コースデビュー前に絶対読むべきゴルフ本
やばい、昨夜の会社の飲み会で、ゴルフのコースデビューが決まってしまった。
しかも残された日数はたったの1ヵ月。
親父のクラブを借りて打ちっぱなしには数回行ったことがあるけれど、ゴルフコースをまわったことは一度もない。
高校球児だった僕は、酒の勢いもあり、「ゴルフ?止まってるボールを打つなんて僕からすれば楽勝っすよwww」なんてほざいてしまったのである。
それを耳にした上司が「じゃぁ、1ヵ月後の社内コンペにエントリーしとくわ。よろしくな。」と、なったわけだ…。
これはやばいゾ。
ただでさえ、口だけジョニーというあだ名が物語るように、社内での俺の評価は芳しくない。
てゆうか、信頼も人望も人気も実力も行動力もない俺は、リストラ対象という噂もあるほどだ。
仕事も口だけ、彼女(49歳)とも口だけ、ゴルフも口だけとなってしまっては、本当に社内での居場所がなくなってしまうではないか!
おっしゃ、ここは一発ゴルフで大逆転だ。
小学3年から高校まで野球を続けてきた俺は、体力と根性だけは誰にも負ける気がしない。
しかも、甲子園でランナーコーチとして活躍したというスポーツマンとしてのプライドもある。
俺は、コースデビューまでの1ヵ月間、正しい練習方法とゴルフスイングの基本をみっちり勉強するために、1冊のゴルフ本を購入したのだった。
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Amazonレビュー星4.5!初心者ゴルファーのバイブル
今回は、ゴルフスイングの基本と正しい練習方法が知りたい、コースデビューに向けての準備は何をすべきか、といったゴルフ初心者にぜひとも手に取ってほしいゴルフ本を紹介する。
本書のミッションは「僅か1カ月でコースデビューを可能にすること」である。
Amazonでのレビューも星4.5という高評価もうなずける、すぐに実践でき、確実にゴルフの基本が分かる素晴らしい内容が満載である。
ゴルフ初心者だけではなく、ゴルフスイングの基本を学びなおしたいというベテランゴルファーにも手に取ってほしい1冊である。
早く上達するためには、ゴルフの本質を理解し、目標に向かって道を踏み外すことのないように、ゴルフを正しく学ぶ心構えを持つことが大切です。
引用:誰もいわなかったゴルフの基本: 本当に必要なことはたったコレだけ!!
そう、ゴルフに限らず正しい努力を知ることで、上達のスピードはまったく異なってくるのだから。
さあ、次章より、ゴルフの基本をしっかり頭に叩き込んでほしい。
ボールは絶対に上げに行くな
初心者に限らず、実際のラウンドで、ダフリ、トップが止まらなくなった経験があるゴルファーは少なくないはずだ。
ずばり、その原因は、無意識のうちにボールを上げに行くスイングになっているからだ。
実は、ゴルフにボールを上げる動作はひとつもないのだ。
スイングでボールを上げようとするからミスショットになることを、肝に念じておこう。
ゴルフクラブにはロフト角があり、そのロフト角がボールを勝手に上げてくれるのだ。
本書の中ではミスショットの原因を詳しく解説されている。
ロフト角の性質を無視して、自分でボールを上げにいこうとすると、ダウンスイングで右肩が下がり、上体が右に傾いてしまいます。結果的にクラブフェースが正しく戻らず、ボールの手前の地面を叩いてダフリやチョロになったり、フェースの刃がボールに直接当たってトップが生じたりします。
引用:誰もいわなかったゴルフの基本|中井 学 (著)
大切なことなので繰り返すが、ボールは絶対に上げに行ってはいけないのである。
また、ロフト角がボールを自然に上げてくれる感覚を早くマスターするには9番アイアンがベストである。
9番アイアンで「前に転がればいい」と割り切り、低く転がす意識で練習することで、ロフト角がボールを上げてくれる感覚が理解できるようになる。
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グリップの握り方が最重要
ゴルフ上級者に言わせると、「グリップを直すだけでゴルフが変わる」とのこと。
しかし、ゴルフ初心者や、一向にゴルフが上達しないゴルファーほど、グリップの握り方をないがしろにしている。
悪いグリップのままスイングすれば、バックスイングやダウンスイングも悪いものになってしまうのだ。
方向性が安定しない、飛距離が伸びない原因はグリップにあるのだ。
ゴルフ初心者は悪い癖がついてしまう前に、本書を参考にしっかりと正しいグリップを頭と体に叩き込んでおくべきだ。
左手グリップは指の付け根の部分で握る。右手グリップは右ヒジを軽く曲げた状態でつくる。守るべきポイントはこの2つだけです。
引用:誰もいわなかったゴルフの基本 |中井 学 (著)
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正しいボールの位置とは
当然だが、スイングのたびにボールの位置が変われば、球筋が安定することはない。
では、正しいボールの位置をあなたはご存じだろうか?
