最強の弾き系で最高の飛距離を実現!
アフターマーケット向けのシャフトの代表メーカーであるフジクラシャフト。
プロはもちろん、アマチュアゴルファーにも絶大な支持を得ている。
特にスピーダーエボリューションシリーズはカスタムシャフトの代表格と言える。
今回紹介するプラチナムスピーダーは、ジュエルラインの第一弾として2015年にリリースされた。
ジュエルラインはシャフトの特性を最大限に高めた、性能特化型シャフトと言える。
合う人にとっては手放せないシャフトであり、前作のプラチナムスピーダーも数多くのゴルファーに好評だった。
6年の時を経て、2021年3月11日にプラチナムスピーダーがリニューアルされた。
今回はプラチナムスピーダーの貴重な振動数データ、飛距離性能、特徴を解説するぞ。
また試すべきゴルファー像や、実際に使う際のセッティング方法についてクラブフィッターたけちゃんに解説してもらった。
フジクラ史上最大の走り系シャフトと言われるプラチナムスピーダー。
最強のシャフトを求める貴殿には、最後まで目が離せないぞ!
ジュエルラインは性能特化シャフト
ジュエルラインとは、より性能を特化したシャフトシリーズであり、工房限定販売となっている。
既製品や大手量販店ではなく、フジクラが認定した工房でのみ取り扱う事が出来るシャフトだ。
ハッキリというが、万人受けするシャフトではない。
それ故に、シャフトの特性に合うゴルファーにとってはジュエル(宝石)の如く、光り輝くシャフトと言える。
6年前にリリースされたプラチナムスピーダーは、カスタムシャフトでありながら24,000本以上の販売実績がある。
今回は新たにリニューアルしたプラチナムスピーダー。まずは貴重な振動数のデータを公開する。
プラチナムスピーダーの振動数データ
プラチナムスピーダーはなんと、30g台から60g台までの幅広いラインナップとなっている。
前回は40g台からのラインナップであったが、新たに30g台が追加された。
カーボンの進化が可能にした30g台といえる。
今回はその中から、50g台と30g台の振動数データを公開する。
参考値として、スピーダーエボリューションV5S(50g台)の振動数データも掲載する。
プラチナムスピーダー5S | プラチナムスピーダー3S | エボリューションV5S | |
---|---|---|---|
振動数 | 261CPM | 250CPM | 252CPM |
同じ50gであっても、スピーダーエボリューション5に比べて、プラチナムスピーダーは10ポイント近く硬い。
そして30g台のフレックスSであっても、250CPMとスピーダーエボリューションVの5Sと同等の硬さとなっている。
プラチナムスピーダーは硬いシャフトであり、単純に今使っているシャフトと同じ重量、フレックスを選ぶと硬すぎる可能性がある。
必ず試打を行い、ベストな重量帯、フレックスを選ぶべきた。
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。
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プラチナムスピーダーは完全な先調子
プラチナムスピーダーの最大の特徴は、フジクラ史上最も「先調子」と言う事だ。
とにかく「走るシャフト」これに尽きるシャフトだ。
中元調子、元調子などの手元の粘り感ではなく、先端の走り感が特徴だ。
クラブフィッターたけちゃんは、初代スピーダーエボリューションに似ているという。
プラチナムスピーダーは、初代よりもさらに”メリハリがついた”という。
初代スピーダーエボリューションが合う人が使ったら、飛距離アップは間違いない。
合う合わないはハッキリと出る。万人受けのシャフトではないが、それだけハマる人には最強の1本になる。
先端が走るシャフトがたまらなく好きな人は、プラチナムスピーダーは是非試して頂きたい。
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振動数から見るプラチナムスピーダーの特徴
手元が硬いシャフトはどうしても振動数が硬くなる傾向がある。
振動数は手元の硬さがポイントになる。これが、先の振動数データにも顕著に現れている。
振動数データを見ても、ジュエルライン(性能に特化したシャフト)が如何に特徴を最大に活かしている事が分かる。
相当硬いシャフトであるが、先端部がとにかく走るので、ハマる人はヘッドスピードが上昇することは間違いない。
ダウンスイング以降、シャフトがどんどん加速するぞ。
プラチナムスピーダーの試打
おまたせしました。それではプラチナムスピーダーの試打データを公開する。
今回はプラチナムスピーダーの5Sをクラブフィッターたけちゃん。
そして3Sをたけちゃん、一般女性代表として、ゆみちゃんにも試打をしてもらう。
プラチナムスピーダー5Sの試打結果データ
まずはプラチナムスピーダー5Sの試打データを見て頂きたい。
プラチナムスピーダー5S | |
---|---|
振動数 | 261CPM |
ヘッドスピード | 44.2M/S |
総スピン量 | 3435RPM |
打ち上げ角度 | 15.6° |
総飛距離 | 238YDS |
まず始めに言うが、試打を行なったクラブフィッターたけちゃんは先調子のシャフトは合わない。
先調子との相性が悪く、試打をした際も振り遅れたと感じた。
振り遅れたと感じ、相当右に曲がると思ったがそこまで曲がらなかった。
プラチナムスピーダーは相当”走る”と感じて、ヘッドも戻りやすかったな。
右に大きく曲がると予感する当たりであったが、実際はそこまで曲がらない弾道となった。
プラチナムスピーダーの走る特性が出たと言える。「走り系」のシャフトの力が発揮されたと言える。
プラチナムスピーダー3Sの試打データ
続いてはプラチナムスピーダー3Sの試打データとなる。
プラチナムスピーダー3S | ||
---|---|---|
振動数 | 250CPM | |
試打者 | たけちゃん | ゆみちゃん |
ヘッドスピード | 45.9M/S | 33.1M/S |
総スピン量 | 3250RPM | 3100RPM |
打ち上げ角度 | 13.6° | 19.9° |
総飛距離 | 248YDS | 158YDS |
ヘッドスピードが5Sの時と比べ2M/S近く上がっている事だ。
軽い30g台のシャフトのメリットは「速く振れる」ことであり、メリットがハッキリと出た。
試打をしたゆみちゃんも、硬さは感じながらも、重量が軽いので速く振れるイメージはしっかりと持てた。
飛距離の三要素は「初速・打ち上げ角・スピン量」であるが、初速はミート率にも大きく影響される。
しかし、単純に考えてもヘッドスピードが上がればそれだけ初速が上がる可能性はある。
走り系の特性を最大限発揮するプラチナムスピーダーは、ヘッドスピードを上げて飛距離を伸ばす事が可能だ。
繰り返しなるが、万人受けを狙ったシャフトではない。
先調子に振り切ったプラチナムスピーダーは、先調子が合うゴルファーにとっては手放せない1本になる。
プラチナムスピーダーは長尺仕様で飛ばす!
