ドライバーの飛距離を伸ばす方法|ヘッドが重い方が飛ぶって本当?

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実験!ヘッドを重くすると本当に飛ぶのか?

巷には様々な方法の「飛距離アップ」方法が紹介されている。

しかしながら、そのどれもが努力を要するものばかりだ。

出来ることなら楽して飛距離アップをしたい。そう思うゴルファーは多いはず!

そこで今回は「楽して飛距離アップする条件」をご紹介する。

いくら頑張って練習しても、クラブが飛ばない条件であれば、その努力は報われない可能性がある・・・。

クラブフィッターたけちゃんの協力のもと、同じ条件であればどっちのクラブが飛ぶのかを実験した。

楽して飛距離アップを望むゴルファー必見の内容だ!

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ヘッドが重い方が飛ぶ。それって本当?

「クラブ総重量が同じなら、ヘッドが重い方が飛ぶ」

クラブフィッターたけちゃんは、そう話すが、たけちゃん本人も実際に試した事はないと言う。

これは一体何の話なのか。

仮にクラブ総重量が同じなら、どちらの条件が飛ぶか。の話だ。
その条件とは・・・

・ヘッドが重い方が飛ぶ
・シャフトが重い方が飛ぶ

今回はこの話が本当なのか、実際に条件に可能な限り近づけて実験を行う。

実験方法


今回の実験では、以下の条件で行った。

・同一のドライバーヘッド
・シャフトも同じシリーズを使用
・シャフトは50Sと40Xを用意
・ヘッド重量はウェイトで調整

・クラブの長さも同一
※ドライバーヘッドはイオンスポーツの「GINNICO(ジニコ)」を使用
※シャフトはATTAS KINGを使用

シャフト40Xの場合の総重量・振動数・バランスの測定

まずはシャフト40Xを装着した場合の総重量・振動数・バランスを測定する。

・総重量:293g
・振動数:249CPM
・バランス:D1

「CPM」とは「Cycles Per Minute」の略。シャフトが1分間に何回揺れ動くかを計測した数値。
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。

シャフト50Sの場合の総重量・振動数・バランスの測定

次にシャフト50Sを装着した場合の総重量・振動数・バランスを測定する。
40Xに比べてシャフト重量が上がっているため、ドライバーのウェイト(6g)を外す事で重量調整を行う。

・総重量:294g
・振動数:248CPM
・バランス:C8

すべての値を近似値にする事は不可能ではあるが、総重量と振動数はほぼ同じ値にする事が出来た。

「CPM」とは「Cycles Per Minute」の略。シャフトが1分間に何回揺れ動くかを計測した数値。
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。

50Sと40Xを選んだ理由

ヘッド重量とシャフト重量が、飛距離に与える影響の実験であれば、シャフト重量をもっと極端にしても良いだろう。
例)40gと70gなど。

しかしながら、40gのシャフトと70gのシャフト。どちらを使うかを悩む人は少ない。

実際に、多くのゴルファーをフィッティングしてきたクラブフィッターたけちゃん。

豊富なフィッティング経験から、ゴルファーがどちらを使うか悩む重量帯である「40g」と「50g」をチョイスした。

試打計測

それでは気になる試打データをご覧頂こう!
今回はクラブフィッターたけちゃん、そして40gを使う可能性が高い事から、女性代表として、ゆみちゃんにも試打を行ってもらった。

軽いヘッドを押し込む感覚が弱い

クラブフィッターたけちゃんは、ヘッドが軽くシャフトが重い(50g)を試打している時に、こう感じた。
「ヘッドが軽くて振りやすいが、インパクト時にボールを押し込む感じが分かり難い」

感覚の部分ではあるが、ヘッドが軽い方はボールにエネルギーを伝える感じがしなかった。

実際にデータを見てもそれは明らかであった。

ヘッドスピード40m/sを超える場合


クラブフィッターたけちゃんはヘッドスピード40m/sを超えてくる。

ヘッドが重くシャフトが軽い(40g)を使用した場合の方が、飛距離が伸びている事が分かる。
シャフトが軽くなるとヘッドスピードが上がるので、ヘッドスピードが上がった事で飛距離が伸びた可能性はある。

