ヘッドスペードが加速!タメを作れる新感覚シャフト!
シャフト選びの際に重要になるのが、キックポイントだ。いわゆる「調子」だ。
元調子、中調子、先調子などあるが、ゴルフギアを愛するゴルファーにとって「元調子」と聞くと、ハードヒッターのイメージが強いだろう。
2021年1月8日。スリリング社が新たに「ギアチェンジ」という新しいシャフトがリリースされた。
この「ギアチェンジ」はいわゆる中元調子のシャフトだ。
中元調子と聞くとハードなシャフトというイメージを持つだろうが、実はギアチェンジはハードヒッターでなくても試せるシャフトだ!
長年フィッティングデータを取り続け、開発に2年を掛けてリリースされたギアチェンジは、タメを作るのが苦手なゴルファーに最適という。
今回はギアチェンジのシャフトを紹介しつつ、タメが飛距離にどのような作用があるのかも、クラブフィッターたけちゃんに解説してもらった。
飛距離に悩んでいるゴルファー、タメが作れないと悩んでいるゴルファーは必見の内容だ!
なお、ギアチェンジは通称「ギアチェン」と呼ばれるが、本記事では「ギアチェンジ」表記とさせて頂く。
ギアチェンジのラインナップ
スリリング社のシャフトといえば、ART LINEと呼ばれるシャフトのデザインにもこだわった4シリーズがある。
今回リリースされたギアチェンジは、新たなブランドSPORTS LINEの記念すべき1本目になる。
デザインはカーレースにインスパイアされたというだけあって、スポーティーで引き締まった印象を受ける。
まず始めにギアチェンジの5種類のフレックスと、重量のラインナップについて紹介する。
・ギアチェンジR+(40g台)
・ギアチェンジSR、SR+(50g台)
・ギアチェンジS、S+(60g台)
重量によってフレックスが設定されているので、よく確認をして頂きたい。
今回の検証では50g台のSR・60g台のS、S+を使用して試打検証を行う。
価格はすべて、60,000円(税別)となっている。
▼スリリング社「ギアチェンジ」ページ
ギアチェンジの振動数
それでは3種類のフレックス別の振動数を見て頂きたい。
非常に貴重なデータになるので、注目して頂きたい。
ギアチェンジSR | ギアチェンジS | ギアチェンジS+ | |
---|---|---|---|
振動数 | 233CPM | 253CPM | 259CPM |
重量(カタログ値) | 52g | 63g | 67g |
比較対象として、同じ60g台のSシャフトで中元調子のディアマナBF 60Sと比較してみる。
ギアチェンジS | ディアマナ BF 60S | |
---|---|---|
振動数 | 253CPM | 261CPM |
重量(カタログ値) | 63g | 65.5g |
手元調子系というと、どうしてもハードヒッターが使うイメージが強いが、ギアチェンジはやや柔らかい振動数データと言う事が分かるだろう。
カスタムシャフトとして、決して硬すぎる訳ではなく、やや柔らかいのも「ギアチェンジ」の特徴だ。
「手元調子は自分には振れないから。」
こう思うゴルファーも多いかもしれないが、是非試打をして頂きたい。
数値が大きい程しなり戻りが速く、硬いと感じる。
▼関連記事
ギアチェンジの試打データを公開
それではギアチェンジの試打をクラブフィッターたけちゃんに行なってもらった。
ギアチェンジSR | ギアチェンジS | ギアチェンジS+ | |
---|---|---|---|
振動数 | 233CPM | 253CPM | 259CPM |
ヘッドスピード | 46.9M/S | 45.1M/S | 43.7M/S |
総スピン量 | 3100RPM | 2850RPM | 3400RPM |
キャリー | 224YDS | 230YDS | 221YDS |
総飛距離 | 245YDS | 250YDS | 241YDS |
クラブフィッターたけちゃんが愛用しているシャフトと、ほぼ同重量帯のギアチェンジSは飛距離が一番出ている。
しかし、それ以上に興味深い結果となったのが弾道である。
つかまる中元調子のギアチェンジ
クラブフィッターたけちゃんはフェードヒッターである。
しかしギアチェンジの試打弾道を見ると、ギアチェンジSR・ギアチェンジSはつかまった弾道になり、ギアチェンジS+はストレート弾道になっている。
中元調子というと、”つかまらない”というイメージがあるが、試打データを見るとしっかりつかまっている。
フェードヒッターであるたけちゃんだが、ドロー系の弾道となっている。
これは一体どういう事なのか。さらにギアチェンジの特徴に迫っていく。
つかまりの良い手元調子の理由は剛性にあった!
