名作スチールシャフト「N.S.PRO950GH」を徹底検証
世界中で絶賛された軽量スチールシャフトの定番といえば、日本シャフトのN.S.PRO950GHだ。
愛用しているゴルファーも多いのではないだろうか。
N.S.PRO950GHがなぜ長い間支持を得ているのか検証を行い、その他のNSプロシリーズとの比較を行う。
同じ日本シャフトからリリースされている「ZELOS(ゼロス)」「MODUS」との違いも紹介する。
アイアンのシャフト選びはクラブフィッティングの基本だ。
N.S.PRO950GHを使用している方、そして何となくアイアンシャフトを選んでいる方は必見だ!
NSプロシリーズの振動数計測
シャフト名 | 950GH S | 950GH R | 850GH S | 950GH DST S |
---|---|---|---|---|
振動数 | 324CPM | 308CPM | 306CPM | 307CPM |
重量 | 98g | 94.5g | 91g | 95g |
上記がNSプロシリーズの振動数比較のデータだ。
N.S.PRO950GH DSTはダンロップオリジナル(スリクソンモデル)となるが、フレックスSであってもN.S.PRO950GH Rとほぼ同じ振動数だ。
モデルによって、振動数におけるフレックス表記は異なる。
なんとなくフレックス表記で選ぶと、思いのほか柔らかいシャフトを選んでしまう事もある。
非常に貴重なデータなので、シャフトを選ぶ際は参考にして頂きたい。
NSプロシリーズの試打データ
950GH S | 950GH R | 850GH S | 950GH DST S | |
---|---|---|---|---|
ヘッドスピード | 35.2M/S | 34.2M/S | 33.5M/S | 33.7M/S |
打ち上げ角度 | 21.5° | 20.8° | 22.1° | 21.9° |
スピン量 | 5785RPM | 5590RPM | 5200RPM | 6800RPM |
飛距離 | 157YDS | 154YDS | 151YDS | 146YDS |
上記がNSプロシリーズ、それぞれの試打データである。
試打を行うのは、クラブフィッターたけちゃんだ。
それでは各NSプロシリーズについて、クラブフィッターたけちゃんに解説してもらった。
N.S.PRO950GH Sの特徴
N.S.PRO950GHについて、まず注目してもらいたいのは調子だ。
カタログでは中調子となっているが、実際には手元が硬い先調子のシャフトがN.S.PRO950GHだ。
N.S.PRO950GHの特徴としては以下が主に挙げられる。
- 球がつかまる
- 高弾道
しかしデメリットとなる面もある。
- 手元が硬い事で、ヘッドの位置が分かりにくい
- スピン量が多い方、弾道が高い方には向かない
たけちゃんの理想の打ち上げ角度は18~19°となるが、21.5°とやはり高弾道なシャフトという結果となった。
フェードヒッターのたけちゃんだが、つかまりやすい特性も手伝ってか、かなり捕まった球となった。
しかし、たけちゃんはこのN.S.PRO950GH Sのしなり方は苦手という。
特性がしっかり出た結果となったが、実際に振ってみてフィーリングも大事にしたい。
▼N.S.PRO950GHの詳細
N.S.PRO950GH Rの特徴
N.S.PRO950GH Sに比べると、全体的に柔らかいのがN.S.PRO950GH Rだ。
クラブフィッターたけちゃんには柔らかすぎたが、先がしなりしっかり捕まった。それにより飛距離も出ている。
N.S.PRO950GHの特徴でもある、捕まりは良い様だ。
N.S.PRO850GH Sの特徴
現在はカーボンシャフトを使う女子プロが多いが、それでも多くのプロが愛用しているN.S.PRO850GH S。
950GHが「ピンピンした軽硬のシャフト」に対して、850GHは「まったりとした軽柔シャフト」
しかし、しっかり950GHの特徴である、捕まりの良さは実現されている。
ヘッドスピードが42~43m/sの方でも十分に使えるシャフトだ。
▼N.S.PRO850GHの詳細
N.S.PRO950GH DST Sの特徴
N.S.PRO950GH DSTはダンロップオリジナル(スリクソンモデル)だ。
振動数比較でも明らかではあったが、950GH Sとあるが、振動数的には950GH Rとほぼ同じ振動数だ。
同じフレックスSでも振動数によって硬さが異なる。
950GH DSTの特徴は以下となる。
- 柔らかいシャフト
- 950GHと同重量
- 全体を緩めた調子
950GH Sでは調子が合わないと感じる方にも、全体が緩めの調子の950GH DSTは振りやすと感じる可能性がある。
たけちゃんは950GH Sは振りにくいと感じたが、今回のNSプロシリーズで一番振りやすいと感じたのが、950GH DST Sだ。
▼950GH DSTの詳細
N.S.PRO950GHとMODUS 3の違い
同じ日本シャフトからリリースされているシャフトと言えば、MODUS 3を思い浮かべる方も多いだろう。
では、N.S.PRO950GHとMODUS 3ではどんな違いがあるのか。
一番明確なのは重量だ。
MODUS 3の最軽量は105gとN.S.PRO950GHに比べると重い事だ。
また、日本シャフトには軽量シャフトのZELOSもある。簡単ではあるが、各シリーズについてまとめてみる。
- ZELOS(超軽量シャフト):シニアやレディース向け
- N.S.PRO(軽量シャフト):1050と重めのシャフトもあるが、比較的軽量のシャフトは一般アマチュア向け
- MODUS 3(重量シャフト):プロ、ハードヒッター向け
N.S.PRO950GHが捕まえ系のシャフトに対して、MODUS 3は手元系のシャフトで捕まえ過ぎないのが特徴だ。
真逆のシャフトと言っても良いだろう。
しっかり捕まえたい方はN.S.PRO950GH。捕まりすぎるのが苦手な方はMODUS 3と言える。
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▼モーダス3の詳細
スチールシャフトのスタンダート!N.S.PRO950GH
長年気に入って使っている人も多いが、合わないと感じる方も多い。
その一つに、軽量ではあるがN.S.PRO950GH Sになると非常に硬い事が理由に挙げられる。
しかし、N.S.PRO950GHを基準に、各社様々な軽量で柔らかいシャフトを開発・リリースしている。
この背景を考えても、N.S.PRO950GHは歴史に名を残す名シャフトといえるだろう。
【Q&A】クラブフィッターたけちゃんに聞く!