しかしながら、ほぼ同じヘッドスピードで打った場合「ハンマー効果」により、ヘッドが重い方が飛距離が伸びる条件となる。

【実験結果】
ヘッドスピードが40m/s以上のゴルファーは、総重量が同じなら、「ヘッドが重い方が飛ぶ!」

ヘッドが軽い方が飛ぶケース


それでは次に、ゆみちゃんの試打データを説明する。

ゆみちゃんは、どちらの条件でもヘッドスピードが32.3m/sと、見事に同じヘッドスピードでの試打データになる。

ゆみちゃんの場合は、ヘッドが軽くシャフトが重い(50s)の方が飛距離が伸びている結果となった。

クラブフィッターたけちゃんと真逆の結果となった。

ゆみちゃんは、試打をした感想として、ヘッドが軽い方が振り切りやすいと感じた。
これはクラブフィッターたけちゃんも同じ感想だ。

ヘッドが軽い事でヘッドの開閉がしやすく、ボールを捕まえる事が出来たからだ。
その結果、飛距離も伸びた。

しかし、それだけではない。クラブバランスも影響している。

ゆみちゃんは、バランスが軽いクラブを好む傾向がある。
今回は、ヘッドが軽くてシャフトが重い方が軽いバランスが出たので、その影響も否定できない。

とは言え、ヘッドスピードが38m/s以下のゴルファーの場合、ヘッドが重いとインパクト時に「当たり負け」する可能性がある。

力に自信が無い方は、ヘッドが軽い方が振り切れる可能性が高く、飛距離が伸びる可能性がある。

フィッティングを受けるべき理由

今回の結果は以下の通りだ。

・ヘッドスピードが40m/s以上の場合、ヘッドが重い方が飛ぶ可能性がある。
・力に自信がなくヘッドスピードが38m/s以下のゴルファーはヘッドが軽い方が飛ぶ可能性がある。

それならば、今すぐヘッドを重くしよう!もしくはヘッドを軽くしよう!と思うかも知れない。
しかし、ちょっと待ってほしい!そう単純な話ではない。

ゴルフクラブは、ヘッド・シャフト・グリップの三要素で構成されている。
そして人間の感覚がある。数値化できない感覚であるが、飛距離にも大きな影響を与える。

ヘッドを重くして、シャフトを軽くしたら飛ぶと言っても、それが必ずしも全てのゴルファーに当てはまるとは限らない。

自分一人で考えるのではなく、信頼の出来るフィッターのフィッティングを受ける事。

自分の感覚と、フィッターの豊富な経験とデータを組み合わせた方が、貴方の飛距離は確実に伸びるだろう!

最適な1本を手にして、練習やコースに繰り出した方が気持ちよくプレー出来るのだ。

【飛距離アップ実験】ヘッドが重い方が飛ぶ?シャフトが重い方が飛ぶ?【ドライバー】

まとめ

いかがだっただろうか。
今回は実験企画として「総重量が同じなら、ヘッドが重い方が飛ぶのか。シャフトが重い方が飛ぶのか」を行った。

結果を再度、以下にまとめる。

【実験結果】
ヘッドスピードが40m/s以上のゴルファーは、総重量が同じなら、「ヘッドが重い方が飛ぶ!」
ヘッドスピードが38m/s以下のゴルファーの場合、ヘッドが重いとインパクト時に「当たり負け」する可能性がある。
力に自信が無い方は、ヘッドが軽い方が振り切れる可能性が高く、飛距離が伸びる可能性がある。

実験結果としては上記の通りになったが、自分だけで判断するのは危険だ。

この実験結果を踏まえて。
「よーし!早速軽いシャフトをポチって飛距離伸ばすぞー!」
っと思うのは気が早いのだ。

ポチる前に、信頼の出来るフィッター、工房で相談してみよう。
シャフトもヘッドも高い買い物だ。お得に飛距離アップ、上達する為にもフィッティングを受ける事は非常に重要だ!

当記事のライター辻和也

ズバババゴルフ専属ゴルフライターのプロドラマーつじです。
人の感覚。って重要ですよね。実際、私も商売道具である「スティック」にはこだわりがあります。
重すぎてもダメだし、軽すぎでもダメ。スティックの重心位置が自分に合っていないと、パフォーマンスが発揮できない。
とは言え、ゴルフクラブの様にそれを数値化出来ないので、ゴルフクラブって羨ましいなー。っとか、凄いなー。って思う日々です。

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