フジクラVENTUSを徹底検証
2020年2月13日。フジクラシャフトから逆輸入シャフト「VENTUS(ヴェンタス)」がデビューした。
USPGAでも使用され、あの渋野日向子選手も使用したと話題のシャフトだ。
アメリカ発となるVENTUSは一般アマチュアゴルファーにも使えるのか。
今回は同じ逆輸入シャフトで話題となったTENSEIとの比較も交えながらVENTUSに迫りたい。
VENTUSが気になる方は必見だが、必ず試打を行って欲しい。
その理由についても記載しているので、是非最後まで読んで頂きたい。
▼新モデルVENTUS(ヴェンタス)ブラックのの記事
VENTUSの振動数
| VENTUS 5S | TENSEI CK Pro Orange 50S | |
|---|---|---|
| 振動数 | 255CPM | 262CPM |
| 重量 | 59g | 57g |
上記がVENTUSの振動数計測、比較対象としてTENSEIの振動数も掲載しておく。
なお、シャフトはどちらも45.5インチとする。
ご覧頂いた様に、改めてTENSEIが硬いシャフトという事が分かった。
VENTUSも決して柔らかいとは言えないが、今回計測を行った45.5インチの50g台のフレックスSであれば、カスタムシャフトの中でも「やや硬い」くらいだ。
試打を行ったクラブフィッターたけちゃんも無理なく振れた。
数値が大きいほど硬い。
VENTUSの試打データ
| VENTUS 5S | TENSEI CK Pro Orange 50s | |
|---|---|---|
| ヘッドスピード | 45M/S | 43M/S |
| スピン量 | 3300RPM | 3650RPM |
| 飛距離 | 242YDS | 233YDS |
上記がVENTUSの試打データだ。
フェードヒッターである、たけちゃんは元調子のTENSEIは捕まえきれず、飛距離が伸びなかった。
TENSEIが飛ばないシャフトという訳ではなく、それぞれのシャフトの特徴に合わないと、どんなシャフトであっても飛距離は望めない。
それではクラブフィッターたけちゃんに、VENTUSについて解説してもらった。
VENTUSはフェードヒッターと相性抜群の『元調子』
VENTUSの調子は「中元調子」だ。
それに対してTENSEIは「元調子」である。
クラブフィッターたけちゃんが実際に使用しているシャフトの調子は「中元調子」であり、同じ調子のVENTUSは非常に相性が良い。
対して「元調子」のTENSEIはあまり合わなかった。
試打を行った際の弾道も、TENSEIは右に切れる弾道となってしまった。
もしフェードヒッターの方でTENSEIが合わなかった方は、一度VENTUSを試してみる価値ありだ。
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手元系シャフトは左に行きにくい
VENTUSもTENSEIどちらもUSPGA逆輸入という事もあり、左へのミスを嫌う人には武器となるシャフトだ。
中元調子のVENTUSも、基本はTENSEI同様に左へ行きにくい手元系のシャフトと言えるだろう。
捕まりが欲しいゴルファーは、必ず試打をしてから決めて欲しい。
VENTUSとTENSEIの特徴
同じ逆輸入シャフトとしてVENTUSとTENSEIは比べられる事があるが、それぞれの特徴を簡単にまとめてみる。
VENTUSの特徴として、以下が挙げらる。
- 適度な硬さ
- 中元調子
対してTENSEIの特徴は以下が挙げられる。
- 硬い
- 元調子
- カウンターバランス採用
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大きな特徴として、TENSEIはカウンターバランスという事だ。
カウンターバランスも人によっては合わない人もいる。現にクラブフィッターたけちゃんはカウンターバランスが苦手だ。
対してVENTUSはカウンターバランスではない。
どちらのシャフトも逆輸入シャフトという事もあり、しっかりとした振り心地のあるシャフトだ。
その中でVENTUSは中元調子でもあり、振動数データ的にも程よい硬さである事から、TENSEIに比べて一般アマチュアゴルファーでも試しやすいシャフトと言える。
▼VENTUSの詳細
【Q＆A】クラブフィッターたけちゃんに聞く！
クラブフィッターたけちゃんにズバババ！っと聞いてみた！
逆輸入シャフトが人気の理由
たけちゃん。なーんで逆輸入シャフトって人気なんだろうね？僕ちんも逆輸入シャフト持ってるけど。
USPGAの試合見ててさー、カッチョいい選手が使ってるのを見てソッコーでポチったんだよー！
だってー。憧れのあのカッチョいい選手が使ってるってなると、欲しくなるもん。
