アイアンもカーボンシャフトの時代が到来!?
近年、様々なメディアで取り上げられているアイアン用カーボンシャフト。
その理由は、シャフトメーカーの技術の進歩により「重くてよくしなるカーボンシャフト」が開発されたからに他ならない。
また、トーナメントプロにも使用者が増加傾向にあるのも事実だ。
どうやら、一昔前の「軽くて球筋が安定しない」というイメージを改めた方が良さそうだ。
今回は、そんな最新のカーボンシャフトとスチールシャフトを、データに基づき徹底比較してみた。
比較項目は以下の5つである。
- 飛距離
- ヘッドスピード
- 方向性
- ボールの高さ
- 操作性
あなたのアイアンシャフト選びの参考にして欲しい。
ちなみに、僕の答えを先に述べよう。
「飛距離を上げ、長くゴルフを続けたいならアイアンはカーボンシャフト一徹」である。
プロも認めるカーボンシャフトアイアン
前年覇者L.トンプソンが2年連続出場 宮里藍は2年ぶり8度目 https://t.co/6d21vK73Em #GDO #ゴルフ pic.twitter.com/IsYKlor0w6
— GDOニュース (@GDO_news) 2017年4月11日
先に述べたように、最近は、スチールからカーボンに変更するプロも増加中だ。
その代表選手をご紹介する。
女子プロゴルファー
- 藤田光里プロ
- 宮里藍プロ
- イ・ボミプロ
- アン・ソンジュプロ
- 渋野日向子
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男子プロゴルファー
- 谷原秀人プロ
- 片山晋呉プロ
- 横田真一プロ
- 尾崎直道選プロ
※尾崎直道選手はシニアプロ
海外でもカーボンシャフトに変えて活躍するトーナメントプロが増えてきている。
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カーボンとスチールシャフトの特徴
それではここで、カーボンとスチールシャフトそれぞれの特徴と、メリットとデメリットをご紹介しよう。
カーボンシャフトの特徴、メリット
- インパクトの衝撃を吸収しやすいため関節を痛めにくい
- シャフトの運動量が多いため非力な人でも球を上げやすい
- ボールをクリーンに捉えたいスインガーにおすすめ
- 重いカーボンの登場でハードヒッターの選択肢が増えた
冒頭で述べたように、重いカーボンの登場こそ、カーボンシャフトがブレイクした要因である。
ちなみに、フジクラ(Fujikura)のMCI120というカーボンシャフトの重量は120g以上もある。
同時に、カーボンのデメリットも下記にご紹介する。
デメリット
- 価格が高い
- スチールにくらべ球筋が安定しない
- 打ち込み系のスイングの人はスピン量が増えすぎて逆に飛ばない
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スチールシャフトの特徴、メリット
次に、スチールシャフトの特徴とそのメリットだ。
- 価格が安い
- 球の吹き上がりを抑えやすい
- 打ち込み系のスイングの人におすすめ
- 軽量スチールの登場で非力な方でも使用できるようになった
スチールシャフトの方もメーカーの努力により、軽量スチールが登場した。
軽量スチールが開発されたことで、特に年配ゴルファーの「スチールを使いたい」という潜在的ニーズを満たせるようになったのである。
日本シャフトのN.S.PRO ZELOS7(ゼロス7)の重量は、世界で最も軽い70g台を実現している。
デメリット
- ボールとの衝撃が直接体に伝わり関節を痛めやすい
- 球が上がりにくい
- シャフトのしなり幅が小さい
- ボールをクリーンに捉えるスインガータイプは飛距離をロスする
近年のトーナメントプロが、カーボンアイアンに変更するのは「体に負担をかけない」という理由がもっとも多いのだ。
もしもあなたが、ゴルフ人生を末永く続けたいのであれば、カーボンアイアンを使用するべきだろう。
プロにくらべ体を鍛えていないアマチュアゴルファーはなおさらだ。
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カーボンvsスチールのデータ比較|飛距離、方向性
画像:実際のデータ(番手は8番アイアン)
それではお待たせした。
ここからは、カーボンとスチールのアイアンを打ちくらべた結果をデータにてご紹介しよう。
番手は8番、ヘッドは同じものを使用し、3回のショットの平均値を抽出した。
ちなみに打ってもらったのは、40歳男性のローハンディゴルファーである。
比較項目 | カーボン | スチール | 増減 |
---|---|---|---|
飛距離 | 141yd | 129yd | 12yd |
ヘッドスピード | 32m/s | 28.1m/s | 3.9m/s |
ボール初速 | 41.3m/s | 40.3m/s | 1.0m/s |
打上げ角度 | 高い | 普通 | |
方向性 | やや悪い | 安定 | |
操作性 | 良い | 良い |
結果は一目瞭然。
カーボンの方が約9%、何と12ydも飛距離が伸び、ヘッドスピードが3.9m/sも上がった。
要するに、カーボンシャフトのしなりのおかげで、1番手飛距離が伸びる結果となったのだ。
これはゴルフが楽になること間違いなしだ。
方向性はスチールの方が安定しているが、カーボンシャフトのしなりに慣れてくれば問題ない範囲である。
カーボンシャフトに変えたゴルファーの感想、評判
さて、人気上昇中のカーボンシャフトであるが、実際に、アイアンシャフトをスチールからカーボンに変更したゴルファーの「生の声」をお伝えしよう。
- カーボンにしたことで確実に飛距離が伸びた
- 8割のスイングでラインを出せるようになった
- ロングアイアンでも高さが出せる
- ドロー、フェードの打ち分けがしやすい
みな一様に、カーボンシャフトの評価は高いようだ。
「高弾道」はシャフトが生み出す
画像:赤色の弾道がカーボン、白の弾道がスチール
近年の、ハードロフトといわれるアイアンはロフトが立っているが、ヘッドの進化にて高さが出せるようになっている。
とはいえ、本来の高さをロスしてしまう可能性は否めない。
そこで、「シャフトのしなりにより高さを出そう」という考えこそが、カーボンシャフトの人気の一因なのだ。
アイアン用カーボンシャフトの気になる価格は?