本書では、ボールの位置は心臓の前を基準としている。
心臓の前を目安にすれば、左脇の前より少し内側にボールを置く感覚となり、ボールをしっかりと叩けるイメージが出やすくなるのだ。
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バランスのいいスイングが飛距離を伸ばす
アドレスでは重心を「土踏まず」に乗せてバランスのいい姿勢をつくろう。
バランスのとれたアドレスが、正しいトップ、インパクト、フィニッシュをつくりだすのだ。
また、正しいアドレスの作り方は下記の通りだ。
- 両足を肩幅に広げる
- 体重を左右均等に乗せる
- お辞儀するよう腰の付け根から前傾させる
- 両膝を軽く曲げる
- 両手を自然にだらりと下げてグリップする
重心は足の真ん中に乗せることを覚えておこう。
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スイングは肩ではなく胸を意識する
肩よりも胸を意識する方が体がスムーズに回転しやすく、正しいスイングが身に付きやすい。
胸を動かした結果、肩が動き、腕が動き、クラブが動かされるのだ。
この「クラブが動かされる」感覚こそ、ゴルフスイングのメカニズムである。
つまり、自分で腕を振るのではなく、胸の回転と連動し腕が振られるのだ。
肩や腕の動かし方に気を取られ、ぎこちないスイングになってしまっている場合は、ぜひとも肩よりも胸を意識してみよう。
インパクトの3原則
ボールとクラブフェースがどのように衝突するか、一瞬の物理的現象でショットのすべては決まる。
その、一瞬の物理的現象こそインパクトと呼ばれている。
また、ゴルフスイングのすべての基本はこのインパクトに集約されるといっても過言ではない。
本書ではそんな大切なインパクトの3原則が紹介されている。
- 軽いハンドファースト
- アドレスのライ角の再現
- スクエアフェース
一つひとつの解説は省略するが、インパクトを基礎としたスイングの最適化こそ、ショットのあらゆる問題を解決してくれるはずだ。
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これが正しいスイングリズム
スイングリズムと聞いて、真っ先に思い出すのが「チャー、シュー、メーン」である。
しかし、この3拍子のスイングリズムは間違いである。
どうゆうことか?
つまり、ゴルフのスイングリズムは3拍子ではなく2拍子が正解なのだ。
同じ麺類でリズムをとるとすれば、「タン、メーン」や、「トン、コーツ」、「バリ、カータ」、「ハリ、ガーネ」となる。
リズムは「イチ、ニ、サン」の3拍子もありますが、スイングを開始してから3拍子で振るのは避けましょう。 本来は「イチ、ニ」の2拍子が究極のリズムなのです。
引用:誰もいわなかったゴルフの基本|中井 学 (著)
2拍子リズムの理由は明快で、何故なら歩くときの下半身は2拍子であり、この2拍子を意識することで条件反射的にスムーズなスイングが可能になるからなのだ。
「2本素振り」でスイングの基本を習得
それではここで、スイングの基本を作るために有効なとっておきの練習方法を1つご紹介しよう。
その練習方法とは、「2本素振り」である。
その方法は以下の通りだ。
- 9番アイアンと7番アイアンの2本のアイアンを持つ
- グリップはベースボールグリップがおすすめ
- 腕の力ではなく体全体の筋肉で素振りを連続で行う
実際にやってみれば分かるのだが、かなりの重量があるため、腕の力だけでは絶対に2本のクラブを振ることはできない。
胸の回転を利用してクラブを振る(腹筋、背筋などの体感を使う)コツと、下半身の安定感をキープする感覚が確実につかめるはずだ。
僕自身も練習前に必ず10回程度この素振りを行っているが、飛距離アップに欠かすことのできない、筋力アップと関節の可動域を広げる効果もあるのだ。
ぜひとも次回の練習に取り入れていただきたい。
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初ラウンド5つの心得
さてここからは、初ラウンドで最高のパフォーマンスを発揮するためのメソッドを、5つに絞ってご紹介しよう。
このメソッドをラウンドで実践することで、あなたが持っているベストパフォーマンスプレーができることをお約束しよう。
当記事をスマホでブックマークして起き、初ラウンドへの道中や、スタート前のクラブハウスのおトイレの中などで、チェックすることをおすすめする。