そうなんだよねー。でも、ついつい買っちゃうんだよね！僕ちんいっぱい逆輸入シャフト持ってるぞ！すげーだろ！
USモデル、国内モデルの違い。VENTUS人気上昇の予感？
VENTUSは逆輸入シャフトって事だけどさ、そもそもUSモデルと国内モデルってなんか違いあるの？
メーカーが言うには違いはない。そうだ。VENTUSはまだリリースされたばかりだが、これからVENTUSを使うユーザーは増えるだろうな。
ただ気になるのは、同じフジクラさんのSpeeder TRも海外ツアーで使われているシャフトだが、若干かぶっているのが気になるな。
選択肢が増えるのは悩みでもあるけど、楽しみでもあるよね！
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VENTUSの重量ごとの特徴
今回のVENTUSは50g台だったけどさ、重くなるとどんな特徴になるの？
申し訳ないが60g台を今回は計測していないが、フジクラさんの傾向で言えば「重くなる＝硬くなる」と思うな。
対してTENSEIの三菱ケミカルさんは「重さと振動数は比例しない」のが特徴だな。
ズバリ！たけちゃんの予想で45.5インチの60g台はどれくらいの振動数になりそう？
そうだな。あくまでも予想だが265CPMくらいだろうな。
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自分に合ったシャフトの見つけ方。シャフトは高価になりつつある
そう言えばさ、VENTUSもTENSEIも5万円台だよね。シャフトの値段で上がりつつあるのかな？
そうだな。今までは4万円台が多かったが5万円台も登場して、次第にシャフトの値段は上がっていっている。
僕ちん、今まであの人が使ってるから買うって考えてたけど、考えを改めた方がいいのかな。
決して安い買い物ではないからな。試打をちゃんとして【振動数】【重量】【調子】これをしっかり自分に合わせる事が大事だ。
そうだよね。やっぱり納得してシャフトは買いたいよね。
有名選手が使っているから自分も使いたい気持ちは分かるが、しっかりクラブフィッティングを受けて決めて欲しいな。
シャフトの値段が上がる事で、フィッティングの大事さがさらに理解出来たよ！ところでたけちゃん。VENTUSってどういう意味か知ってる？
知らん！
ラテン語で「風」って意味らしいね。僕ちんにぴったりだな・・・頬に受ける風を感じて、さわやかに時に甘く過ぎ去っていく。そう、まるで僕ちんのような・・・。
ああ？何言ってんだ？今回も閲覧頂きありがとうございました！また見に来てください！
【動画】VENTUSvsテンセイを試打評価【逆輸入シャフト】
渋野日向子プロ使用で人気沸騰中フジクラの逆輸入シャフトVENTUS(ヴェンタス）と、テンセイ CK プロ オレンジを徹底比較！日本人のアマチュアゴルファーにおすすめのシャフトはどっち！？
渋野プロ使用モデル：『VENTUS』59グラムの5S
まとめ
いかがだっただろうか。
今回はフジクラシャフトからリリースされた逆輸入シャフト「VENTUS」に迫った。
同じ逆輸入シャフトで話題となったTENSEIとの比較も行なったが、それぞれにハッキリと特徴が異なる事が分かった。
どちらのシャフトもUSPGAで使われた事から、捕まりすぎないシャフトであり、左へのミスが怖いゴルファーにはオススメと言える。
その中でもVENTUSはTENSEIに比べると、硬すぎず、中元調子という事もあり、今後VENTUSユーザーが増える事が予想される。
しかし、有名プロが使っているからと言って安易に飛びつくのは危険だ。
自分に合っていないのであれば、いくら高価で高性能なシャフトであってもパフォーマンスは発揮されない。
決して安い買い物ではない。きちんとフィッティングを受けて納得した上でVENTUSを使って頂きたい。
クラブフィッターたけちゃんは、シャフトは徐々に値段上昇するのではと予想している。
逆に考えれば、それはフィッティングを受ける価値も上がるのでは。とも考えられる。
しっかりフィッティングを受け、自分に合ったシャフトを納得して購入する事でフィッティング効果も感じられ、貴殿のスコアアップの大きな力となるだろう。
自分のクラブセッティングをじっくり見直してみるのも、素敵なゴルフライフの過ごし方と信じている。
当記事のライター辻和也氏
練習の軌跡？！ちょっとオシャレな感じに、ゴルフ練習動画をまとめてみた！ pic.twitter.com/I9ofhOOHFU
— つじ@ズバババ!Drums (@KT_tanuki) April 13, 2020
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