N.S.PROシリーズが愛され続ける理由、スチールとカーボンの違いなど答えてもらったよ!
N.S.PROシリーズが愛され続ける理由
たけちゃん、僕ちんもN.S.PRO950GHを使ってるけど、なーんでこんなに愛されてるんだろうね。
重量で言えば、カーボンシャフトも最近は増えてきてるじゃん!
確かにカーボンシャフトも増えてきてるが、同じ重量なら間違いなくスチールの方が安い!その価格の安さも愛される理由の一つかもな。
僕ちんもみんなに愛されたいなー。
トーナメントプロの使用率
NSプロシリーズって、トーナメントプロも使ってるの?
男子プロは間違いなく「MODUS 3」の使用率が高いな。女子プロの中では850GHを使ってる方も多いぞ。
やっぱ、プロが使ってる!っていうと、使ってみたくなるんだよねー。
まぁ、気持ちは分からんでもないが、しっかり自分に合うシャフトをしっかり選んでほしい。お前みたいなスコア200オーバーの奴には関係ない話だけどなw
なめんな。この前ベストスコア195出したわ。
変わんねーよw
スチールとカーボンの違いってなに?
おいズバゴル。どうした?さっきから辛い顔してるけど。
そこが実はカーボンとスチールシャフトの違いでもあるんだ。
ふんにゃ?どういうこと?
そうだったの?!知らなかったよ!
でも、お前の場合は打ち方だな。この前もボールじゃなくてずっと地面叩いてたよなw穴掘るんかと思ったわw
だーれがここ掘れワンワンじゃ。
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自分に合ったアイアンシャフトの見つけ方
ズバリ!自分に合ったアイアンシャフトってどうやって見つけるの?
絶対的に大事なのは重量だな。重さを一番に考えて欲しい。
僕ちんだったらどのくらいの重さが良いのかな?ドライバーは50g台の使ってるけど。
重量フローってやつだね。やっぱり大事なんだね!
そこから硬さだな。950GH Sは95gに対しての振動数はかなり硬い。ヘッドスピードや握力に合わせて選んでほしい。要するに硬さのフローも大事ってことよ。
自分でもし選ぶのであれば、重量。重量を慎重に選んでほしい。大事なことだからな、絶対覚えていてほしい。
アイアンシャフトを選ぶポイントは重量なんだね!たけちゃん、今回もありがとー!
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【動画】NSプロ950GH NSプロシリーズ徹底比較!モーダス3との違いは?
世界が絶賛したスチールシャフトの定番『N.S.PRO 950GH』を動画で徹底検証します!日本シャフトの他ブランド「ZELOS」「MODUS」との比較もご紹介。
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まとめ
いかがだっただろうか。
今回は名作シャフトであるN.S.PRO950GHをはじめとする、NSプロシリーズを徹底検証した。
日本シャフトにはN.S.PROシリーズの他に超軽量スチールシャフトの「ZELOS」や重量級の「MODUS」もある。
豊富なラインナップの日本シャフトのブランド戦略とも言える。
その中で、軽量スチールシャフトの代表作としてNSプロシリーズが世界中で愛され続けている理由として、豊富な重量ラインナップがあることだろう。
クラブフィッターたけちゃんも力説していたが、アイアンシャフトを選ぶ時には重量を第一に選んで頂きたい。
その上で、フレックス選定を慎重に行うべきだ。
アイアンシャフトはクラブセッティングの基本とも言える。
クラブ全体の流れを考えて、もし不安であれば迷わずお近くの工房や、クラブフィッターに相談して欲しい。
今回の記事を読んで、ドキッとした方は是非ご自身のアイアンシャフトの重量から見直して欲しい。
貴殿に最適なアイアンシャフトが見つかった時、自然とスコアアップすることだろう。
当記事のライター辻和也氏
テンポ320でプレイ!
早打ちチャレンジは、プレイ前に寸劇を入れて行う裏ルール作ろう!笑#早打ちドラムチャレンジ pic.twitter.com/70x4EznR7p— つじ@ズバババ!Drums (@KT_tanuki) April 17, 2020
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