手元が硬いが、先端が加速して走るプラチナムスピーダー。
クラブフィッターたけちゃんは、長尺にして使用するのが最適という。
手元は硬いが先端は走るので、長尺にするメリットが大きい。
では、実際にどこまでのインチ数が良いのか。
クラブフィッターたけちゃんは46インチで組むことを推奨している。
加速するシャフト+長尺にする事で、ヘッドスピードを上げて、飛距離を伸ばす可能性を大いに秘めている。
プラチナムスピーダーを試すべきゴルファー
大前提として、先調子のシャフトが合う人は、プラチナムスピーダーを試して頂きたい。
その上で、ヘッドスピードを上げたい方にも試して頂きたい。
そして、30g台がリリースされた背景として、女性やシニアゴルファーの方にも試して頂きたい1本だ。
以下にプラチナムスピーダーを試すべきゴルファーをまとめる。
・先調子のシャフトが合う
・初代スピーダーエボリューション、前作のプラチナムスピーダーを愛用している
・ヘッドスピードを上げたい
・球を上げたい
・捕まえたい
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【Q&A】クラブフィッターたけちゃんに聞く!
クラブフィッターたけちゃんにプラチナムスピーダーについてズバババ!っと聞いてみたぞ!
試すべきゴルファーや、合うヘッドについても教えてもらったぞ!
握力の少ない方にもオススメ?
重いクラブには握力が必要っていうけど、握力が少ないけど、速く振れる人にも合うかな?
6Sを使ってる人なら、5Sを試すってこと?
ヘッドスピードが上がるとどれだけ飛ぶの?
ヘッドスピード上がるとどれくらい飛距離って伸びる?
へー!かなり飛ぶ様になるんだね!
ほう・・・それはトキメキが止まらないでやんすな。
ヘッドスピードが上がる事で、飛距離が伸びる可能性があるってことだね。
僕ちんのヘッドスピード(14M/S)もあがるかな。。。
プラチナムスピーダーが合うヘッドとは?
プラチナムスピーダーに合うヘッドって、どんなヘッドがある?
あんまり重いヘッドは厳しいの?
ジュエルライン=宝石。見た目も大事。
なんかこうプラチナムスピーダーって、見た目からもハードな印象あるよね。
スポーティーな感じもあって特別感あるし、カッコイイよね!
プラチナムスピーダーって、ジュエルラインのシリーズでしょ?この辺の特別感ってまさに「宝石」って感じよね。
え?ホンマ?よっしゃー!
たけちゃん、シャフトでも太っ腹すぎるだな・・・。頑張れ。
今回もサンキュー!またよろしくね!
【動画】スリクソンZX4vsZX5試打比較!
まとめ
いかがだっただろうか。
今回はフジクラシャフトのジュエルラインから、プラチナムスピーダーを紹介した。
シャフトの特性を最大限まで活かしたジュエルライン。
万人受けするシャフトではないからこその、輝きをまとっているシャフトと言えよう。
6年ぶりにリニューアルされたプラチナムスピーダーは30g台からリリースされている。
女性や、シニアの方などにも試して頂きたい。
以下にプラチナムスピーダーを試すべきゴルファーをまとめる。
・先調子のシャフトが合う
・初代スピーダーエボリューション、前作のプラチナムスピーダーを愛用している
・ヘッドスピードを上げたい
・球を上げたい
・捕まえたい
プラチナムスピーダーの特性を活かす為に、クラブフィッターたけちゃんからの推奨セッティングは以下の通りだ。
・長尺(46インチ)で試してほしい
・ヘッド重量は195gまで。それ以上重いヘッドとは相性が悪い
先調子として、その特性を振り切ったとも言えるプラチナムスピーダー。
先調子が合うゴルファーの方は、最強の走り系で自分史上最大飛距離を目指してほしい。
このプラチナムスピーダーはそのポテンシャルが十分にある。
貴殿にとってジュエルとも言える1本になる事を祈り、筆を置く。
当記事のライター辻和也氏
ズバババゴルフ専属ゴルフライターのプロドラマーつじです。
ゴルフを始めた時は、シャフトって何するの?なんて思っていました。
しかし、ゴルフを知れば知るほどに、シャフトって奥深く、興味深いものですよね。
自分のスイング傾向や、ヘッドによってもその特性が変わるんですから、メーカーの研究努力には脱帽です。
ドラムもスティック1つとってもサウンドが変わったり、振り心地が大分変わるんですよね。
「うーん。このスティックは元調子かな。中元調子って感じかな?」
「これは先調子のスティックかな。加速感があるね。」
こんな事を言う様になってきたので、私も徐々にゴルファーとしての誇りが生まれつつあります。(?)
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