題のSIM MAXとSIM。
毎年新作ドライバーを発表するテーラーメイドだが、今作は今までのMシリーズからSIMシリーズへと大きな変化をした。
Mシリーズで使われていたテクノロジーを継承しつつ、空気抵抗を減らす「SHAPE IN MOTION=SIM」として生まれ変わった。
今回はSIM MAXとM4を打ち比べ、テーラーメイド渾身のヘッド性能に迫る!
Mシリーズユーザーはもちろん、今までテーラーメイドを使ってこなかった方も必見だ!
TENSEI BLUE TM50/TENSEI SILVER TM50振動数
モデル | ブルー50R | シルバー50R | ブルー50S | シルバー 50S |
---|---|---|---|---|
振動数 | 213CPM | 220CPM | 230CPM | 240CPR |
重量 | 50g | 52g | 54g | 56g |
上記はSIM MAX標準シャフトであるTENSEI BLUE TM50 Rの振動数を元に他のシャフトの振動数を試算した結果だ。
TENSEIと聞くと非常にハードなイメージがあるが、概算値となってしまうがフレックスSでもそこまでハードな印象はない。
ちなみにTENSEI CK Pro Orange 50Sの振動数は261CPMである。
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SIM MAX・SIMのヘッド重量
比較対象としてM4のヘッド重量も計測した。
- SIM MAX(スリーブ付き)重量:199g
- M4(スリーブ付き)重量:199.6g
- SIM(スリーブ付き)重量:202g
今回は計測していないが、M3・M5もSIMとヘッド重量は同じだ。
また、M6もSIM MAXと同じヘッド重量だ。
ヘッド重量は過去のMシリーズとほぼ同じ重量である事が分かった。
SIM最大の特徴「イナーシャジェネレーター」
今回のSIM MAX・SIMの特徴といえば、「イナーシャジェネレーター」だ。
ソール後方のウェイトである「イナーシャジェネレーター」をトゥ側に傾ける事で、スイング中の空気抵抗を低減。空力効率を高めた技術だ。
空気抵抗を低減することでヘッドスピードアップを実現し、ボール初速も向上したとテーラーメイドは自信を持って発表をしている。
Mシリーズより更に低重心・低スピン
SIM MAX・SIMはヘッドの重心位置を低く設計し、さらに重心深度も深くしている。
前作までのMシリーズに比べ、慣性モーメントを大きめに作った上に重心位置を低くして、スピン量を減らしている。
ここに空力性能をプラスしたSIMシリーズは、テーラーメイドの完成形とも言えるカタチだ。
進化し続ける軽量化・ウェイトバランス
今までのMシリーズとの違いとして、重量配分がある。
Mシリーズ同様に、クラウン部分を軽くする為にカーボンクラウンが採用されている。
M4と比較した場合、SIM MAXはソール面にも多くのカーボンを使用して軽量化を実現している。
軽くなった分、イナーシャジェネレーター後方に18gのウェイトを配置した。(SIM MAX)
SIMの方はイナーシャジェネレーター後方に10g、可変式ウェイト10gの計20gのウェイトが配置されている。
SIMは前側にもウェイトがあり、SIM MAXよりもさらに低重心でスピン量が減少すると考えられる。
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SIM MAXを試打してみた
今回比較対象として、M4でも試打を行う。
なお、純正のTENSEI BLUE TM50 Rでは柔らか過ぎる為、SIM MAX・M4ともにディアマナ ZF 60Sで試打を行なった。
※ディアマナ ZF 60Sは、SIM・SIM MAXの標準カスタムシャフトにラインナップ。
試打を行うのは、クラブフィッターたけちゃんだ。
【貴重】SIM MAX VS Mシリーズ試打データ
SIM MAX | M4 | |
---|---|---|
ヘッドスピード | 43.3m/s | 43.0m/s |
打ち上げ角度 | 17.5° | 14.2° |
総スピン量 | 2700RPM | 3100RPM |
飛距離 | 247YDS | 242YDS |
ご覧の通り、SIM MAXのスピン量が2700RPMと、M4と比べると明らかにスピン量は少ない事から、やはり高弾道・低スピンのヘッドと言える。
今回試打を行なった手元調子系のディアマナZFは、フェードヒッターのたけちゃんにはあまり合わないシャフトだ。
しかし、これだけの低スピンと高弾道、そして飛距離を出しているのは間違いなくヘッド性能の高さだ。
空力に関しては試打を行なったクラブフィッターたけちゃんには、あまり感じなかった様だ。
座りが良くなったSIMシリーズ
ずばり言うが、クラブフィッターたけちゃんは今までのMシリーズはあまり好みではなかった。
その理由に「座りの悪さ」がある。
ヘッドを地面に置いた時に、今までのMシリーズはヘッドがグラグラと揺れて座りが悪かった。
今回のSIM MAX・SIMは非常に座りが良い。
イナーシャジェネレーターの形状が座りの良さも実現している。
またクラブフィッターたけちゃんは、アドレスした時にMシリーズとの違いを感じた。
Mシリーズは「逃げ顔」で捕まらないイメージがあったが、SIMは座りの良さも相まって捕まえられそうなイメージが湧くと言う。
今までMシリーズが苦手だった人は、一度SIMシリーズを試して頂きたい。
次回作はSIM MAX・SIMを超える事が出来るのか?