シャフトの重量、価格はメーカーによって様々だが、カーボンシャフトはスチールにくらべどの程度値段が高いのだろうか。
同重量(約120g)のシャフトをリシャフトした場合の金額を比較してみたので参考にして欲しい。
- ダイナミックゴールド 8,000円~
- フジクラMCI120 12,000円~
1本あたり4,000円程度、5本セットを交換した場合、20,000円程度カーボンの方が高くなる計算だ。
長年使用すると考えれば、この金額差はそれほど大きくないはずだ。
また、カーボンシャフトは重量が重くなればなるほど高価になることも付け加えておく。
※上記金額はリシャフト作業賃、グリップ代金込みの価格。(ゴルフショップイシイの場合)
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おすすめの最新カーボンシャフト3本
プロのクラブフィッターおすすめの最新カーボンシャフト3本をご紹介しよう。
プロも認めるアイアンに革命を起こした厳選のシャフトばかりだ。
第1位 ATTAS IRON アッタスアイアン|USTマミヤ
本体価格:9,000円~14,000円(税別)
重量:49g~123g
何といってもおすすめのシャフトは、USTマミヤのアッタスアイアンだ。
いまだかつてない飛距離を実現したUST Mamiyaの革新的テクノロジーが集結。強度を高めつつ手元部分を緩めた設計で、スピン性能・コントロール性能が向上している。シルバーのカラーリングも渋いぜ。
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第2位 MCI|Fjikura フジクラ
本体価格:8,000円~12,000円(税別)
重量:55g~124g
カーボンといえばフジクラ。そのフジクラの技術を結集したMCIはカーボンアイアンの革命児だ。カーボンのデメリットを払しょくし、振りやすさと飛距離はそのまま残した傑作。
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第3位 Tour AD|グラファイトデザイン
本体価格:9,000円~30,000円(税別)
重量:50g~117g
スチールシャフトを超えた振り抜き感を重視したハイパフォーマンスアイアンカーボンシャフト。ゴルファーに応じて重量が選べる。
【重要】自分に合ったシャフトを選ぶ方法
画像:四国一のクラブフィッターを目指す石井建嗣氏のセクシーな左手
それでは最後に、自分に合ったアイアンシャフトを選ぶ方法を伝授しよう。
シャフトを変えた後に後悔しないよう絶対に押さえておきたいポイントだ。
シャフト選びで最も重要な数値はシャフトの「振動数」。
つまり、自分のスイング(体型、筋力、握力、ヘッドスピード、スイングタイプ)にマッチした「振動数」のシャフトを選ぶことこそが、あなたのベストフィットアイアンに出逢えるカギなのだ。
また、先に述べてきたように、近年は軽いスチール、逆に重いカーボンの登場で、シャフトの選び方も無限に存在し、ネットやゴルフ雑誌で仕入れた中途半端な知識では選べなくなっている。
要するに、自分にピッタリあったシャフトを選ぶためのたった一つの方法とは、振動数フィッティングの実績があり、プロのクラブフィッターが常駐するゴルフショップに相談することなのだ。
もし、あなたが中四国地方にお住まいであれば、香川県のゴルフショップイシイに相談するべきである。
詳細は、下記の関連記事を確認して欲しい。
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【動画】カーボンvsスチールシャフトを徹底比較
アイアンのスチールシャフトvs最新カーボンを徹底比較。
スチール3本、カーボン1本の計4本のシャフト重量、硬さ(振動数)、実際の距離とスピン量を計測した結果を見逃すな!
【動画】フジクラMCI徹底検証
人気カーボンシャフト『フジクラMCI』の振動数、飛距離、球筋をご紹介。ツアープロにも人気急上昇中のカーボンシャフトの3つのメリットも紹介。
まとめ
いかがだっただろうか。
今回は、今後のアイアンシャフトの主流になりそうな勢いの、カーボンシャフトについてご紹介してきた。
まとめると、カーボンシャフトとは、アイアンの重量はそこそこ欲しいが硬いシャフトは振れないゴルファーにぴったりのシャフトなのだ。
比較的やさしく、身体に負担の少ないカーボンシャフトで、「ゴルフ」のある最高の人生を思うぞんぶん楽しもうではないか。
~Let’s enjoy 己の人生~
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最後に
今回、当記事を作成するにあたり、快く取材に対応していただいた、四国、いや、日本のフィッティング業界を担うであろう、若き期待の男前の酒豪、筆者と同様ちょっとエッチなクラブフィッター、ゴルフショップイシイの石井建嗣氏に、この場を借りて感謝申し上げる。
石井建嗣氏と、カーボンシャフトが気になりだしたゴルファーは「シェア」「いいね」をお願いいたす。
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