そもそもだが、シャフトの振動数はどの部分の硬さを現しているかご存知だろうか。
ずばり【手元部分の剛性】なのだ。
ギアチェンジを試打したクラブフィッターたけちゃんは、感想として以下を挙げている。
スイング時のヘッドの位置が分かりやすいのが、ギアチェンジの特徴だ。
ギアチェンジは手元が緩いのだが、その範囲が通常の手元調子系のシャフトに比べて広いのだ。
手元部分からシャフト中間部までを緩やかに柔らかさを持たせることで、自動的に”タメ”が作りやすいスイングとなる。
最近は中元調子のシャフトが人気であり、最近のトレンドである先端を硬くするという、トレンドも取り入れたシャフトとも言える。
スイング解析機「GEARS」を活用して設計されたギアチェンジ
スイング解析機の「GEARS」をご存知だろうか。
ゴルフスイング時のクラブの動きやフォームを3次元で360度の方向から計測し、解析するシステムだ。
専用のスーツを着て、モーションキャプチャ技術を用いてゴルフスイング解析するスグレモノ。プロゴルファーはもちろん、クラブフィッティング、クラブ製造メーカー等で使用されている。
スリリング社は、GEARSを用いた膨大なフィッティングデータを基にして、”タメ”が作りやすい最適剛性は何か。
その結論が、ギアチェンジの”つかまりの良い手元調子””タメが作れるシャフト”という答えだ。
柔らかめだが注意!フィッティングは必ず受けて欲しい!
手元側が柔らかく、その範囲が広いのがギアチェンジの特徴だ。
振動数計測を行ない、やや柔らかめという特徴のシャフトではあるが、クラブフィッターたけちゃんはこう言う。
柔らかめで、ヘッドの位置が分かりやすいシャフトではあるが、極端に柔らかいシャフトではないので、工房やフィッターと相談した上でフレックス選定をして欲しい。
まずは信頼のできるフィッターや工房と相談してほしい。しかし、そのフィッティングで貴殿に最適なギアチェンジが出来上がるのだ。
▼関連記事
ギアチェンジは”タメ”が作れない方の”タメ”のシャフト
再三ではあるが、ギアチェンジは”タメ”が作れるシャフトだ。
そもそもタメとは一体なんなのか。クラブフィッターたけちゃんに解説をしてもらった。
クラブが地面と平行になる時に、右の股関節に手が近づいている状態が、”タメ”だ。
アマチュアゴルファーの多くは、右股関節から離れた場所でコックが解けてしまう状態の方が多い。
ツアープロの”タメ”をどうしたら再現できるか。これを先に紹介したスイング解析機GEARSのデータを用いてギアチェンジが誕生した。
もちろんシャフトを変えただけでプロの様な”タメ”がすぐに手に入る訳ではないが、”タメ”が作りやすいシャフトを使う事が大事だ。
Q&Aコーナーで、”タメ”が作れることのメリットを解説しているので、最後まで読んでいただきたい。
▼関連記事
【Q&A】クラブフィッターたけちゃんに聞く!
クラブフィッターたけちゃんにギアチェンジを打つべきゴルファー、”タメ”のメリットをズバババ!っと聞いてみたぞ!
スリリング社の特徴
たけちゃん今回もよろぴこー。今回特集したスリリング社ってどんな特徴のメーカーなの?
そうだな・・・前回のART LINEと呼ばれるシリーズもそうだが、シャフトのデザインが派手だな。キャッチコピーなんだっけかな・・・好きな柄の方が飛ぶ・・・だったけかな?
