フジクラ Speeder EVOLUTIONの選び方
2014年の登場以降、カスタムシャフトの代表格として君臨し続ける、FUJIKURAのスピーダーエボリューション。
当記事制作時点において、初代エボ、エボ2、エボ3、エボ4、エボ5と、計5つのラインアップが用意されている。
ご存じだろうか?
このスピーダーエボリューションは、シリーズごとに性能が異なっており、単純に最新シリーズを購入すればいいというわけではないのだ。
今回は、実際にスピーダーエボリューションの全シリーズを徹底比較して作成した、大変貴重な内容となっている。
必ずや貴殿のスピーダー選びの一助になるはずだ。
急上昇!YouTubeで人気のスピーダー動画
また、当記事の内容は、クラブフィッターたけちゃんの甚大な協力により、非常に分かりやすい10分の動画に仕上がっている。
当記事をお読みいただいた後に、動画を視聴することで、貴殿の海馬にスピーダーの「ダー」の文字が深く深く刻み込まれることをお約束しよう。
是非とも下記の動画も視聴するべきだ。
▼YouTube動画はコチラ
Speeder EVOLUTION3つの特徴
まずは、スピーダーエボリューションについて、必ず知っておきたい3つの特徴をご紹介しよう。
これを知らなければ、適切なスピーダーが選べないことを先に断言しておく。
1.半フレックス硬いスピーダー
スピーダーにリシャフトするにあたり、先ずもって知っておきたいことは、他のカスタムシャフトと比較して硬いということ。
この硬いという傾向は、2015年に発売されたエボ2から最新のエボ5までに見られる特徴だ。
ちなみに、スピーダーは他のカスタムシャフトと比べ、半フレックス程度硬く作られている。
このことを知らず、「S」や「R」といったフレックス表示だけでシャフトを選んでいると、いつまでたっても自分にピッタリのシャフトは見つからない。
スピーダーに限らず、リシャフトする際は、フレックス表示ではなく、その振動数(本当の硬さ)を確認することを忘れないでいただきたい。
※振動数・・・振動数(CPM)とは「Cycles Per Minute」の略、シャフトが1分間に何回揺れ動くかを計測した数値。数値が大きいほど硬く小さいほど柔らかい傾向となる。
2.奇数が先調子、偶数が中元調子
スピーダーと言えば、「シャフトの先が走る」というイメージを持っている方も多いはず。
しかし、歴代のスピーダーの調子(キックポイント)を調べてみると、以下のような特徴が見られるのだ。
- 初代、エボ3、エボ5=先調子(先が柔らかい)
- エボ2、エボ4=中~元調子(手元が柔らかい)
つまり、発売順が奇数のスピーダーは先調子、偶数は中元調子という特徴があるのだ。
この流れで行けば、偶数の次期モデルエボ6は中元調子か?あるいは裏筋をかいてくるのか?
