パーシモンvs最新スリクソン Z785
二世代前のドライバー、パーシモンのスペックを知ることで、最新クラブの驚きの進化が見えてくる。
今回は、長く愛されてきたパーシモンと最新ドライバーを徹底比較する。
実際にボールを打ってみて得られたデータは驚きの連続だった…。
青春時代パーシモンを使いこなしていた方や最新クラブの進化を知りたい方は必見の内容だ。
【動画】パーシモンvs最新ドライバー比較
当記事は、上記のYouTube動画をもとに作成されている。
サクッと分かりやすい動画も今すぐ確認していただきたい。
50年前のクラブ「パーシモン」とは
長年ゴルファーに愛されてきたパーシモンとはどのようなクラブなのか?
簡単に以下にまとめておく。
- ヘッドの部分が木材でできたクラブ
- パーシモン((英 Persimmon)柿木の意味
- 1940年頃から1980年頃まではパーシモン全盛期
パーシモンは最新ドライバーに比べ、硬くて、重くて、ヘッドが小さいのが最大の特徴だ。
また、吸い付くような打感が非常に印象的である。
パーシモンと最新ドライバー比較
それでは実際に、パーシモンと最新ドライバーを比較した結果をご紹介していこう。
なお、使用したクラブは以下の通りだ。
- パーシモン:Ben Hogan(ベン・ホーガン)
- 最新ドライバー:スリクソン Z785
また、今回比較したのは以下の5点項目。
- ヘッド体積
- シャフトの硬さ
- クラブ重量
- クラブの長さ
- 構えた印象
それでは一つひとつ見ていこう。
1.ヘッドの大きさ(体積)
パーシモンと最新ドライバーを並べてみて、まず最初に感じるのが、圧倒的なヘッドの大きさの違いだ。
パーシモンのヘッド体積は、最新ドライバーのそれに比べ、ちょうど半分しかないことが判明した。
- パーシモン:230cc
- スリクソンZ785:460cc
2.シャフトの硬さ(振動数)
そもそも、今回使用したパーシモンはスチールシャフト、最新ドライバーは当然ながらカーボンシャフトである。
データでもお分かりの通り、スチールシャフトは圧倒的に硬いということがご理解いただけるはずだ。
- パーシモン:280cpm
- スリクソンZ785:259cpm
ちなみに、スリクソンZ785のシャフトはMiyazaki MIZU のフレックスSだ。
▼関連記事
3.クラブ重量
クラブの総重量は以下の通り。
- パーシモン:361,3g
- スリクソンZ785:306,8g
重量差はなんと約55g。
パーシモンは硬くて重いという結果が数字で示された形だ。
▼関連記事
4.クラブの長さ
次に、パーシモンと最新クラブの長さ比較だ。
- パーシモン:43,5インチ
- スリクソン:45,5インチ
5.構えてみた印象
最後に、構えてみた印象をクラブフィッターたけちゃんに聞いてみた。
- パーシモン:とにかくヘッドが小さく不安な感じ
- スリクソン:大きいヘッドから得られる安心感
特に、最新の大型ヘッドと比較すれば一目瞭然。
実際に構えた際の、パーシモンのヘッドの小ささは「ボールに当たるのだろうか?」といった不安感がこみあげてくるのだ。
見た目がメンタルに与える影響は決して小さくない。
▼関連記事
【データ公開】パーシモンvs最新ドライバーの打ち比べ
いよいよここからは、パーシモンと最新クラブのスリクソンZ785を実際に打ってみた結果をご紹介する。
なかなかお目にかかれない、非常に興味深いデータをお届けしよう。
パーシモンと最新ドライバーデータ比較
スリクソン | パーシモン | |
---|---|---|
振動数 | 259cpm | 280cpm |
長さ | 45,5インチ | 43,5インチ |
重量 | 306,8g | 361,3g |
HS | 44,5m/s | 42,4m/s |
BS | 63,5m/s | 59,3m/s |
スピン量 | 3800rpm | 4435rpm |
飛距離 | 239yds | 212yds |
短い・重い・硬いパーシモンは飛ばない、捕まらない!
短く、重く、スチールシャフトのパーシモンは、最新ドライバーに比べ圧倒的にヘッドスピードが出ない。
つまり、最新ドライバーにくらべ飛距離が伸びないは当然の結果だ。
それでは、実際に打ち比べて頂いたクラブフィッターのたけちゃんに、その率直な感想を聞いてみよう。
パーシモンvs最新ドライバーの打ちくらべ
生まれて初めてのパーシモンを打ってみてどうでした?
構えた瞬間、ヘッドが小さくて当たる気がしなかったっす!
あと、データにもある通り短くて硬く、しなりをまったく感じなかったっす!
でも、2球目はナイスショットでしたよね!
そう、手ごたえは良かったんだけど、ボールは右へ…
。とにかく捕まらないっすね。パーシモン。
このクラブを使いこなしていたゴルファーの技術力には脱帽ですね。
最新ドライバーの進化を感じた?
クラブの進化、半端ないっす。マジで。
そう。「私がより遠くまで飛ばせたとすれば、
それは巨人の肩の上に乗ることによってです。」
アイザック・ニュートン!?
ベテランゴルファーに多い「C字フィニッシュ」の理由
最新のゴルフ理論において理想とされるフィニッシュは「I字フィニッシュ」だ。
「I字フィニッシュ」に対して、ベテランゴルファーに比較的多いのが、上記の画像のような「C字フィニッシュ」である。
この理由は、重くて硬いパーシモンで、ボールを捕えようとすると、体重を後ろに残す必要があったことに他ならない。
つまり、「C字フィニッシュ」こそ、パーシモンを打ちこなすべくして編み出されたフィニッシュだと言えよう。
まとめ
いかがだっただろうか。
今回は、パーシモンと最新ドライバーを徹底比較した結果をご紹介してきた。
以下に簡単にまとめておく。
- パーシモンとは柿木という意味
- パーシモンのヘッドの大きさは約半分
- 吸い付くような打感はパーシモンならでは
また、最新ドライバーが、「いかに優しく飛ぶようになったか」を確認するためにも、一度、パーシモンのような昔のクラブを触ってみはいかがだろうか?
当記事を動画で確認
当記事は、上記の動画を元に作成されている。
活字とは違った、とても分かりやすい動画コンテンツを今すぐ確認してほしい。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回も、僕の無理なリクエストにもかかわらず、いやな顔一つせず、パーシモンを手に取ってくれたたけちゃんに、この場をお借りして感謝申し上げます。
また、今回の企画のために、お宝のパーシモンを無償でお貸出し頂いた、ゴルフショップイシイの店長にもお礼をお伝えします。
当記事が、パーシモンを打ちこなすことの難しさと、最新ドライバーの進化を感じていただくきっかけになれば幸いです。
▼関連記事
おすすめ!人気ゴルフアイテム記事5選
2021決定版!おすすめゴルフシューズ
★★★★★
人気ゴルフ練習器具ランキング
★★★★★
超絶おもしろヘッドカバー20選
★★★★★
おすすめゴルフマーカー30選
★★★★☆
人気パターグリップ|スーパーストローク
★★★★☆