ちげーよ!「好きなデザインの方が飛ぶ気がする。」だろうが!たけちゃん、師匠にまた怒られるぞ。
見た目も楽しもうという心意気というか、人との被りが少ないってのが特徴かもな。今回のギアチェンジもF1をイメージしたコスメになってるよな。
確かにね。スポーティーでかっこいいよね。うーん。僕ちんみたいな、渋カッコいい。って事だね。
何言ってるか分からんが、デザインは個性的でありながら、これだけ機能性もあるシャフトがスリリング社の特徴だな。
“タメ”の重要性って、結局なに?
最近さ、Instagramにアップされているプロのスイングスロー動画を見まくってるんだけど、ぶっちゃけ”タメ”があるメリットってなに?
一言で言えば、インパクトの加速感が違うって事だ。コックをインパクト前に解いてしまうアーリーリリースだと、インパクト前にヘッドが加速しないから飛距離は望めないな。
僕ちん、インパクトする遥か手前でコックが解けてるって、ゴルフ仲間に言われたわ・・・。
右股関節前までコックを解かない。つまり”タメ”が作れていると、インパクト直前でさらにヘッドを加速させる事ができる。これがメリットだな。
なるほど・・・。どうりで僕ちんは飛距離もヘッドスピードも伸びない訳だ・・・。
気になった一言があったんだけどよ。友だちがいないズバゴルに「ゴルフ仲間」なんているのか?
ぐすん・・・。たけちゃんそんなズバババ!っと痛いところ指摘しないでケロ・・・。
ギアチェンジを試すべきゴルファー
今回のギアチェンジだけど、試すべきゴルファー像を教えて!
そうだな。つかまりが良い手元調子と言っても、極端なスライサーや、切り返しが強烈に強い人には不向きだな。
あとは”タメ”が作れない、アーリーリリースの人にも試して欲しいシャフトって事だよね!
気をつけたいところはフレックス選定だな。スリリング社のシャフトを取り扱っている工房などは、その辺りは理解しているからフィッターの方と相談して決めてほしい。
たけちゃん、今回もサンキュー!ギアチェンジして、加速するゴルフライフを送るのであーる!
▼関連記事
【動画】スリリング「ギアチェンジ」試打検証!楽につかまる手元調子タメで飛ばす!
まとめ
いかがだっただろうか。
シャフト性能はもちろん、デザイン性においても注目されること間違いなしのスリリング社のギアチェンジを紹介した。
ギアチェンジの特徴を改めて簡単ではあるがまとめる。
・やや柔らかめの中元調子のシャフト
・手元剛性が緩く、その範囲を長めにすることでヘッドの位置が分かりやすい。
・スイング解析機GEARSの膨大なデータを利用し、タメが作りやすいシャフト設計となっている。
アマチュアゴルファーの多くが悩むアーリーリリース。コックをインパクトする前に解いてしまう事で、いわゆる”タメ”がない状態。
タメがあることで、インパクトの加速が増して飛距離が伸びるのだが、ギアチェンジはそんなタメに悩んでいる方にとっては最適な1本だ。
クラブフィッターたけちゃんも力説するが、自分の理想のスイングを作り上げる時は、理想に合わせたクラブにまずは変えることだ。
ギアチェンジを取り扱っている工房で、フレックス・重量をかならずフィッティングしてもらい、最適な1本を是非作って頂きたい。
貴殿のタメをつくるキッカケの記事になれれば、幸いだ。
▼ベストセラーなゴルフ本
当記事のライター辻和也氏
ズバババゴルフ専属ゴルフライターのプロドラマーつじです。
今回はギアチェンジ。モータースポーツを意識したデザインという事で。
スイングを自分の理想に近づける為にも、理想の姿になれるシャフトを選ぶってめちゃくちゃ重要なんですね。
しかし、ギアチェンジのデザイン。かっこいいですよね。スリリング社の他のシャフトも芸術性の高いシャフトです。
シャフトのデザインって重要なのかなって思いますよね。自分でプレーするなら気に入ったデザインの1本にしたい。
ドラムのデザインもやっぱり自分の演奏に直結しますね!
好きなデザインの方が良い音が出る気がする。
おすすめ!人気ゴルフアイテム記事5選
2021決定版!おすすめゴルフシューズ
★★★★★
人気ゴルフ練習器具ランキング
★★★★★
超絶おもしろヘッドカバー20選
★★★★★
おすすめゴルフマーカー30選
★★★★☆
人気パターグリップ|スーパーストローク
★★★★☆