3.初代エボ、エボ2は廃盤
現時点において、初代エボとエボ2は、メーカーの都合によりカタログ落ちしてしまっている。
どうしても初代エボ、エボ2を手に入れたい方は、オークションか、中古シャフトを探すしかなさそうだ。
ちなみに、スピーダーエボリューション3も、2019年12月末で廃盤になることが決定している。
Speeder EVOLUTIONを徹底比較
それではお待たせした、ここからはスピーダーエボリューションをシリーズことに比較していこう。
今回も、クラブフィッターたけちゃんの試打データを参考にさせて頂いた。
また、比較項目は以下の5つ。
- 調子(キックポイント)と特性
- 振動数
- ヘッドスピード
- 飛距離
- 弾道
上述したように、初代エボ、エボ2の2本は、廃盤につき比較対象外としたので悪しからず。
また、比較したシャフトのスペックは全て661のフレックスはSだ。
Speeder EVOLUTION 3 ※2019年12月で廃盤
- 調子(キックポイント):完全な先調子
- 振動数:266CPM
- ヘッドスピード:44,6m/s
- 飛距離:243yds
- 弾道:ドロー
スピーダの中でも、最も手元が硬く、先が走る典型的な飛び系シャフト。
上記のデータにも表れている通り、ヘッドスピード、ボールスピードが速く、このシャフトが合えば、過去最高の飛距離が期待できるだろう。
それもあり、未だに女子プロ使用率が高いのもうなずける。
▼エボ3(赤エボ)の詳細
Speeder EVOLUTION 4
- 調子:中元調子
- 振動数:265CPM
- ヘッドスピード:43,7m/s
- 飛距離:237yds
- 弾道:軽いドロー
たけちゃんには最も打ちやすいこのエボ4は、男子プロの使用率が高いのが特徴だ。
手元が柔らかいため、タイミングが非常に取りやすくコントロールしやすいシャフトだ。
▼エボ4(黒エボ)詳細
Speeder EVOLUTION 5
- 調子:中先調子
- 振動数:263CPM
- ヘッドスピード:43,8m/s
- 飛距離:230yds
- 弾道:フェード
今回比較した3本の中間に位置するスペックを有するエボ5。
初代スピーダーの後継と言われているが、初代エボより球筋が安定しているのが特徴。
▼最新エボ5詳細
Speeder EVOLUTION 比較表
調子 | 振動数 | HS | 飛距離 | 弾道 | |
---|---|---|---|---|---|
初代 | 先 | 261CPM | |||
エボ2 | 中 | 264CPM | |||
エボ3 | 先 | 266CPM | 44,6m/s | 243yds | ドロー |
エボ4 | 中元 | 265CPM | 43,7m/s | 237yds | 軽いドロー |
エボ5 | 中先 | 263CPM | 43,8m/s | 230yds | フェード |
※初代エボ、エボ2は廃盤につき試打無し
※上記データは参考データ
※ヘッドスピード、スイング等によってデータは変化する
▼「ヘッドスピード」「ボールスピード」「推定飛距離」「ミート率」を簡単測定
【重要】中古シャフト選びの注意点
文中にて紹介した通り、現時点において初代エボと二代目のエボ2は廃盤となっている。
また、エボ3も2019年12月末で残念ながら廃盤の予定だ。
そこで、廃盤になったシャフトをどうしても手に入れたい場合は、ショップやオークション等で出品されている中古品を探すことになる。
ここでは、中古のドライバーシャフトを購入する際の注意点をご紹介しよう。
ドライバーに限らず、中古のカーボンシャフトを購入する際の注意点とは、以前のシャフトの状態を知ることに尽きる。
どういうことか?
つまり、シャフトからヘッドを抜く際は、ヒートガンなどで熱を加えるようになる。
そこで重要になってくるのが、シャフトに熱を加え続けた時間である。
カーボン素材は熱に弱いため、長時間、熱が加えられたシャフトはダメージが大きく、最悪の場合、折れてしまう場合もあるのだ。
要するに、中古シャフトを購入する際は、信頼のおけるクラブフィッターがいる工房に相談することを強くおすすめしておく。
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まとめ
いかがだっただろうか。
今回はスピーダーを徹底比較したデータを詳細にわたり紹介してきた。
以下に簡単にまとめておく。
- 他のカスタムシャフトに比べスピーダーは硬い
- モデルによって調子(キックポイント)が異なる
- 古いモデルは順に廃盤になる
- 中古カーボンシャフトの購入は信頼できる工房で
- 今夏発売予定のスピーダーエボリューション6は「中調子」?
冒頭で述べたように、当記事が貴殿のシャフト選びの一助になれば望外の幸せだ。
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最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回も、クラブフィッターたけちゃんのご協力により当記事が無事完成いたしました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
また、我々ゴルファーに、このような素晴らしいシャフトを提供し続けてくれる、藤倉コンポジット株式会社の森田健司社長はじめ、従業員の皆様に感謝を申し上げるととともに、いちゴルファーとして、貴社のさらなるご発展を陰ながらご祈念しております。
今年の夏、リリースされるであろう、最新モデルの更なるエボリューション(進化)に期待をしつつ筆をおくことにします。
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