- ショットの前に打ちたい方向、目標をピンポイントで決める
- アプローチは9番アイアンの転がしに徹する
- パターは距離感が命
- ショット後の打球は目で追わない
- テーマを1つに絞ってプレーする
それでは一つひとつ解説していこう。
1.打つべき目標を明確にする
断言するが、適当な場所を狙っていたのでは、いつまでたっても適当なショットしか打つことはできない。
例え、狙った場所に打つことができなくても、「アソコに打つんだ」と、狙いを絞って打つ癖を身につけよう。
本書に紹介されている、目標を定めてショットする方法は以下の通りだ。
- ボールの後方から目標方向を眺めて、ボールと目標を結ぶターゲットラインをイメージする
- ボールからやや離れた、飛球線と平行の場所に立ち、目標方向を見たままインパクトゾーン素振りを数回繰り返しながら、ボールに近づく
- フェース面をターゲットラインと直角に合わせて、それから両手を握り直し、スタンスの位置を決めてアドレスが完成
また、狙ったターゲットに対して体を正しく向けて構えることを普段の練習で習慣づけておけば、コースに出たときもアライメントの意識によって緊張感を和らげる効果が得られるのである。
2.アプローチは転がしが基本
初めてのラウンドだとはいえ、少しでもいいスコアで上がりたいと思うのは当然のことだ。
フワッと上げて、キュキュッと止まるようなアプローチショットは狙ってはいけない。
1打でもいいスコアで上がるための必殺のアプローチ方法が本書には紹介されている。
- すべてのアプローチは9番アイアンを使用
- ヒールを軽く浮かせて構え、パットの要領でスイングする
- 最初から低く転がすつもりで打つ
このシンプルなアプローチをマスターすることで、打ち損じが極限まで低減され、ボールを上げようとしなくても、9番アイアンのロフトがボールを勝手に上げてくれるのだ。
ゴルフ初心者に限らず、アプローチが苦手な方にはぜひともマスターしていただきたいショットだ。
3.パターは方向性より距離感が重要
グリーン上で横の傾斜ばかり気にするゴルファーが多いが、パッティングでは方向性より距離感が重要だ。
また、スタート前はショットの練習も大事だが、むしろパットの練習に多くの時間をかけるようにしよう。
グリーンの平坦な場所を見つけて10歩の距離を歩測し、10歩ならどのくらいの感覚でストロークすればいいかをつかんでおきます。これを事前に実践しておくと、パット数のロスが防げます。
引用:誰もいわなかったゴルフの基本|中井 学 (著)
4.ダフリ、トップはこうすれば直る
ダフリやトップなどのミスが連発する原因は、目線が上に向いてしまっているということにある。
詳しくは、インパクト前に顔が目標を向いたり上体が起きたりしているため、クラブフェースが構えた位置に戻ってこないのである。
つまり、アドレス時に構えた顔の位置、目線の位置をインパクトまでキープすることで、ミート率が上がり、ダフリ、トップは驚くほど改善されるはずだ。
5.テーマ(課題)を1つに絞る
何かテーマを決めて初ラウンドに臨もう。
それも2つ、3つではなく、ルックアップをしない、胸で回転する、確実にアドレスするなど、何でもいいからラウンドのテーマは1つに絞るべきだ。
このようにテーマを決めてラウンドする経験を積むことが、ゴルフ上達のスピードが圧倒的に違ってくるのだ。
また、そのテーマに対する結果をブログなどにに書き留めておくことも効果がある。
あなたのコースデビューのたった1つのテーマを今から考えてみようではないか。
まとめ
いかがだっただろうか。
今回は、ゴルフデビューが決まったあなたが絶対に読むべき1冊「誰もいわなかったゴルフの基本: 本当に必要なことはたったコレだけ!!」の内容を詳しく紹介してきた。
冒頭で述べた通り、ゴルフ初心者に限らず、常に上を目指すゴルファーには参考になりまくるコンテンツが満載だ。
あらゆるスポーツにおいて、基礎、基本の大切さは言うまでもない。
この1冊でゴルフスイングの基本を学びなおしてみてはいかがだろうか?
最後に
最後に、本書の最後に書かれている名言を紹介しよう。
コースデビューの一番の成功術は、「己を知る=自分を見失わない」ということを忘れないことです。
引用:誰もいわなかったゴルフの基本|中井 学 (著)
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