ウェッジ用シャフトの性能とバンカーにぴったりのウェッジ
「ウェッジは重いシャフトを使うべき。」
ギアに興味を持った人ならば、一度は聞いた事があるハズだ。そして、実際に重いシャフトを使用している方も多いだろう。
ある意味でゴルフギアの常識なのかもしれない。
しかし、本当にそうなのだろうか。
今回はウェッジ用のシャフト、モーダスウェッジ115、ダイナミックゴール115の試打データを基に、ウェッジ専用シャフトの性能に迫る。
そして、クラブフィッターの視点からウェッジのシャフト選びの極意を紹介する。
この記事を読んだ後、貴殿のウェッジのシャフト選び・ウェッジに対する考え方が変わるはずだ!
ウェッジは他のクラブと同じシャフトにする理由
クラブセッティングで、重いウェッジを使用しているゴルファーは多い。
以下によく見受けられる例を紹介する。
- 5番~PW:NSプロ950
- AW、SW:ダイナミックゴールドS200
この様に、ウェッジは重いシャフトを使うケースが多い。
クラブフィッターたけちゃん曰く、現代のフィッティング理論からすると、重いシャフトを使うべきではないと言う。
確かに以前はウェッジは重いシャフトを使うべきとされてきた。
しかし、近年のフィッティング理論では「ウェッジは他の番手と同じシャフトが良い」とされている。
AW、SWとロフトが付けばヘッド重量は自然と上がる。
無理にシャフトで重量を上げる必要はないのである。
ウェッジを重くしたい場合は10g以内にすべし
今まで重いウェッジが推奨されていたのには、以下の様な理由がある。
- フルショットをしない
- アプローチをする際、重い方がゆっくり振れる
- 重みを感じて振れる
重いシャフトを使用している場合、ダブりやすい、クラブが寝て入るといった弊害がある。
近年のゴルフスイングはハーフスイングもフルスイングも同じスイング軌道と考えられている。
こういった背景があり、現代ではウェッジのシャフトは「他の番手と同じ流れで振れるシャフト重量を推奨」という考え方になっている。
しかしウェッジのシャフトを重くしたいゴルファーも多い。
その場合はPWに対して10g以内がオススメだ。
おすすめ!ウェッジ専用シャフト
今まで重いウェッジを使っていたゴルファーにとって、PWと同重量帯のシャフトを使うのは抵抗があるかもしれない。
そんな方は、ウェッジ専用シャフトをオススメする。
110g台のアイアンのシャフトを使用している方は、ウェッジ専用シャフトを選ぶ事で、少し重いシャフトを使う事が出来る。
今回試打を行なった2本の重量は以下の通りだ。
- ダイナミックゴールド115 S200(ウェッジ専用):115g
- モーダス3 Wedge 115(ウェッジ専用):120g
繰り返しになるが、ウェッジを重くしたい場合はPWに対して10g以内がオススメだ。
ウェッジ専用シャフトの振動数
モデル | DG115 | モーダス3 Wedge115 | DGS200 | モーダス3 120S |
---|---|---|---|---|
振動数 | 340CPM | 347CPM | 351CPM | 338CPM |
重量 | 115g | 112g | 129g | 114g |
上記がウェッジ専用シャフトの貴重な振動数のデータだ。
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。
硬めに作られているウェッジ専用シャフト
振動数のデータを見て頂いたが、ウェッジ専用シャフトは硬めに作られている。ことがお分かりいただけたはずだ。
今回、計測データはないが、ダイナミックゴールド105のPWとダイナミックゴールド115 S200(ウェッジ専用)では、ダイナミックゴールド115 S200(ウェッジ専用)の方が硬い。
尚、ダイナミックゴールドS200とダイナミックゴールド115 S200は、ほぼ同重量だ。
同様にモーダス3 120Sとモーダス3 Wedge 115を比べた時、モーダス3 Wedge 115の方が硬い。
モーダス3 Wedge 115とモーダス3 120Sも、ほぼ同重量だ。
ウェッジ専用シャフトの試打データ
DG115 S200 | モーダス3 Wedge 115 | |
---|---|---|
ヘッドスピード | 15.8M/S | 15.2M/S |
打ち上げ角度 | 41.5° | 37.5° |
総スピン量 | 6885RPM | 6355RPM |
飛距離 | 49YDS | 45YDS |
上記が2本のウェッジ専用シャフトを使用し、50YDSを狙って試打を行った結果だ。
使用するボールによってスピン量は変化するが、ウェッジ専用シャフトはスピンが掛かる結果となった。
どちらのシャフトもスピン量はしっかり出ており、十分グリーンで止まる数値だ。
この事からも、ウェッジ専用シャフトはハイレベルなスピン量を得たいゴルファーにとってはオススメと言える。
バンカーに強いウェッジ専用シャフト
クラブフィッターたけちゃんは、ウェッジのシャフトを重くするのであればPWに対して10g以内と力説する。
110g台のアイアンのシャフトを使用している方であれば、「ダイナミックゴールド115 S200」「モーダス3 Wedge 115」は、まさに「少し重いウェッジ専用シャフト」と言える。
では、少し重いウェッジ専用シャフトのメリットは何か。
スピンが掛かりやすい事もあるが、「バンカーショットに強いこと」が挙げられる。
バンカーショットはダフらす事が前提だ。
ダフらすと考えた時、重いシャフトは非常に効果を発揮する。
バンカーショットが苦手な方は、少し重めであるウェッジ専用シャフトを検討する事をオススメする。
そして、昔から重いシャフトに慣れている方も、ウェッジ専用シャフトはオススメと言える。
▼モーダス3 Wedge 115の詳細
▼ダイナミックゴールド115 S200の詳細
【Q&A】クラブフィッターたけちゃんに聞く!