近代のヘッドに対する様々な課題を高い水準でクリアしたと言えるSIM MAX・SIM。
すべての課題を完璧にクリア出来るヘッドは存在しないが、間違いなくテーラーメイドの最新技術が結集したヘッドと言える。
テーラーメイドは1年に1回新しいモデルを発表する。
クラブフィッターたけちゃんは、今作を超えるものを作るのは厳しいのではないかと感想を述べている。
進化し続けるドライバー。
今回のSIMが非常に完成度が高い分、気が早い話だが次作が非常に楽しみである。
▼SIM MAXの詳細
【Q&A】クラブフィッターたけちゃんに聞く!
今回はYoutube版ズバババ!ゴルフに寄せられた、SIMにまつわる多くの質問を答えてもらったぞ!
純正シャフト・純正カスタムシャフトの長さの違い
たけちゃん今回もよろしくねー。さっきカタログ見てて気になったんだけど、純正シャフト(45.75)と純正カスタムシャフト(45.25)。なんで長さが違うの?
ほえー。あ、カタログ見たらバランスが全部D3になってる!
なるほど。TENSEIのシャフトは僕ちんの脚の様に長いってことね。なんか気分イイな!
最近お前、キャラ変わってきたな。
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去年のモデルと今年のモデル。変わらないと思うけど
なんかさー、毎年こうも新しいドライバーが出てるけど、M5/6とSIM/SIM MAX。そんなに変わらないんじゃない?
お前にしてはなかなか鋭い意見だな。海外ブランドは毎年モデルチェンジしてるが、確かにちょっと早すぎるとは思う。
だよねー。だって前作からめっちゃ飛ぶ様になったって訳じゃないでしょ?
毎年3~5ヤード飛距離が伸びますってのは確かに無いわな。M2が一番飛んだなんてデータもあったりするしな。
じゃあ、なんでこんなに毎年モデルチェンジするんだろうねー。
毎年モデルチェンジをするって事は、より良くしようと研究してる訳だし、国内モデルより海外モデルが売れているのも事実だ。
何だかんだ言っても、年明けには今年の新作なんだろうなー。ってワクワクしてる僕ちん。
そうだな、注目度が高いのも事実だ。個人的にはもう少しモデルチェンジの周期は長くてもイイとは思うけどな。
ヘッドスピード40m/s以下でもSIMは使える?
僕ちんみたいにヘッドスピードが遅い人でもSIMって打てる?
そうなんだー。どうしてもハードなイメージがあるから不安だったんだよねー。
ぎゃふん・・・。
SIMにおすすめのシャフト
SIMに合うシャフトってどんなシャフト?たけちゃん、教えて。
合う合わないはその人次第だからな・・。ただ、ヘッドの性能を活かすとなると、ワシが思うに中~中先調子が合う気がするな。
ほうほう・・・メモメモっと・・・。
そりゃそうだよね。やっぱり自分に合うシャフトが一番って事だよね。
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SIMのロフト角調整(カチャカチャ)
たけちゃん、9度のドライバーを寝かして使うか、10.5度を立てて使うか迷ってるんだけど、どうすりゃいいの?
いわゆる「カチャカチャ」だな。ハッキリと言うが、ロフトが変わるだけじゃないからな。
え?9度を10度に。10.5度を10度。これ同じじゃないの?
僕ちん、しっかり捕まえたいから、9度を買って寝かした方が良いって事?
そういう事になるな。左を嫌う人は10.5度を買って立てた方が良いな。
あ。ズバババゴルフの動画見てたら、参考になる記事を見つけたよ!記事中に動画もあるでよ、みなさん是非見てね!
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SIMのウェイト位置について
SIMには可変式のウェイトがあるけどさ、これでどんな変化が生まれるの?
そもそもだけど、このウェイトを動かす事で重心距離に影響が出るんだよ。
なぜ標準語・・・。っで、それってなに?
