実験!公式球とレンジボールの性能比較
見た目は同じように見える公式球とレンジボールだが、その性能には雲泥の差があることをご存じだろうか?
また、その性能をしっかり認識したうえで練習することで、上達スピードは大きく異なる事は確実だ。
今回は、公式ボールとレンジボールの性能を徹底比較した結果をお届けする。
普段、何気なく練習で使用しているレンジボールの驚きの性能を今すぐ確認してほしい。
公式球とレンジボール8つの違い
まずは、公式球とレンジボールの8つの違いを確認しておこう。
- 重量:レンジボールの方が軽い場合が多い
- ディンプル:レンジボールの方が少ない場合が多い
- 構造:レンジボールは1~2ピース、公式球は3~4ピースが主流
- 価格:レンジボールが安い
- 耐久性:レンジボールが高い
- 飛距離:レンジボールは飛ばない
- つかまり:レンジボールはつかまりにくい
- ウェッジスピン性能:レンジボールが低い
ちなみに、今回使用した公式球は「ブリヂストンTOUR B XS」である。
▼ブリヂストンTOUR B XSの詳細
レンジボール3つの種類
また、レンジボールの種類には大きく分けて3つ存在している。
- 2ピースのレンジボール
- 1ピースのレンジボール
- 池の練習場用のレンジボール(フローティング)
3つ目の池用のレンジボールは、当然ながら水に浮くようになっている。
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レンジボール重量比較
種類 | 重量(g) | 本球との差 |
---|---|---|
公式球 | 45.4 | |
レンジ1ピース | 45.7 | 0.3 |
レンジ2ピース | 45.1 | -0.3 |
ため池レンジ | 39.4 | -6 |
上記が、公式球と3つのレンジボールとの重量比較表だ。
ご覧の通り、公式球とくらべ1ピース、2ピースはほぼ同重量だが、池用の練習球がなんと6gも軽いことが判明した。
公式球とレンジボールの球筋の違いを次章より確認していこう。
ちなみに、公式球のルールは以下の通り。
ドライバーで打ってみた結果
公式球 | レンジ2P | レンジ1P | 池用 | |
---|---|---|---|---|
ヘッドスピード | 43,1m/s | 43,6m/s | 42,8m/s | 44m/s |
スピン量 | 2675RPM | 3085RPM | 3700RPM | 3200RPM |
飛距離 | 254yds | 240yds | 228yds | 238yds |
上記が、公式球(ブリヂストンTOUR B XS)と3つのレンジボールを実際にドライバーで打った際のデータである。
- すべてのレンジボールは公式球にくらべ飛ばない
- レンジボール2ピースは公式球に近い
- レンジボール1ピースは性能、飛距離が落ちる
- 池用レンジボールは軽いのでインパクト時のヘッドスピードの減少幅が少ない
- 池用レンジボールは初速が上がり想像以上に飛んだ
非常に興味深いデータが得られたのだが、貴方はどう感じただろうか?
特に、池用のレンジボールは、その軽さゆえ打感が非常に軽く、その分インパクトでの衝撃が軽減され想像以上に飛距離が伸びた結果となった。
今回の検証の結果を練習にいかしてほしいものだ。
ボールの違いを頭に入れて練習するとのしないとのでは雲泥の差があるはずだ。
ウェッジで打ってみた結果
公式球 | レンジ2P | レンジ1P | 池用 | |
---|---|---|---|---|
ヘッドスピード | 15,1m/s | 16,1m/s | 15,6m/s | 16,2m/s |
スピン量 | 8350RPM | 8010RPM | 7200RPM | 6425RPM |
飛距離 | 43yds | 48yds | 46yds | 50yds |
次に、ウェッジで打った際のデータの特徴を見ていこう。
- スピン量:公式球>2ピース>1ピース>池用
- 池用レンジボールはスピン性能が低い
池のボールは公式球に比べフェースに乗らなかったため、スピン量が圧倒的に少ない結果となった。
つまり、スピン量はボールがフェースに乗っている時間で決まるのである。
ただし、池の練習場はボールが水面に着水するため、「ラン」が必要なくスピン性能はそれほど必要ないとも言えよう。
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クラブフィッターたけちゃんに聞く!レンジボール篇
それではここからは、クラブフィッターたけちゃんへのレンジボールに関するQ&Aをお届けしよう。
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レンジボールを使用する練習場での注意点
たけちゃん、一般的なゴルフ練習場での注意点を教えてちょ
練習場での注意点は5つや!
1.レンジボールは公式球にくらべ1割程度飛ばないことを知る
2.練習場の距離表示は短く表示されている場合が多い
3.ディンプルがすり減っているボールはドロップしやすい
4.レンジボールは風の影響を受けやすい
5.レンジボールはつかまりにくいので軽いフェードが理想的
練習場によってボールが違うんやね?
せや、自分の行く練習場のボールの種類を確認するべきや
ボールの違いを頭に入れて練習するとしないのでは雲泥の差が出るで。マジで。
おっしゃ、今度、練習行った時にでもカウンターのおっさんに聞いてみよ。
練習場ではドローボール、本番ではチーピン多発。なぜ?
そういえば、練習場でのドライバーはスーパーナイスショットの連続やのに、ラウンドではチーピン地獄…。なんでやろか?
よく聞く話や。レンジボールは捕まりにくく、右に出る傾向があるんや。さっきも言ったが、練習場では軽いフェードボールを打つことを心がけような
なるほど、「練習のための練習になるな」というこっちゃな
ちょっと、何言っているかわかりませんが…。
富澤たけしかっ!
たけし つながりだけに。
…。
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【公式】サンドウィッチマン コント【喫茶店】
「鳥かご」と「打ちっぱなし」の特徴
話は変わるが、貴殿は「鳥かご」と「打ちっぱなし」の特徴と、メリット・デメリットをご存じだろうか?
「鳥かご」と「打ちっぱなし」の上手な使い方を知ることで、練習の精度が一気に上がるはずだ。
それでは一つひとつ見ていこう。
「鳥かご」練習場のメリットとデメリット
「鳥かご」のメリット
スイング作り、フォームのチェックに最適。
「鳥かご」のデメリット
飛距離と弾道が分からない。
「鳥かご」が向いているゴルファー
「鳥かご」は、打球を気にすることなく、インパクトに集中することが出来るので、スイングづくりに励む初心者ゴルファーや、スランプ気味の方におすすめだ。
「打ちっぱなし」のメリットとデメリット
画像:ため池練習場(打ちっぱなし)
「打ちっぱなし」のメリット
自分の飛距離と弾道が分かる。
「打ちっぱなし」のデメリット
インパクトが疎かになりスイングが崩れやすい。
「打ちっぱなし」が向いているゴルファー
「打ちっぱなし」は飛距離が分かるため、番手ごとの飛距離を確認したい方や、ドライバーの球筋を整えたいゴルファーにおすすめだ。
まとめると、「鳥かご」で正しいスイングを身に付け「打ちっぱなし」で球筋を確認するようにしてほしい。
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まとめ
いかがだっただろうか。
今回は公式球と3つのレンジボールの性能の違いについて詳しくご紹介してきた。
当記事の内容は、以下の動画にて非常に簡潔にまとめられているので、確認することを強くお勧めする。
【動画】練習場ボールと公式球の性能を徹底比較
▼出演者情報
名前:クラブフィッターたけちゃん(独身・33歳)
仕事:ゴルフショップイシイの従業員(四国うどん県)
資格:クラブフィッター&パターフィッター、
TPI認定インストラクター、ゴルフラボ公認エンジニア
趣味:クラブフィッティング、ジムでの筋トレ、小旅行
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