シャフトだけじゃなく、ウェッジにまつわる様々な事を答えてもらったぞ!
アプローチが苦手。ウェッジのシャフト選びはどうすれば良い?
僕ちん、どうしてもアプローチが苦手なんだけど、ウェッジのシャフトってどう選べば良いの?
アプローチもフルショットも同じ様に打ちたい訳だから、他の番手と同様の振動数・重量帯で選ぶのが良いだろうな。
僕ちん、ウェッジは重量級のシャフト使ってるわ・・。
極端に重いシャフトを使っていた人が、PWと同重量のシャフトを選ぶのは不安があると思う。そんな時はウェッジ専用のシャフトを選ぶのは大いにアリだぞ。
なるへそ。じゃぁ、僕ちんもウェッジ専用シャフトにしようかな。
絶対見返してやる・・・。
重すぎるウェッジ・軽すぎるウェッジの弊害
軽すぎるウェッジの弊害は何?
重すぎても、軽すぎてもダメってことだね。
ピッチングの下にウェッジは何本必要?
ズバゴル。お前はウェッジ何本入れてる?
えーっと・・。アイアンが7番からPWで、PWの下はSWかな?
少なっ!!お前な・・・。ワシはピッチングの下には3本以上のウェッジを勧めてると言うのに・・・。
ごめんよ・・・。でもなんで3本以上なの?AW、SWでも良いんじゃないの?
じゃぁ、4°刻みになる様にした方がいいんだね。
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ウェッジのヘッドの選び方
今回はウェッジのシャフトがテーマだけど、ヘッドはどう選んだら良いのん?
ほう・・やっぱり「顔」が良いってのは大事ですな・・好みの顔ってあるもんね。
確かにグースがあるとか、出っ歯になってるとかあるが、自分のフィーリングに合う「顔」を選ぶべきだな。
フィーリングも大事だけど、やっぱり僕ちん好みの「顔」って大事だよねー。キュンとする顔が好きだなー。最近は可愛い子が多くて困っちゃう!
お前、ズレてるぞ。
バンカーショットに向いているウェッジ
うわぁーーん!たけちゃん!どうしてもバンカーが苦手だよ。。助けて・・楽に攻略出来るウェッジ教えてくれぇ・・・。
落ち着け。まず、ハイバウンスのウェッジを使うといいな。砂の上で滑らす事が出来るからな。あとはバンカーが苦手なら専用のウェッジを持つと良いかもな。
バンカー専用?それはどんなウェッジが良いの?
バンカー専用と考えてるから、他のシャフトよりも重いシャフトを使っているぞ。ただ、そのウェッジをアプローチでも使うと考えるなら、極端に重いシャフトを使うべきではないな。
バンカーが苦手なら、とことんバンカー専用のヘッドにシャフトを使うのも良いって事だね!
遊びゴゴロを胸に秘めてるんだよ。
スコアアップの鍵を握るウェッジにもっとこだわるべき!
確かにそうだよね。ラウンドでウェッジ使う事って多いもんね。
自分のプレーを振り返っても、グリーン周りで大事件起こしてる事が多いかも。
たけちゃんにアプローチで勝つためにもウェッジにこだわる!たけちゃん、今回もサンキュー!
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【動画】モーダスウェッジvsダイナミックゴールド115を徹底比較!
まとめ
いかがだっただろうか。
今回はウェッジ専用シャフトダイナミックゴールド115 S200と、モーダス3 Wedge 115を特集した。
また、近年のウェッジシャフトの選び方、考え方についてもクラブフィッターたけちゃんに解説してもらった。
何度も説明していたが、ウェッジは極端に重くするのではなく、PWに対して重さは10g以内の重量帯でシャフトを選ぶ事が大事だ。
ウェッジは様々な使い方をする。フルショット・アプローチと行う中で、なるべく同じ感覚でプレーする為にも、同じ流れで振れるシャフトがポイント。
今まで使っていた重量のシャフトから、PWと同じ重量帯のシャフトにするのが不安な方・今まで重いシャフトを使っていた方は、少し重量のあるウェッジ専用シャフトをチョイスする事で、綺麗な流れのシャフト重量となる。
スピン性能にも優れたウェッジ専用シャフトでスコアアップを目指そう。
また、バンカーが苦手な方はバンカーに特化した専用のウェッジを使うのも手だ。
その際は、しっかりダフらす為にも重いシャフトを使ってほしい。
クラブフィッターたけちゃんは、もっとウェッジにこだわりを持って欲しいという。
グリーン周辺で、ザックリ・トップを繰り返して涙を流したゴルファーは多いはずだ。
パターの次に使う事が多いのがウェッジだ。
今一度、ウェッジのセッティング、シャフトを見直して、次のラウンドでベストスコア更新と行こうではありませんか。
当記事のライター辻和也氏
過去ライブ動画シリーズ!
昨年の汐留BlueMoodでのライブ。
ダンサーとの共演はめっちゃ刺激的で楽しかった\(°∀° )/ pic.twitter.com/MJ8qH8fwYs— つじ@ズバババ!Drums (@KT_tanuki) May 3, 2020
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