逆にトー側にウェイトを動かすと重心距離が長くなって、フェースが返りにくくなるんだ。引っ掛けが嫌な人はオススメだね。
へぇー。そうなんだ。10へぇーって感じ。
へぇー。へぇー。18へぇーって感じ。いろいろ練習で試してみた方が良いって事だね。
そこは20へぇーにしてくれや。
あっ。戻った。
弾道への影響で言えば、フィッテングの経験から言えば可変式スリーブの方が影響が出る。ウェイトは補助的な役割って事は知っていて欲しい。
標準TENSEIシャフトは硬い?柔らかい?
ヘッドスピード44m/sの友達がいるんだけど、標準シャフトのフレックスSは打てる?標準シャフトでもかなりハードってウワサだけど。
じゃぁ、どれくらいのヘッドスピードでフレックスSって打てるもの?
そうだな・・。40~42m/sあれば打てるだろうな。TENSEIって響きでハードと思われるが、そこまで硬くない。44m/sあればカスタムを検討してもいいだろうな。
じゃぁ、僕ちんも検討・・・
ぐすん・・・。
公開!「空気抵抗低減」の真実
今回のSIMシリーズ、かなりソールが特徴的だけど効果なんかあるの?空力感じた?
すまん!ワシにはまったく感じられなかったわ!ヘッドスピードも・・・うーーん誤差の範囲だったな。
なんだー。なにかソール形状で効果感じたのないの?
たまたまなんだろうけど、イナーシャジェネレーターの形状が座りの良さを実現してるな。
そういえば、たけちゃんはヘッドが動いちゃうMシリーズは好きじゃないって言ってたね。
Mシリーズが苦手だった人にもSIMシリーズはオススメなんだね。
SIMをおすすめしたいゴルファー
SIMを試すべきゴルファーってどんな人かな?
今までテーラーメイド使ってことなかった人でも試せるかな?
そうだな、ワシみたいにMシリーズが苦手だった人にも試してほしいヘッドだな。
なにか注意点ってある?
ヘッドを活かすのはシャフトだからな。シャフト選定には気をつけて欲しい。少しでも悩んだらフィッテングを受けて欲しい。
じゃぁ、早速フィッティングの予約電話しよっと。Prrrr……
うーん・・・。文字にするとイマイチだね。
TaylorMadeドライバー人気の秘密
なんでテーラーメイドのドライバーってこんなに人気なんだろうね。
確かにねー。やっぱりそういう憧れみたいなのってあるよね。
なんか夢見ちゃうんだよね。今回のドライバーはめちゃくちゃ飛ぶんじゃないかって。
なんで知ってるんだよ。
フィッテング場所はロサンゼルスなんだろ?お土産はロサンゼルス饅頭な。よろしくな。
そんなもんねーよ。たけちゃん、今回もサンキュー!
ここに来たのだ!テーラーメイド銀座!!
テーラーメイドフィッティング当たる為の参拝です♪ pic.twitter.com/O54P8arPBv— つじ@ズバババ!Drums (@KT_tanuki) March 8, 2020
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【動画】SIM MAX・SIM(シム)徹底検証!【TaylorMade Golf】
2020モデルテーラーメイドSIM(シム)シリーズを徹底検証動画。
クラブフィッターによる振動数、試打評価は必見!空気抵抗減少によるヘッドスピードアップは本当か?TENSEI BLUE の振動数と貴重なMシリーズとの比較も見逃せない。
SIM MAX
まとめ
いかがだっただろうか。
今までのMシリーズに採用されていた、ツイストフェース・スピードインジェクション。そして今作のイナーシャジェネレーター。
まさに三位一体と言える、テーラーメイドの完成形のヘッドがSIMシリーズだ。
SIM MAXを使用した試打を行なったが、テーラーメイドが言うように、M4に比べてスピン量が減った結果となった。
また弾道も高く出て、試打を行なったクラブフィッターたけちゃんも、今回のSIM MAXにはかなり評価をしていた。
毎年モデルチェンジをするテーラーメイドだけに、前作とそう変わらないと感じる人がいるのも確かだ。
しかし、メーカーは莫大な時間と労力を費やして、より良くしようとしている。
今までのMシリーズを使っていた方はもちろん、テーラーメイドを使ってこなかった方にも是非試して欲しいドライバーだ。
当記事のライター辻和也氏
嬉しくって思わずガッツポーズが出てしまった。#脳内ラウンド pic.twitter.com/BktkdVoQ48
— つじ@ズバババ!Drums (@KT_tanuki) March 20, 2020
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